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86伝説エーペックス  作者: さい
第2シリーズ 86伝説再び!!!!相馬編
109/137

第100話 きみに

腹切カナタが3位を走っているぞ!!!!!

上位勢に絡むほどの力!!!!

2リッター NAが3位にいるんですよ!!??ベルギーさんッ!!!!!


ベルギー「...確かにこれは凄いことですよね。いくらオートマでもこの迫力には驚かされてしまいますーー!!」

「なんせ、2リッターでストレートでは圧倒的にパワーがない86ですからね......。」


86のデメリットは一応4人乗りではありますけどボディがどちらかというとコンパクトカーしてるんです.......。


ベルギー「作者もそれをお好みのようでーー

ついこの間、RVカップのゲスト出演もさせてもらいましたが、

あの青い電撃の桜狼のWRXもセダンにしては圧巻でしたッーーー!」

「ーーしかも、あのWRX STIはマニュアルしかないんですよ。

VAB型といって初めてインプレッサから独立したシリーズとなりましたーー。」

「彼ら二人の戦う姿を楽しみにしています。どのように現れてくれるのか今でも楽しみで待ちきれませんッ!!!!」


再びブガッティシロンが紅い86を県道の高速区間でオーバーテイク!!!!

ブガッティシロンに腹切カナタが張り付いているゥゥゥーーー!!!!!!

パギャアアアアアアアアアアン!!!!!!!


MRタカ

「まさかーーこんな200馬力に追い回されるとは...ッ!」

「そのまま絶対王者抜き去って1億円手に入れてガチャに真面目に半分以上は少なくとも使い回したかったがーー今は気持ちが違う、、、、、、。」

「...ここまで下の年齢に追い回されるとは予想外だった......!!!」


......だが、終盤はストレートの区間が多いんだ。この順位で俺はフィニッシュしてやるぜッ!!!!

5000万円もあれば痛車も

し放題だろッ!!!!

某アニメキャラの女の子貼りまくってレースに出てやるぜッーーー!


ブォォォォォォォンッッ!!!!!


腹切カナタ

「まだスキはあるはずだ!!!

絶対に見つけ出してやるッーー!」


TRDマフラーにフルスポイラー...舐めるなッ......!!

こっちだってこの日のために2ヶ月走ってきたんだッーーーー!!!!

お前なんかに....!!!お前なんかにッ!!!!!

渡したくないと心がそう言うんだッ........!!!!


カナタの視線にいたはずの黒い絶対王者のNSXがだんだんと離れていく光景を見つめながらブガッティシロンと睨み合いをしていたーー!!


吉田さんがもう離れていくッ!!!

速いッーーーー!!!!

これが国内最速のNSXなのかッ......!!


ヴァアアアアアアアン!!!!!

ギャギャギャギャギャッーーー!!!

吉田「腹切......ッ!!」


ブガッティシロンも

だんだん離れていくッーーーー!!!!

追いつけないッ!!!!!!

非力さがここに来て現れ始めてくる。


カナタ「これが...非力ってモノなのか、、、、、、?

少し悔しいぜッ......!」


MRタカが腹切カナタをストレートで一瞬にして抜き去っていきましたァァァァァ!!!!!!

200馬力と1500馬力じゃ全く敵いませんーーーー!!!!


ベルギー「しかもこのセクターポイントはコースの最終区間ッ!!!!

つまり、平均では腹切カナタは頑張ったとしても...テクニックで磨いたとしても......」


腹切カナタは、BMW M4柳津や内藤セリナと互角でしょうかーー。


そして、RVカップのあの電撃の桜狼である山吹花や氷雪のちとせなどとバトルで互角の戦闘力でしょうーー。と...言いたかったんですけど

こういうストレートでは現実的にさらに落ちますーーーー。


伊藤「......確かにカナタは今はまだそうかもしれねェけどよ...!

これからもっと強くなるーーー!!!

オレらは、まだまだあきらめないッーー!!!」


その瞬間ーーーーーーーッ!!!!!!

黒川海斗の黒い影が腹切カナタの進路を横切ったッーーー!!!!

まるで黒いカラスが羽で受け止めるかのようにガードしていくッーーーー!!!!!


黒川「どけどけェ!!!

邪魔だァァァァァ!!!!!!」

…今だッーーーーー!!!!

前の試合でできなかったブレーキングに場外の芝生サイドに

わざとコツンとぶつけて紅い戦闘機の順位を落とす作戦ッーーーーー!!!!!

