表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

陰キャな俺は学校生活だけは静かに送りたいんだが容姿端麗な妹と一緒に登校し出してから周りの女子の反応がおかしい・・・・・

作者: ローレル



 突然だが俺は陰キャの高校三年だ!


 クラスメイトに俺の名前 朝日あさひ のぼるをフルネームで言える人なんていないだろうし間違い無く学校では陰キャで通ってるはず。 

 クラスメイトと放課後カラオケに行く事もしなければそれをする友達もいない! 

 そしてアウトドアではなくインドアが大好きだし、出来れば、家で好きな動画を見たりスマホゲームをずっとしていたい!


 そんな俺がこんな事になるなんてこの時は思ってもいなかった・・・

 


 学校に行く朝


 「おはよー お兄ちゃん遅刻するよー」


 大きな声で俺を起こすのは同じ高校に通う二年生のさくらだ。一応言っとくが妹だ。


 そして基本的に俺は時間通りに行動するタイプなのでいつも早く起こして来る妹がウザイ


 「桜! 何でいつも早く起こすんだよ! 俺は規則正しく生活するのが良いんだよ!」


 「はいはい お兄ちゃんが起きるのが遅いんだよー」


 「桜いつも言ってるけど男は準備に時間かからないんだよ!」


 「はい! どうぞ! お兄ちゃん早くご飯食べてねー」


 「おう。 桜いつもご飯ありがと」


 「そう言う所は素直なんだねー お兄ちゃん♪」


 「あーっ、今の無し!」


 我が家は、妹と俺の二人暮らしだ。 良く小説やマンガにありそうな話だが両親は二人とも海外で仕事して居る。 妹が高校生になったのをきっかけに夫婦二人で会社を立ち上げたらしい・・・それも海外に!


 二人揃って仲の良い事ですな。


 そして俺と妹は地元では有名な進学校に通っている。妹は成績も良く容姿端麗で学校では人気者だ。 

 そう陽キャと言う奴だ! そんな陽キャな妹が今日も一緒に登校しようなどと誘って来る。


 「お兄ちゃん今日こそいっしょ・」


 「行かん!」


  俺は食い気味に返事する。 こんな陽キャの妹と一緒に登校しようなんて物なら俺の陰キャライフがおじゃんになるじゃ無いか!


 「もうー いつになったら一緒に行ってくれるのよー」


 「桜はしつこいなぁー 一生行きませんよー」


 そんなこんなやり取りが有り俺たち兄妹の朝は過ぎて行くのだった。



 

 学校に着くと俺は直ぐに席に座る。 定位置である教室の真ん中の一番前の席だ。 眼鏡は掛けているが先生に目が悪いと申告し一番前の席にして貰っている。

 陰キャには席替えのイベントが苦痛なのだ、それならばと変化が無い真ん中の一番前の席にして貰っている先生の教壇が一番近くに有るので人も余り寄ってこないしここが最適だと判断している。 そして今日も普段通りに授業を受けいつも通りの時間が何事も無く平和に過ぎて行く。


 「さぁー 今日も終わったなぁー」


 俺は学校が終わった開放感から今日初めて声を出した。 それも少し大きな声で


 その声を聴いた女子達が驚きヒソヒソと話し声が聴こえて来た。


 「朝日君の声初めて聴いたかも?」


 「ビックリしたよねー」


 「結構イケボだったよねー」


 「えっ未那みな! 朝日君が好きなのかなぁー」


 「柚鈴ゆずり からかわないでよー」


 おうおう青春してるなー 陽キャ達、と俺は思いながら帰路に着いた。


 そして一学期が終わり夏休みが終わった。 もちろん陰キャなので一学期のイベントや夏休みのイベントなんて発生しない。 普通に時間だけが過ぎて行った。


 そして普通に二学期が少し始まった時、久しぶりに妹が一緒に登校して欲しいと言って来た。


 「お兄ちゃん! 一緒に学校行ってくれな」


 「桜。 何回も言うが行かんーー」


 「お兄ちゃん可愛い妹の桜が悪い奴に言い寄られて困ってるって言っても?」


 「何だとーー こんな可愛い妹に言い寄るとは! 何処のどいつだーー」


 「お兄ちゃん。 じゃあ一緒に学校行ってくれる?」


 「おう! 桜まかしとけ! 悪い奴は懲らしめてやるーー」


 「じゃあ決まりだね♪」


 そう言う妹の桜が少しジャンプしたような気がしたんだが気のせいかな? まぁそんな事よりも桜が危険な目に遭わないようにしなければ!


 この時は何も疑う事なくそう思っていた。 陰キャ生活の終わりが近づいているとも知らず・・・


 そしていつもの登校時間になった。


 「桜そろそろ学校行こうか?」


 「お兄ちゃん。今日は一人で行ってくれないかなぁ?」


 「なんでだよ? 悪い奴が付き纏ってんだろ?」


 「何故か分からないけど月曜日は悪い奴はいないから大丈夫なんだ。」


 (今日はもう時間が足りないから明日からにしよっと♪)


 「そっ・・・か 分かった。 じゃあ今日は先に行くよ。 桜 遅刻すんなよ〜」


 「は〜い お兄ちゃん行ってらっしゃい〜 桜も直ぐに行くけどね〜」


 今日は準備に忙しいなぁ〜




 俺は朝日登あさひ のぼる 陰キャだ! 休み時間は教室で騒ぐ陽キャどもを小説を読みながら横目で見ている陰キャだ。 横目で見ているからと言って羨ましいとかそういう事では無い。 俺は学校生活だけは静かに過ごしたいんだ!


