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86伝説エーペックス  作者: さい
第2シリーズ 86伝説再び!!!!相馬編
113/136

第104話SP ブガッティとNSXの並走バトル

紅い戦闘機がTRDの唸りを上げる中

の出来事ーー。

漆黒のブガッティシロン使いMRタカが

腹切カナタのオーバーテイクを阻止する。

MRタカ「ハラキリ...簡単には抜かせないよッ......!」


ズバァァァァァァァンッ!!!!!!


…鋭い軌道修正ーーー!!!!!!

これがW16とAWDの融合なのかァァァァァ!!???

FRのように揺れる車体を操るブガッティシロン!!!!!

腹切カナタの紅い戦闘機でも流石にこのパワーではついていけないッ!!!!!!


ヴァボボォォォォォォォッ!!!

タイヤを焦がすようなトルクで、ブガッティが滑らかに左右に揺れながらラインを塞いでいく。


そのスキを取れるか伺っていたカナタが見たのはわずかに空いたインーーー!!!

そこをすり抜けようとするが......


MRタカ「それ...読んでるぞハラキリ。」


さらにーーー!!!!!

1台オーバーテイクしたのも束の間!!

すぐさま絶対王者に再び並走して

襲いかかってきましたァァ!!!!!!

うわあああああああああ!!!!!!!

この試合ボリューム長すぎだろおおおおおお!!!!!!!


吉田「とうとう誰が絶対王者なのか教える時が来たようだねー......魔王。」

MRタカ「フッ......そっちこそ余裕ぶってるのも今のうちだぞ?

黒いNSXの絶対王者よーー」


二人のバトルが勃発!!!!!

高速ベッドを立ち上がるーーーッ!!!!!


ゴォォォォォォォーーーーッ!!!!!!!!!!!!

ヴアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!!!!


高速ベッドでも2台が並ぶーーー!!!!

国産スーパーカー対世界のスーパーカーァァァァァ!!!!!!!!!!


ギュゥゥゥゥン!!!!!!


2台とも両端のブロック塀スレスレに豪速球のように切り抜けながら

突き進んでいく。

細い道でも2台はびくともしないほど楽しそうな顔と笑みを浮かべていたーー!!


MRタカ「......まさか、ここまでNSXとのバトルが盛り上がるなんてなァ!!!」


吉田が頭の中で無意識ながらも思い込んだ。


これがMRタカか......

こいつも若いのなのかーー??

意外にも若いのいっぱいいたんだなーー。

昔のレーシングカップは20代以上じゃ無いと出れなかったーー。

エーペックスカップは勇気を与えてくれたんだ......。


なぜなら、このエーペックスカップは、地方戦線。本部が開催している中央戦線ではないからだーー。

……この俺たちのいる福島戦線では、最弱と他の地方のレーサーから呼ばれているーー。

しかし、最近それも変わってきているような気がするな......。

段々と強いやつが入ってきているような気がするーーーッ!!!!!


地方の最弱......とはなんなのか?

レーサーで弱いとはどういうことなのか?

まるでそれを別々に考えさせられるような感じだな.......。


ブリィィィンッ!!!!!!

ブリィィィィィィンッッ!!!!!!


ヴァボボボボボボボボボボ......!!!!

ズバァァァァァァァァンッッ!!!!!!!


MRタカ「先に行くのは俺だッーーー!!!

もう踏むことにもその先にコーナーあったとしてももう迷わないッ!!!!」


吉田「まだまだこれからだよー。

若いの....見てなーーこれが世界の頂点かもしれねェな......。」

吉田が後方の紅い戦闘機に向かって窓越しから静かにウインクする。

でも、どこか威厳あるような雰囲気と王者の貫禄さを感じられるーーッ!!


あの絶対王者には余裕があるーーッ!!!

だけど、ブガッティシロンには余裕がないように見えるッ.......?


