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妹エルフをマッサージするよ


「こっち、こっち!」

デイエートに引っ張られていった先は…寝室?

ベッドに敷かれているのは、例の巨獣の毛皮、ムートン的な奴。

マビキラが肌触りいいって言ってたな。

裸で寝るんだろうか? デイエートも。

いかん、想像しちゃったぞ。

妹エルフはベッドにごろんと横になる。

俺に向かって両手を伸ばす。

「して、」

マッサージの続きを、ですよね。

「あ、そうだ。これ、使う? 香油。」

ぴょんと起き上がって、ベッドわきの小棚から陶器製の小瓶を取り出す。

オイルマッサージですかあ? 何でそんなものあるんですかあ?

お兄ちゃんとマッサージしあってるんですかあ?

いや待てよ、それ使うってことは…素肌?

ベッドの上に一枚、でかいタオル的なものを敷く。

背中を向けてシャツを脱ぐ。めくり上げて頭から。

脱いだシャツで胸を隠してこちらを向く。

う、動揺してる、俺。落ち着け!

「で、ではうつ伏せになってください。」

「ん、」

身体に下にシャツを敷いてベッドの上に伸びるデイエート。

背中の曲線がなんとも芸術的だ。

小瓶から香油をたらし、手のひらに取ってひろげる。

このままじゃ冷たいか?

『ピロリーーーン』

おう、久々だな。

『ヒーター機能をダウンロードしました』

両手を加温する。俺のこの手がほかほか燃える!

ふんわり香油のいい匂い。人肌! ヒートフィンガー!!

手のひらの表面構造を皮膚に刺激にならないようさらさら状態に調整。

背中に触れる。

「んふ」

ひくん、と一瞬背中が強張る。

「あったかい?」

「そういう機能もあります。」

吸いつくような肌の感触。

前回のシャツ越しマッサージとは違う。

布一枚がこれほどの違いを生むものか。

僧帽筋、広背筋あたりを揉みながら、ゆっくりと振動を加えていく。

バイブレーションを細かく調整、温度調節と合わせて効果を探る。

「んふふ、すごく、いい気持ち…」

「ほかほかする、眠くなってきちゃう…」

身体の力が抜けていくのがわかる。

背中から腰へ。

薪割りは全身運動だからね。

反らした腰のくぼみに降りて、今度は登る。

引き締まった小ぶりなお尻。

「パンツ、脱ぐ?」

え?

俺の答えを待たずに、寝返りをうって仰向けに。

胸が露わになる。

背を逸らして腰を浮かし、ショートパンツを下着ごとさげた。

続けて膝を上げて通し、足首を抜いて脱ぎ捨てる。

再びうつ伏せに…なるかと思ったらならない。

仰向けのまま身体を伸ばす。両手を挙げて伸びをする。

腋の下、肋骨、それに連なる前鋸筋の複雑な凹凸が顕わになる。

フルヌード、素っ裸、全裸。

「デイエートさん…見えてますよ…」

「この前だって見たじゃない…」

いや、お風呂で見るのと部屋の中で見るのじゃ、全然違うよ。

前回の時は後半緊急事態だったしね。

「魔道機なんだから…女の身体で邪まなこと、考えたりしないんでしょ…」

コケティッシュ、挑発的、小悪魔か!

