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86伝説エーペックス  作者: さい
第2シリーズ 86伝説再び!!!!相馬編
105/136

第98話歴戦の影/GRカローラの攻防とZ4古田の逆襲

ちとせ「おじさんにも見えてるよ〜。あの子の走り方、ガチの戦闘機だよね〜?」

さっきまでふわりとした声色だった彼女の様子が、次の瞬間すっと変わった。

柔らかく微笑んでいた目が、わずかに細まり、遠くの映像を射抜くような鋭さを帯びる。


静かに……どこか儚げで、そして底の知れない冷気が、空気の層にじわりと広がっていった。

花は隣で、その変化を敏感に感じ取る。

——母の、この目を知っている。普段の「もへ〜」とした笑顔からは想像もつかない、凍てつく刃のような表情。


ちとせ「でも、あの子を止めるのは私だよーー。腹切カナタ……ッ!!」

モニターの中、紅い戦闘機——TOYOTA86前期型が、ブガッティ・シロンの真後ろで全身を震わせるように走っている。


ちとせ「私があの子の時を止めてあげるーー。 あの86伝説とやらをね……」

吐き出す息は目に見えないはずの白霧となって、コンビニの店内にまで広がる。

——凍える世界の中で、静かに終わらせてあげるよ。君の心もね……ッ!


映像では、海沿いの昼間のコース。潮の香りと太陽光の反射が映し出される。

実況が熱を帯び、解説席のベルギーとミルキークイーンも息を呑む。

だが、ちとせの耳にはその熱狂の声よりも、マシンたちが刻むエキゾーストの律動が、直接脈打つように届いている。


ちとせ「カナタく〜ん……、

そろそろ、こおりの時間だよ〜……?」

それは、テレビ画面の向こうにいるはずの相手に投げかけられた、柔らかくも背筋を凍らせる呟き。

その声は、甘く冷たい風のようにスピーカーをすり抜け、どこかで本当にカナタの耳に届いているのではないかと思わせる。


——紅い86、腹切カナタ。

その手はハンドルを握りしめ、前方の漆黒のブガッティに張り付きながらも、背筋にわずかな寒気を覚えていた。

カナタ(……なんだ、この感覚……?)

昼間の光の中、海風と混じるように、ひやりとした気流が首筋を撫でる。

コース上には氷も雪もない。なのに、皮膚の下に冷えが浸透していくような感覚が消えない。


おっと!?腹切カナタのラインが、ほんのわずかですが外に膨らんだか!?

ブガッティとの差が大きくなっていく……!?


解説・ベルギー「いや……これはただのミスじゃないです。繊細な本人ですが一瞬、何かに意識を持っていかれたような……」

ミルキークイーン「ふふ……氷のように静かで甘い、けれど全てを止める風……どこかでそんなものを感じているのかもしれませんね〜」


コンビニのテレビ前。

花「お母……それ、本気でやる気?」

ちとせ「もへ〜……本気だよ〜。あの子、すっごく速いけど……速いだけじゃ、雪嵐は超えられないんだよ〜」

その瞳の奥には、氷原の嵐を歩む白い獣の幻影が灯っていた。


画面の中、シロンと86が直線を駆け抜ける。

ターボの唸りとNAの咆哮が重なり、昼の海岸線を突き破るように響く。

だがその音の奥で、カナタには別の音が聞こえた気がした——

シャララ……と、氷の結晶が舞い落ちるような音。


サテラ「ぼく、こういうの好きだなぁ〜。

なんか、ただのレースじゃないみたいでさ〜」

花「いやいや……サテラさん、今あれ、カナタさんの集中力めちゃくちゃ削られてるから」

サテラ「へぇ〜、じゃあもっと見てよ〜。おじさんの氷の魔法ってやつを」

ちとせ「魔法じゃないよ〜……これはおじさんの……“息吹”。笑わせるなよ、腹切。」


数年前——

紙版86伝説初期版

最終戦・磐梯熱海。

秋の空気は澄み切っているはずなのに、山間のサーキットには異様な熱気が渦巻いていた。

路面はほんのり湿り、木々は赤と金色に染まり、観客席のざわめきは最終ラップへ向けて最高潮を迎える。


実況「さぁぁぁぁ!!!!最終戦、最終ラップの勝負はこの第3セクションだぁぁぁぁ!!!!」

2位を走っていた赤い影が、突如としてイン側に飛び込む。

ユカタ・アルカード——ッ!!