吉田「よくやったな若いのー...まさか、下の方に落ちちまってもここまで食い込んでくるとはなーー。

流石...俺の息子みたいなやつだーー。」


吉田が思ったことを無意識に

喋ってしまう。

カナタや伊藤や相川などみんながその言葉を耳にしたーー。

すると、吉田が急に真剣な目をしながらレーサーたちに遠隔通信で話したーー。


吉田「うちには...大切な甥っ子がいた...。名前をさいと言うんだーーッ。」


話は過去に遡るーー。

甥っ子のさいは親を出し抜きながらも

セカンドカーのEK9で近所の友達からもらった古びたガレージへ向かったーー。


ガレージの扉を吉田がよいしょ...

と開けていく。

そのガレージは蜘蛛の巣が張り、あたり一面荒廃したような空気感がそのガレージには敷き詰められていたーー。


「これがおじさんの.....ガレージかァ.....」

「あぁ、まぁ、セナや秋以外には誰にも話していないんだ......。」

「お前の母親は残酷なやつだなーー。

哀れだ......君を叩きのめして何が楽しいんだい?」

「......それをコイツで証明して見せろ。お前の本当の今できる全力をな。」


「全力?」

「そうだ......ッ!

「どんなに古いモノでも思い出さえ詰まってればいいんだッ!!!」

「俺が一番大切な人に渡したいモノ!

さいに渡したいモノ...それは......思い出という想いなんだよーーッ」


その二人の目線の先にあるのが絶対王者吉田のNSX。

リトラクタブルを開閉して再び降りて見下ろす......。

「これ......なに?」

「......NSXだ。」

「えぬ、、、えす、、、えっくす、、?」

「ホンダの車だッ!

この日本で一番速い車だぞ〜ッ!!」


吉田がさいの頭を撫で回しながら言う。

さいは、まだこの時、幼かった。

年中の4歳だった。

食事も食べられないA.D.HDと自閉症の併用持ちと医師から2歳の時に宣告されて

さらには3年分遅れた精神肢体を持っていることも告げられた。



吉田はポジティブにのんびりと幼い甥っ子さいに話しかけていくーー!!!

さいの顔がだんだん笑顔になっていく......!

吉田は、話した。

NSXの凄さーー。

マニュアルの凄さーー。

スポーツカーという凄さーー!!

世界が広いと言う凄さーー。

己の隠されたまだ見ぬ力の凄さーー。

世界にこんな面白いモノもあるという凄さーー!!!


そして、吉田とさいは少しだけ

旅へと出ました。

毎週土曜日夜に榛名山に2人でNSXで降りました。

さらには、かつてさいが生まれる前NSXが300キロを超えた湾岸線とC1も少しだけ走りましたーーー。


しかし、様々な事件がその家族にあったために甥っ子のさいは離れ離れになりましたーーー。

そして、今に至るーー。


吉田「あれから......何してるんだよッ......MRタカにカナタくんに伊藤くんやあのWRXの嬢ちゃん見ると甥っ子を思い出すーー。」

「俺は、アイツのことを一番大切な人として認めていた......ッ!!!」

「ーーまた会いたいなッ.....!!!!」


世界中からも驚愕の声と応援が上がっていくーー。

まさか、NSXの絶対王者にこんなストーリーがあったなんて......誰もがそう思ったーー。

しかし、その瞬間ーーー!!!!!

急にブガッティシロンと並んでいた黒いNSXがわざとくしゃみするかのようにL字コーナー手前で引き下がっていく!!!


吉田「くしゅん!!!!!」

しかし、その1秒後。体勢を整い直しながら一気にインから詰めていくーーー。


MRタカ「ーーまさか、君にもそんな凄い出会いがあったとは......!!!

その友情......いや、、、愛情は大事にしておきなよ。

いずれ、また出会う日が来るまで!!」


バシュン!!バシュゥゥゥン!!!


MRタカ「だが......ここからが勝負ーーー!!!!

その急なコーナーで追い上げの立ち上がりッ!!???何!!??!?

一段と少しずつスピードと

加速が付いてきてるだとッ!!???」


ギャギャギャ!!!!!!!

ギィィィィィン!!!!!


MRタカ「しまった!!!

あと少しなのにアンダーかッ!!??」

吉田「こっちはドリフトもできるよー?このまま、立ち上がってドリフトしてラインをクロスさせて抑えれば復帰さ......」


何が起こったァァァァァ!!!????