※その作戦については第37話を見てね。


黒川がニヤリと顔に浮かべながら急ブレーキングを紅い戦闘機に直撃するように掛けていく。ブレーキングが思うように仕上がり、そのまま、吸い込まれるかのように紅い戦闘機に直撃していくッーーー!!!!


ドカァァァァァァァァンンッッ!!!!

花「......カナ.....タ.......カナタァァァァァッ!!!!!!!」

咲き誇るような声がカナタの意識にも微かに響きながらも雷鳴のように空気が

斬って裂いたーーー!!!

その目は潤んで前だけを見据えていた。


アウト側にラインを黒川が意図的に変えて中速コーナーでオーバーテイク!!!!!


そして、いきなりブレーキングを仕掛けてあまりの距離に紅い戦闘機...腹切カナタのトヨタ86が激突ッーーー!!!!!


腹切カナタが場外の芝生サイドに突き落とされてしまうゥゥゥーーーー!!!!

腹切カナタは...紅い戦闘機は、

戻れるのか!!!??!!???


ちとせ「......ッ!!アイツ......ッ!!」

彼女の吐息が凍てついていくーー。

まるで氷が心臓から外へと染み出すように。

冷たい瞳がギラリと光る。

その視線は、テレビを越えて黒川本人とそのマシンの視線を突き刺すほどにーー。


「許さない......ッ!

私の獲物に何してんのよッ!!!!!」

彼女の周囲に冷たい風が舞い始める。

小さな怒りがやがて吹雪になる予兆。


サテラ「あー、黒川くんやっちゃったね〜?レーサーのみんな〜...ここからはマジで地獄だから覚悟しといてね〜?」

※本当にこの先のレースはカオスシーンが展開されるほど地獄です。


緑色のフードで顔を隠してる少女

少女の手は、小さく震えて一陣の風のように口を開けてつぶやく。

「......嵐の前触れね。」

「あなた...何をしたかわかってる?

ーー最低。」 


震えながら少女は顔を下に向きながら呟いた。

わずかに漏れ出た言葉に草の香りを帯びた薫風が周囲を走るーー。

その震えは、恐れなのか...それともーー。


福島県相馬市松川浦

第4戦シーサイドPK

ファイナルラップ

ストレート手前の高速ベッド


前を行くマシンが風を切り裂き、ライブを見ている世界の観客の悲鳴と歓声が上がる中、腹切カナタの紅い86が完全にコースアウト寸前の芝生へと飛び出していったーー。


タイヤが緑を裂いて、深いワダチが残る。車体が浮き上がるように思うようにコントロールが効かなくなる。

しかし、ハンドルが効かないわけでもない感覚も微かにするーーーー。

サスペンションが悲鳴を上げる。


カナタ「クソっ!!!

曲がれエエエエ!!!!」


コーナーギリギリを攻めようとしたが

車体が内側に食い込んでいかないッーーー!!!!!!

ABSの電子制御が上手く効かないッーーー!!!!!


思い出せないッ!!!!!

何か他にしてもらえたはずだ!!!!

あ......そうか、アレだ!!!!!

TCSだ!!!!TCSを伊藤に消してもらえたんだッ!!!!!!


腹切カナタの後方から岡田大成接近中ッーーーー!!!!!!


岡田「うわっ....!カナタくん...!!

……いける!立て直せッ!!!

俺も上に行きたい!!!だからーー」

カナタ「うおおおああああああ!!!!!」


その時!!コースアウトと松川浦へ紅い戦闘機がダイブしそうになる未来が見える視線。

ーー目の前に広い大海原が迫っていた。

あっくのままながらも腹切カナタの紅い戦闘機が旋回するッーーーー!!!!!


カナタ「いける...!曲がれえええ!!!!」

黒川「曲がれるもんなら曲がって見やがれッ!!!」

伊藤「いけ!!!カナタ!!!」

岡田「今だァァ!!!!!」


コンビニのテレビ越しに座る4人も叫んでいたッーーー!!!!

静かに山吹花が椅子に立って左腕と左手を上げた。ガッツポーズのような素振りだ。


花「いけえええええ!!!!

まだ終わってないッーーー!!!!!」


カナタ

「まだ終わってねエエエエ!!!!」

「勝負は...勝負はまだ終わってねぇぞォォォォォォ!!!!

黒川ァァァァァァァ!!!!!!!」

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