紅い戦闘機、TOYOTA86前期型。

その機体が、前を行く強豪を飲み込むようにスリップストリームから飛び出した。


観客「きたあああああああ!!!!」

観客席は総立ちになり、無数の声が風に飲み込まれていく。

86のエキゾーストが山々に反響し、タイトコーナーを抜けた瞬間——

ユカタはそのまま一気にフルスロットル、エンジンの咆哮が空気を裂いた。


実況「ユカタ・アルカード、ついに1位に浮上ぉぉぉぉ!!!!最終戦のラストを制するのは、この紅い戦闘機かぁぁぁ!?」


選手「体制を立て直したッ!!??

何がどうなっているッ!!?

奇跡でも起こったのか!!?!!!」


その瞬間、解説席の一角。

当時、氷の獣神として名を馳せる解説員——ちとせが、わずかに息を呑んだ。

冷たい吐息がマイクの先に流れ込み、音声に一瞬だけ白い気配を漂わせる。


ちとせ「なっ……っ……!!!」

普段ののんびりとした声色は消え、氷の刃のような鋭さが混じった短い言葉。

まるで自分の領域に踏み込んだかのような衝撃に、解説席の空気が一瞬止まる。


隣の解説者が驚きの目を向ける。

「ちとせさん……?」

だが彼女はすぐに表情を戻し、微笑みを浮かべた。

「……ふふ。面白い子だね〜……」

その言葉の奥には、凍りついた雪嵐のような静かな闘志が潜んでいた。


紅い86が、まるで地面を滑る刃のように突き抜ける。

コーナーを抜けるたびに、その鮮やかなボディが陽光を反射し、閃光のような赤が山肌を駆け下りていく。


実況「1位に輝いたのは——紅い戦闘機ユカタ・アルカードだああああああ!!!!!」

絶叫と共にゴールラインを切る。旗が大きく振られ、山のような歓声が会場を包んだ。


そのすぐ後ろ——

白銀の雪を纏ったかのような、青みがかったアルピーヌA110Sが飛び込んでくる。

タイヤスモークの中、冬将軍の異名を持つ少女——チサイが、全身でハンドルを握りしめながらゴール。

観客の声が二段階で跳ね上がった。


実況「2位は——冬将軍の少女ッ!

チサイのアルピーヌA110S!!!!!」

会場の空気が揺れる。

続けざまに、黄色い稲妻のようなマシンがゴール。ポルシェ・ケイマンGT4、ラーフルが3位に飛び込んだ。

実況「そして3位は——ポルシェGT4のラーフル選手ぅぅぅ!!! 絶対王者が……崩れましたああああああ!!!!!」


解説席——

マイク越しに聞こえるちとせの声は、周囲の熱狂とは真逆の、凍りつくような冷静さだった。


ちとせ「……なっ……」

その短い吐息に、彼女の中の何かが大きく揺れたのがわかる。

目は微動だにせず、ゴール後のユカタの紅い86を追っていた。


カメラがユカタの笑みを抜く。

その横顔が、ちとせの胸の奥に深く突き刺さる。

目の前のモニターが急に遠く感じる。

自分の娘——チサイの、悔しさを押し殺した表情が一瞬だけ映り、ちとせの握るマイクがわずかに震えた。


ちとせ(……あの子を負かした……あの紅い戦闘機を……私は……)


