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遅刻してしまった出席者
「遅れてすまん。魔王君。」
「いえ、大丈夫です。ヨルムンガンド様が無事に到着なされてよかっt」
「お兄ちゃん?」
ヒエっ
後ろからヤバい殺気が漂っている。絶対に振り向いてはイケナイ。
「他の人に迷惑になるからってあれほど遅刻はするなって言わなかったっけ?」
「リヴァイ、これには理由があってね。」
「理由なんてあるわけないでしょ。出発時刻を考えてなかったとかでしょ。どうせ」
「」
「魔王さん。本当にすみません。うちの兄が本当に駄目で。。」
「いえいえ、遅れることは誰でもあるので、お気になさらないでください。」
兄弟喧嘩にもならずに弟の圧勝ですか。。
「それよりお二方、間も無くお食事を提供する時間となっていますので、会場の方へご案内をしたいですが、どうなさりますか?」
「「よろしくお願いします。」」
やはり兄弟というのか。めっちゃ綺麗にハモった。
案内をし終わると、先程の険悪な雰囲気は無くなっていた。どうやら席までの移動の間に解決したらしい。よかった。