絶対王者の黒いNSXが漆黒のブガッティシロンにインからL字コーナーで並んできましたがさらに加速が伸びている模様です!!!!!


ベルギー「やはりでしたかー......」


ブガッティシロンはAWDですがアンダーが出てしまいがちなんですよ......。

それに加えてボディもデカくリアが思うように流れてくれません。


特にL字コーナーなどの連続でカーブが展開されるコーナーはそうです。

しかもカーボンブレーキで効きすぎて制御が効きにくいんですよーーー。

※まさに空回りしやすいタイプの彼らしいです......。


一方、NSXはどうでしょうかーー?

MRで回転性のある軽量でコンパクトな設計なんですよね......。

ブレーキングも程よくしやすくて

再加速もスムーズにジワジワといけるんですーーッ。

この再加速が今に来てるんでしょうね......。


ここでーー絶対王者が抜いていくのかァァァァァァァァァァ!!????


シュバッ!!!!

バシュン!!バシュゥゥンッ!!!!!


MRタカが横を見ると黒いNSXが既に余裕を持って前を出ようとしていた。

身体や顔からは既に冷や汗がいつの間にか大量に出ていた......。

まるでまだMRタカが未熟なドライバーのようだった。


MRタカ「......ッ!!!!」

吉田「取り戻すぜ!1位......!!」

にしても凄いね〜......。

よくあれほど1位でいられたモンだったね〜......。うちでもびっくりするほど速かったよ......。


まさか、高校生でこんな1500馬力操るとはね〜......。ただ、操るだけじゃなくて君は心からでも操っているッーーー!!!

…それがこの絶対王者のおじさんからしたら素晴らしいことだよ思うよ〜......。

……でも、そのままゴールできるわけないんだよね。


完全にストレートに出てもブガッティとNSXが横一線状態!!!!!


腹切カナタも並びかけたァァァァァーーー!!!!!


MRタカ「何ッ!?

そこで86も来るのかよッ......!??」

「このストレートでどこに巻き返せるポイントッ....!!」


カナタ「さっきのL字コーナー......ッ!」

良かったッーー!!

そういえば、高速ストレートの中間にL字あったっけなッ.....!

この立ち上がった時の加速なら......

いけるッ!!!!!

今しかないッ!!!!!!


紅い戦闘機がブガッティシロンに張り付きましたァァァァ!!!!!

今度こそ射程圏内から外すことなくオーバーテイク成功なるか!!???

前代未聞のドッグファイトが

最終区間のセクターポイントの高速ストレート区間で行われているゥゥゥーー!!!!!


カナタ

「あの時と同じ...初戦の時と同じ高速ストレートの最終区間!!!

でも、二度同じ手はくわないッ!!!!」

吉田「いい加速だッー......

その緩やかな加速から凶暴な加速になるの娘と甥っ子を本当に思い出させてくれるッーーー。」

「そのままいけッハラキリーー!

未来がお前の手に広がっているぞ.....!」


アクセルを緩めない紅い86がわずかに漆黒の紫色のブガッティシロンの前に出ていく.......ッ!!!!!!

魔王、あまりのハイパワーを持て余して絶体絶命かーー!????


岡田達中団グループ勢もその実況を通信で聴いて独り言のように呟いたーー。


岡田「AWDでもハイパワーすぎてもダメなんだッーーー。

NSXや86とかスイスポやWRXの方がコーナリングは圧倒的に強い......!!」

今の時代のハイパワーカーはストレートでも低速コーナーでも300馬力というパワートルクが一番ベストなのさ......。


MRタカ「........ッく!

車体が...抜けない...流れないッ!!???」


カナタ「選択肢を間違えたようだなッーーーブガッティッ!!!!」

この勝負は、圧倒的に軽量な立ち上がりの方が完璧なシナリオが作ることがしやすい。


いけるーーーー!!!!

前に出ろ!!!!!!!

進め!!86!!!!!!!!

ゴギュゥゥゥゥゥンッッ!!!!!!!!

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