歓声と紙吹雪の中、ちとせの耳には雪の降る音のような静寂だけが響いていた。


観客席は歓声の渦、コース上は紅と黒のマシンが死闘を続ける。

だが、ちとせの視線はユカタの86に吸い寄せられたまま、離れなかった——

この日が、彼女にとっても忘れられない一戦になると、誰よりも強く感じながら。


コンビニの休憩スペース、蛍光灯の光がやや黄ばんで見える。

壁際に置かれた古びたブラウン管テレビが、レース中継の映像をくぐもった音で流していた。

カメラが映すコースの先に、今まさに駆け抜ける紅い86の影がちらつくたび、ちとせの目が細くなる。


ちとせ「……この古びたテレビを見てるとね〜……思い出しちゃうの」

声はいつもののんびりした調子だが、

その奥には氷のような冷たさが滲んでいる。

視線は画面の中のマシンに釘付けだ。


ちとせ「ユカタ・アルカードを……ね……」

マイクもなく、ただ自分に言い聞かせるような低い声。

数年前のあの日の情景が、まるで霧の向こうから立ち上がるようによみがえる。

磐梯熱海、最終戦。観客の歓声。紅い戦闘機——ユカタが冷酷なまでの正確さで前方を飲み込む瞬間。


そして——あの日の屈辱。


ちとせ「……私の娘……チサイのアルピーヌA110Sを……負かした……」

静かに吐き出した言葉は、休憩スペースの冷たい空気に溶けていく。

あの小柄で俊敏なアルピーヌを操るチサイが、トップを狙い全力で挑んだ。

しかし——ユカタの紅い戦闘機は容赦なくその前に立ち塞がり、最後まで追い抜かせなかった。


ちとせはテレビから目を離さない。

画面の中を疾走する赤いマシンのシルエットが、あの時のユカタと重なって見えた。

口元にわずかな笑みを浮かべるが、その笑みは優しさではなく、氷の奥底で静かに燃える復讐の火だ。


ちとせ「……だからこそ、忘れられないんだよ〜……。この雪の世界に来た者は、必ず——」

小さな呟きがテレビの音にかき消される。

だがその目は、紅い影の行方を追い続けていた。


そう段々冷たくちとせが呟くと、冷気がさらに広がった。

店内の窓ガラスがうっすら白く曇り、棚のペットボトル飲料に薄い霜が浮かぶ。

山吹花「ちょ、ちとせさん!?この店、冷蔵庫じゃないんだから!」

ちとせ「ふふ〜……だって、そろそろなんだもん。カナタくんの走りを……止める時が」


画面の中、カナタの赤い86がシロンの横へスリップストリームから飛び出そうとした瞬間——

ステアリングを握る指先が、わずかに硬直した。

アクセルの踏み込みも、0.1秒……いや、それ以下。

ほんの僅かなタイムラグが、超高速の戦場では致命傷になる。


腹切カナタ、踏み遅れたか!?

シロンとの差が再び開くのかぁぁぁ!!

