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|君之青果《きみのせいか》

禁断の果実は、人たらしめる感覚の種だった——
その青果は、なぜ禁じられたのか。

あらすじ:
技術の進歩は人類を救わなかった。
それは、ただ破滅への速度を上げただけだった。

地球温暖化は制御を失い、陸氷は崩れ、海面は六十五メートル上昇した。
二十の国家が完全に沈没し、六十の都市が「記録」から削除された。
ニューヨーク、東京、上海──
かつて文明の中枢であったそれらは、いまや海底の遺跡。

人々は残された高地へと逃げ、かつて「国境」と呼ばれたものは人口過密と資源争奪の末に形骸化した。
残ったのは、山岳に積層された巨大建築体。

その名は、安定の島《スタビリテ》。

福祉は企業に組み込まれ、正義はサービスとなった。
世界は、無限の自由と、選択不能の孤独を交換した。
そして人々は、個人主義という名の独歩を生きることになった。

そんな時代、少年は目を覚ます。
名前はアダム・エデンソン。
記憶のない彼の傍らにいたのは、自らを「イヴ」と名乗る妹だった。

彼は自らを探す。
彼女は彼に問いを突きつける。

――"自分"とは、何者なのか。
――その"青果"の、正体とは。

世界の再定義を迫られた未来。
少年の思考と選択が、やがてこの社会の“終焉”を引き起こす。
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