表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬱小説  作者: 烏籠
8/15

いつにも増して意味不明な話です。ちょびグロ。





うるさい。

うるさいうるさいうるさい。

視界がうるさい。

黙れ、目障りだ。


俺はこれをうるさいと言う。

視界の中にごちゃごちゃ、うじゃうじゃと。

うるさいとでも言いたくなるほどだ。

だあぁ、もう黙れ!





俺が物心つくころには、そいつはするり、易々と目の中に侵入した。

いや、もともと目の中にいたのだが、俺はゴミか何かだと思っていた。

子どもの俺に、んなややこしい病名分かるまい。


やつは度々現れては、視界の中をゆらゆら、飛び回った。

実に奇妙な動きで、俺の目の動きに合わせてひょいっ、と。

常に視野の中で行ったり来たりだ。



中学に上がったころ、それまでたまにしか現れなかったやつは、徐々に目の中に住み着き始めた。

しつこいようだが、俺はやつらが外から侵入したものと決めつけていた。

とうとう目のなかに入っちまった。どけよ、気持ち悪い。

逃げても逃げてもすぐ追っかけてきやがる。

ああ、くそ。

俺はいつの間にかそいつを正確に、思い通り動かせるようになった。

大して自慢にもなりゃしねぇがな。



どういうわけか、やつは次第に数を増やしていった。

色や形は様々で、黒いのや丸いのや透明なのや細長いのやらたくさんだ。

何なんだよお前ら。

勝手に増えてんじゃねえ。


増える、増える。


ぞ わ、


ぞ わ わ わ …



俺の見る世界は、テレビの砂嵐のように目障りでうるさくなった。


水だけの水槽、

透明ビーズを大量投入、溺死体蟻、蛙の卵、

掻き混ぜる。

即席小宇宙、完成。

熱いうちに召し上がれ、なんてな。ぎゃはは。



高校生の俺はそこでやっとこいつの病名を知った。

それ以外にも見えるんスけど。視界いっぱいに。

そんで眼科医曰く、

『ソレ、ユーフォーカモネー、ハハハ』

UFO?

馬鹿にすんじゃねえ!

ふざけんなバーカ!





にしてもうるせー。

まじうざっ。

消えろ、俺の目返せ。

じゃないと一生お空がUFOだらけだろーが。

皆さーん、地球侵略さーれまーっす、よー。



あーあーも、うるさい。

ごちゃごちゃごちゃごちゃと白、黒、長いのも点がぶつぶつ気持ち悪ィーなぁくそ。動くな、人様の目で騒ぐなぁーーあああもううぜぇぇぇんだよ。どっか行かないかなーこれ。










あ、



あるじゃん、イッコだけ方法が。




目、


目だよ。


なけりゃいいんだ。


俺って頭いー。








ずっ、

ぐぢゅウぅ……!








「―――――うぎぃやぁあーーー!

ぐがあぁーーああぁああーー!」









やっ、た。


なんもみえね。

はい、意味不明です。飛蚊症という目の病気なのですが、ちらちらと気になって仕方ないし本当に邪魔なんですね。主人公君にはおもいっきり壊れてもらいました。飛蚊症の事で気になるようでしたら病院に行きましょう。決してえぐらないで下さい。大丈夫、UFOなんて言われませんよ。作者は言われましたが(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