解説・ベルギー「いや……これは明らかに感覚の異常ですね。まるで……時間そのものが、凍り付いたかのような……」

ミルキークイーン「うふふ……冷気って、スピードを奪うんですよ〜。タイヤも、心も……」


ちとせは黙ってテレビを見つめ続ける。

その頬に浮かぶ微笑みは、決して挑発でも嘲笑でもない。

ただ、静かに——彼の走りを止めてあげるという、氷の女神としての約束の微笑みだった。


潮の香りが微かに漂う松川浦沿い、午後の日差しが海面に乱反射し、ギラつく光が道路脇を舐める。

幅が一気に減少する細道を、3台のマシンが獣のような咆哮を上げて飛び込んだ。


先頭、この区間の4位を死守して単独を走っていたハズの伊藤翔太のチャンピオンイエローのスイフトスポーツ。

小排気量ターボの唸りが高音域で響き渡る。軽量ボディをフルに活かし、細道の縁ギリギリを正確無比に走り抜けるその姿は、まるで鋭く研ぎ澄まされた短剣。


後方、黒川海斗の漆黒のEVO9MRがその牙を剥く。エンジンの低い重低音が海面の波まで震わせ、四輪駆動のトラクションが路面を削り取る。

その顔つきは獲物を狩る黒豹。前を走るスイスポを食い破るタイミングを見計らい、じりじりと間合いを詰めていく。


さらに背後には、レモン色の閃光——内藤セリナのAudi R8。

中低音で唸る5.2リッターV10の鼓動が、まるで肉食獣の心臓の鼓動のように響く。

流れるようなミッドシップのラインを保ち、時に左右へと揺さぶりをかけながら、黒川の死角に忍び寄る。


「くっ……!」伊藤が小さく舌打ちした。

バックミラーの端で、黒川のEVOの漆黒の塊が大きくなっていく。

伊藤「後ろの…あの化け物……また来やがったな……!!」

黒川「面倒なのが前にいやがる……その軽さ、今すぐ黙らせてやる」


漆黒のEVOが外側へ膨らみ、コーナー進入でわずかにインを狙う素振りを見せる。

だがその瞬間、さらに背後からR8の影が大きく迫った。

内藤「えへへっ!私も混ぜてよー!」

パブリック通信に乗る無邪気な声。だがその笑いの奥には、鮮やかなまでの狡猾さが潜んでいる。


狭い道路区間をスイスポ、R8、EVO9MRが並走!!!!この先は急な高速ベッドのトンネル区間!!!

解説・ベルギー

「いやぁ……これは危険ですよ……特に黒川選手の突っ込みと、内藤選手のフェイント駆使は相性が最悪……伊藤選手、かなり嫌な組み合わせに挟まれてます」


ミルキークイーン

「ふふ……背中に冷たい風を感じるでしょうね〜。私なら震えてブレーキ踏んじゃいそう〜」

甘い白い冷気がマイクを包み、解説席のスタッフが思わず肩を竦めた。


幅減少区間——

伊藤が絶妙なライン取りでイン側ギリギリを攻める。

右側は松川浦の青い水面、左は太平洋に続く堤防の影。

わずかでもラインを外せば、そのまま海風と共に吹き飛ばされる危険地帯だ。


黒川「その小僧のライン……読めた……」

EVOが四輪駆動の力でインを強引にこじ開ける。

タイヤが悲鳴を上げ、黒いスモークが一瞬上がる。

伊藤「来るな……来るなよ……!!」

しかし、その瞬間——

内藤のR8がアウトから加速を乗せ、黒川の横に並びかけた。


内藤「ふふっ、黒いのも黄色いのも——まとめてフミッパで抜いちゃおっかな〜!」

軽くステアを揺らし、黒川の視界を奪うフェイント。

黒川「チッ……!」一瞬ブレーキを踏む。

その隙に伊藤がスイスポの軽さを活かして次のコーナーを先行。


高速ベッドのトンネル入口。

エキゾーストの轟音が混ざり合い、コンクリートの内壁を震わせる。

V10の咆哮、ターボの過給音、そしてタービンの悲鳴——

三つ巴の戦いは、まるで肉食獣同士が狭い檻の中で牙を剥き合うようだ。


伊藤「ここで引き離す!」

黒川「まだだ……まだ距離は詰められる!」

内藤「見てなさい、私のフミッパスライダーはフウルトラバージョンもあるんだから〜!」


彼女の言葉がパブリック通信で全員に届き、視聴者コメントが一気に溢れる。

「内藤またやってるwww」

「フミッパってなんだよwww」

「これ伊藤マジで胃に穴空くぞ」


トンネル内——

伊藤が中央ラインを死守する。

黒川はアウトから大きく膨らみ、

立ち上がりで一気にトラクションをかける構え。

だが、その外側にはR8がぴたりと張り付き、黒川に逃げ場を与えない。


黒川「チッ……道塞ぎやがって……」

内藤「ほらほら〜、迷ってる暇ないよー!」

伊藤(……この二人、揃うと本当にタチが悪い……!)


トンネル出口、陽光が三台を包み込む。

海風が一気に吹き込み、三台のボディを揺らす。

だが誰一人としてアクセルを緩めない。


伊藤「まだ——4位は渡さない!!」

黒川「諦めるか……ッ!!」

内藤「いーじゃん、誰が前でも!でも……私が一番楽しい位置もらうけどね〜!」

三台の咆哮が、海沿いの空気を切り裂いて進んでいく——




Z4とGRカローラが再び並んできましたァァァァァ!!!!!!


あー!!!内藤が遥か先へと向かいオーバーテイク!!!!

