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86伝説エーペックス  作者: さい、AOI
第1シリーズ 開幕編
1/102

第1話 運命の86

腹切カナタこと本名矢田原奏汰[16]は、今日も学校をサボってのんびり歩く。


「...まーた学校の授業つまんねぇなー。」そしてそのクラスではもうひとり毎回カナタと同じサボるやつがいる....。


伊藤翔太[15]。成績トップクラスの彼だったがテストもさぼってある場所にきていた....。伊藤にそこに導かれるようにラインで「おれんちくるか?」と言われたカナタ。


そこで見たものが......


伊藤「よお!カナタ!」カナタ「伊藤!!」伊藤「俺達、昔から仲いいよな!!」カナタ「ああ!」そしてどこからが女の子らしき声が...


???「うふふ。その友情が芽生えるといいね。もっと先で待ってるよ?」


伊藤「待ってる?」二人以外誰の姿も見えないーー。おかしい...。女の子らしき声が聞こえたんだけどーー?


カナタ「なんでもない。さっきまでカラス鳴いてたでしょ?」でも、聞こえた...。

 

でも思い出せない。まるでループしてるみたいだ......。


伊藤「おまえ、最近授業も疲れてたよな!そのせいだよな!」

カナタ「ああ!」  


伊藤がゴソゴソとベルトコンベアーで大きなものを赤い布で包みこんで見せた。  


カナタ「これ、、、ガレージか!?」伊藤「ああ!うちの店はガレージなんだ!伊藤自動車!!それだけじゃないぞ....おまえにプレゼントがあるんだ!!!」


カナタ「なに?」そういって伊藤が布を外す!!がさっ、、、、!

そこには赤い2012年式のトヨタ86の姿があった。


カナタ「、、、、なにそれ。」

伊藤「知らないのか?86っていう車なんだ、、、。」


ああ、86。その名前を聞いたことはある。うちの親父が昔AE86トレノとかいう車に乗ってたのを思い出した。しかし、親父は亡くなった。

お母さんが親父をナイフで突き刺してそのまま他界させた。お母さんもそのあと裁判で死刑になった。、、、、そのことが脳裏に浮かんできて仕方ない。


カナタ「お前さ、、、こんな遊びいい加減やめろよ。」


伊藤が急に失望したかのような顔になり両手の感覚が抜けていく。 

伊藤「どうしたんだよ?急にーー」

カナタ「お前なんか友達もいないくせに、、、勝手にこんなの作らないでくれる!??」


ああ、、カナタ。君、車嫌いなのかな?

、、、あんな車昔見つめていたのに、、、、。


伊藤「分かったよ。必要になる時が来ると思うからその時まで俺の家のガレージ、、、伊藤自動車で預かるよカナタ。」


カナタ「、、、いらないよ!そんなの、、!!捨てちま」


その時だった。ものすごい強風が2人におそいかかった。

びゅおおおお!!

カナタ、伊藤「、、、、、」


2人は漠然としてしまった。まるで天の捌きがあるかのようだった。


カナタ「、、、ありがとう。伊藤。少し熱くなりすぎた。

最近、イライラ止まらなくてさ。なんなんだろうな?あははは。」


???「君の気持ちわかるよ〜?君は本当は優しさの中に罪悪感を感じてるんでしょー?


怒りよりも罪悪感をまた感じてる君は、立派だよ〜?カナタくん、、、?


その気持ち、うちは見てるからね〜?

ずっと優しくしようと思うほど炎が強くなるんだよね〜?、、、


きっとカナタくんは誰かのために火を灯したいんだよ〜?」


カナタ「そうかもな、、、ってだれ?」


周りには二人しかいない。まるで少女ののんびりとした声は空から聞こえてるようだった。


うちは、優しくいたいんだ。きっとこの86も本当は、、、、。もう腹切カナタとして、、、自分としていればいいんだな。


伊藤「どうすんだよ?カナタ。お前、少し落ち着いて来たみたいだな?」


カナタ「ああ、明日の朝取りに来ていいかな?学校二人でサボろう!!」

カナタはそう言って自分の家で一夜を通すのであったーー。

あの風がなければ本当の自分はいなかっただろうとカナタは感じるのであった。絶対に忘れないーー。

次回86伝説エーペックス

第2話 restart86。

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