 休み時間も残り半分くらいだが、陽キャどもが少し無茶をし出した。 なんと教室でバレーボールを使って遊び出したのだ。


 俺は、おいおい周りが危ないだろ。 それは、はしゃぎ過ぎだろ⁉︎ なんて思っていたが、陰キャの俺は口にする事も無く残りの休み時間をやり過ごそうとしていたが、陽キャ達の遊んでいたボールは無情にもこちらの方に飛んで来た。


 幸いな事にボールの軌道は俺の方向では無かったが、いつも近くに座っている、陰キャ女子で俺の幼馴染である有瀬ありせ 有紗ありさに向かって飛んで来ている。


 小さな声で有紗が悲鳴を上げた。「きゃー」


 それを聞いた俺は学校では殆ど声を出さないし幼馴染だからと言って有紗とも話なんかしないが、幼馴染という腐れ縁からかも知れないが咄嗟に飛んで来ているバレーボールに当たりそうになっていた有紗を庇うためバレーボールをキャッチした。


 「お前ら教室でボール遊びはやり過ぎだろ。」と言って持ってたボールを陽キャに投げ返した。


 バレーボールを受け取った陽キャは、少し戸惑いながら返事した。


 「おおっう すまんな 朝日」


 俺は返事せずにそのまま椅子に座った。 座ったのを見た幼馴染の有紗はこれまた小さい声で「ありがとう」と声をかけて来た。


 俺も小さな声で返事した。


 「おう 気にすんなよ」


 そう言った途端に先生が教室に入って来て授業の始まりのチャイムが鳴った。そしてそのまま何事も無く今日も一日平穏に過ごせる予定だったのだが・・・


 放課後になり何事も無く良かったと思いながら急いで帰宅の準備をしていた俺に先程のボール遊びをしていたグループの一人から声を掛けられた。


 「あの時はありがとな! 助かったよ。」


 俺は素気なく返答した。


 「教室で流石にボール遊びはやり過ぎだ。そして俺に声を掛けるぐらいならボールに当たりそうになって怖い思いをした、有瀬さんに謝っときな」


 「あ、ありがとそうだな」


 そう言い陽キャグループは有瀬に謝りに行った。 この学校は基本的には進学校なので落ち着いた奴が多いし皆んな真面目だ。クラスや学年のカーストの様なものも有るにはあるが基本的に関わらなければなんとも無い様な学校なのだ。


 そして俺は帰路に着いた。


 こんな女子達の会話を知らずに・・・


 「ねぇ 朝日君ってカッコ良く無いかなぁ〜」


 「えっ未那もしかして好きになっちゃったの?」


 「もう! またからかわないでよ〜 ただしれっと女子を助けたりちゃんと注意する所はするしなんかカッコいいなぁ〜と顔は好みじゃあ無いんだけどね」


 「おうおう 男子に興味無さそうだった未那にも遂に春が来たかなぁ〜 気になるんだったら明日声を掛けて見たら?」


 「う〜ん なかなか話の話題も無いしなぁ」


 「未那! 私に任せて上手いことするから!」


 「もう 柚鈴無茶しないでねぇ〜」


 「分かったわかったって〜」




「お兄ちゃん おはよー 遅刻するよー」


 次の日の朝、桜に早く起こされた。 最近はそんなに早く起こされなかったのにおかしいなと思いながらもいつものセリフだった事を言う


 「桜! 久しぶりに言ったけど男は準備に時間かからないんだよ!」


 「はいはい、今日はいつもより時間掛かるよ? はい! 朝ご飯早く食べてねー」


 俺はうん? なんでと思ったがいつも通り出されたご飯を見て「頂きます」と言ってご飯を食べた。


 ご飯が食べ終わりいつも通り俺が学校に行く準備をしていると桜がソワソワしながら声を掛けて来た。


 「お兄ちゃん今日は眼鏡じゃあ無くコンタクトにしてね。 それで髪の毛も私がセットするからね」


 「桜。 俺は眼鏡が良いんだよ! 髪の毛もこのままで良いよ」


 「お兄ちゃんダーメ! 私と登校するんだからそんな陰キャ丸出しのお兄ちゃんと歩いてたら余計に悪い人に絡まれる可能性が高くなるじゃ無い?」


 そう言われて変に納得した俺は妹に言われるがまま眼鏡をコンタクトに変え、髪の毛をセットして妹と一緒に登校するのだった・・・


 この一日で俺の静かな陰キャ生活が崩れる事もその時は頭の片隅にも無かった・・・


【応援よろしくお願いします!】


 「面白かった!」


 「続きが気になる、読みたい!」


  これからの展開はどうなる? と思ったら


 下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


 面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


 ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


 何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 中途半端すぎてドラえもんが秘密道具出すときも効果音で物語終わったようなもどかしさがある [一言] おもしろいからぜひ続編を執筆して欲しい
[一言] 短編詐欺やるにしても、せめてタイトル通りの話は書くべきではw
[気になる点] 妹と一緒に登校してなくない???
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