やはり、R8はただモンじゃなかったァァァァァ!!!!!

凄まじい勢いで中団グループにR8が向かっていますーー!!!!


古田「やっぱり速いなーーR8!

まだ俺の敵には上がいたなッ......!」

「こんな元気そうな若い嬢ちゃんに負けるとはなーー!」


ーーしかも2台並走していたところをR8の小さいボディがちょうど道幅を埋めるかのようにスルッと抜き去りましたァァァァァ!!!!

スルメのような快感のオーバーテイクでしたね!!!


ベルギー「そうですね...今のは完璧な計画を企てたかのようなオーバーテイクでした......。」「黒川くんみたいってワケではないんですが...圧倒的にタイヤを温存させてトルク配分を図ってのオーバーテイクでした......!」

「燃費は多少激しくブレますけどね......」


ーーコース終盤のセクターポイントで

ある巨大なダウンヒル前の低速バンクに入る瞬間からジリジリと既に内藤さんのR8が迫ってたんです......。


あえて先程とは変わり、

精神の体力や車を完全に踏んだままにしないそれがーー

内藤「真のフミッパスライダーよッ....!!これが私の必殺技の恐ろしさーー!!独特な感性的な戦略によって生み出されたの.......!!!」

「小さいR8ちゃんだからこそできるものなのよッ!!!!思いしれッ......!!!」


R8が中団争いのグループにはもう視界が捉えきれないッーーー!!!!

やはり620馬力にして4WD世界一のレーシングカーは格上ッ!!!!!


ベルギー「流石は内藤セリナちゃんですね....。17歳の高校2年生がよく飛び出していくものです。このスピードとトルクでよく耐え切れるモンですよねーー?」


ーー17歳のレモンスカッシュ R8が前方の柳津雄介を一瞬、視界にーーー!!

その後方ではGRカローラ岡田とZ4古田の攻防戦が続いていますーー!!!


岡田「見せるぞ今度こそッ!!

GR魂ィィィ!!!!!!!」


ストレートの中間の高速コーナーでGRカローラ行ったァァ!!!!

わずかなオフサイドからZ4を畳み掛けていくゥゥゥゥーーーー!!!!  


岡田「Z4がまたきたのか、、、!

悪いけど内藤みたいに前は取らせないぜーー!!」


「FRだろーがタイヤ4本で蹴り出すAWDの戦闘力に叶うはずがねぇんだ....!!

古田「甘いよーー坊主ッ!

こっちはFRの瞬発力と旋回力ーー!

ウエには敵わないけど

...コーナー速度の立ち上がりは

FRが上だーー!」

「こんな非力な車を...

俺は待っていたのさッーー!」


ゴォォォォーーーー!!!!

ドギャァァァァァンッッ!!!!


ベルギー

「さぁ!2台が高速コーナーアンドストレートの最終セクターポイント区間を切り抜けていきます!!!!」

「2台長時間並び掛けるーーー!!!

GRカローラ岡田かZ4古田か!???

どっちが前に出るんだァァ!????」


一方、こちらは先頭グループ。

先頭グループは4周目では何事も起きないまま5周目に突入しようとしていたーー。


ーー先頭グループでは、引き続きNSX NA1とブガッティシロンと紅い戦闘機!腹切カナタのトヨタ86の冷戦による攻防戦が続いていた。


紅い戦闘機がシロンとNSXから徐々に切り離されていくゥゥゥーーー!!!

こちらもまさに絶対王者の貫禄が見えてきていますーー!!!!!

ーーこれが国内最速と呼ばれるアイルトンセナが開発に携わったNSX!!!!!


そして、 静かに舞い降りたブガッティシロン!!!!!

…情報によると彼も未成年の高校生だと噂されているようですーー。


カナタ「クソッ.....!!!

やっぱりブガッティシロンじゃ速すぎるかーーッ!!」


MRタカ「悪いな...腹切カナターー!」

この紅い戦闘機に勝って...

賞金を全部原神のアルハイゼンに使ってやるんだッーー!!

この時、ふとMRタカは昨日の出来事を思い出す。親友北斗との大切な思い出だ。

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