監督就任
────イングランド、6月上旬
「今日より、Central and South Norfolk League Division Fourに、このクラブが誕生する!!」
今日、新しいイングランドのサッカークラブである、ダービーユナイテッドFCが創設された。
オーナーが宣言をし、挨拶が始まった。
「えーと……オーナーの江西裕也です。私は日本人なんですけど、イングランドのサッカーに憧れがあってね、クラブを作りたいと思ってこのクラブを作りました。車のチューニングの仕事してます。ツテがあるのでチームバスは出せます。皆さんよろしくお願いします。」
もとより、俺はこのチームの初期メンバーということになる。
そして、初代監督だ。
「えー、では私の話はここまでにして、監督の話です、浅野裕也監督、お願いします……」
俺の挨拶の番だ。
「はい、ご挨拶して頂きました、浅野です。ちょっと前まで日本の4部の福山カルチョSCというところで監督してました、オーナーと仲が良くて、ここに来ました。まあ言いたいことはただ1つ、私の戦術です。まあ、細かい戦術は別で、大雑把に言うとゲーゲンプレスです。あと、15年でこのクラブを5部まで上げます。」
記者会見の会場がざわつく、と言っても30人くらいしか居ないんだが。
ここはひとつ言っておくか。
「私が目指すはクロップです。────よろしくお願いします。」