元々盛り上がりのない胸だがポーズのせいで真っ平ら。

薄桃色の突起だけがぴんと立ち上がる。赤みが増してきたような気がする。

白いエルフ肌がアスリートのような引き締まった体つきと妙にアンバランスだ。

「香油…塗って」

俺の顔を見て、眼を逸らさない。上気した頬。うるんだ瞳。

少し膝を重ねて閉じた両脚が、わずかな恥じらいを感じさせる。

再び、オイルを手に取ると、首から胸元、肩、脇腹、お腹へと伸ばしてゆく。

皮下脂肪が少ないせいで腹筋の盛り上がりとくびれの曲線が複雑な陰影を醸し出す。

腹部から腰へ。

すっと、脚を挙げた。

太腿からふくらはぎへ。

女王に奉仕する奴隷のように、香油を伸ばし振動を加えてゆく。

デイエートの呼吸音だけが聞こえる。

ああ、これが先生の言っていたエルフ呼吸なんだな。と変なことを考える。

オイルを塗っている間、開いた脚の付け根も露わになる。

すべすべとして、きゅっと閉じたその奥に、時折ちらりと中の赤みがのぞく。

……終わりか? 終わりだよな。全部塗ったよな。

「まだ、ここ、塗り残し…」

デイエートが手を当てて示す。

おっぱいの、先っちょ部分、とその周辺。

さすがに触れるのをためらって塗るのを避けた部分。

覆うように当てた手のひら。

中指と薬指の間から膨らんだ先端部分がのぞいている。

挟むようにわずかに力を加えた。ぷっくりとした突起が盛り上がる。

なぜだろう? もうためらわない。

引き寄せられるように脇腹から手を当て、彼女がのせた手のひらの下に滑り込ませる。

突起の感触、手のひらでこねるように、香油の潤滑と振動と。

くりくりとしたそれを少し力を入れて転がす。

一瞬だけ手のひらの摩擦係数を上げる。

オイルで濡れた粘膜部分を擦り上げた。

「あ…、あ、あ、あ、」

痙攣に近い緊張と、そして弛緩。

胸に当てた俺の手を、デイエートの手が握りしめていた。



再び、工房へ戻るとマントを返却に。

「お嬢、喜んでたっし?」

黒エルフがマントを受け取る。

「外出するにも支店長の許可取らなくちゃならないから、大変だし。」

「導師がお誘いなら許可出るっしね。」

「どうも、ビクターさん厳しすぎるような気がしますが…」

デイシーシーが顔を近づけると声をひそめた。

「お家の事情とかあるみたい。王都にいるときは危ないことあったらしいし。」

そんなにヤバい事情が? 周辺警護は厳重にした方がいいな。

飛行ユニットや偵察ドローンも動員だな。

「んん?」

え、何?

「アイザック、いい匂いするし。これ…肌香油?」

「何してきたしーぃ?」

い、いかん。言い訳! い、いやいや、隠すことない。ただのマッサージ!

「デイエートさんのところでマッサージに使ったものでしょう。」

「ほほう、例のマッサージ…」

例の、って何だよ。お前にもやってやったろ!

「ほほう、ほほほうー、っし。」

いかん、長居は無用だ。


先生んちに帰り着くと3人組がへばっていた。

ディスカムは四つんばい。

マビ公はうつぶせ。五体投地。

そして、キラすけは大の字。頭の左わきにちょうど石があるので犬。

家の前で人目もはばからずダウン。

スルーして家に入ると先生が涼しい顔。

麦わらストローでドリンク、ちゅうちゅう。

「おう、もどったか、どうだった。」

お使いの様子を報告、イオニアさん、デイエートとも承諾と。

デイエートから言われた同行メンバーの件を相談。

「ま、そうだよな、うーん。」

「ベータには同行してもらいたいが…」

「まあ、ビクター氏の説得は何とかしよう。」


室内を見渡す。ベータ君は居ない。

「ああ、ベータは買出しに出てる。」

周囲を検索、人の気配はないな。

顔を近づけて小声、

「先生、イオニアさんはもしかして固有魔法を…」

手を上げて制する先生。

「同じ大きさの鉄の玉と、木の玉を落としたら、どっちが早く落ちる?」

「それは、同時かと、」

慎重だな、先生。

「知識はあるわけだな。何か落とすところを見たか? 気づいたな、あれに。」

「はい。」

「気づいているのは私だけ、ビクター氏もイオニア本人も知らない。」

「お前が二人目だな。」

「魔法なんてのは根源的にはいい加減なもんなんだ。」

「精霊の力や、異界の魔素を借りてこの世界のことわりに干渉する。」

「干渉というか…要するに目的のために世界をごまかしているんだ。」

「だが、イオニアのあれは、本人が意識していない。」

「この世界の法則そのものが、もっとも根本的な所で変化している。」

「あの現象自体は誰も気づかないほどの小事だし、なんの役に立つかもわからない。」

「だが、ひっくり返しかねないものだ、世界をな。」

「と、私は思ってる。」

ニュートン以前のこの世界で、いきなりアインシュタインの向こう側へすっ飛ぶような代物だしな。

「あの娘は、もともと複雑な事情のある身だ。」

「そんな固有魔法を持っていることが知られたら、どんなことがあるか…」

「さいわい、イオニアは、もう普通の魔法が使えるようになったしな。」

「このまま誰にも、本人にも知られずに居た方が良いと思ってる。」

重力魔法か…飛行ユニットのクラフトシステムと何か関係があるんだろうか。

『飛行ユニットは磁場クラフトです』

『重力制御は実用化されていません』

なるほど。


「どーし…お水…」

3人組が体を引きずりながら入ってきた。

キラすけ、息も絶え絶え。

長距離走でゴールした運動会の小学生みたいだな、似合ってるぞ。

「マビに出してもらえばいいじゃないか。」

「出ない…もう出ない…」

マビ公もヘロヘロ。

ディスカムは意地で立ってるけど、膝がくがく。

「よし、今日はこのくらいにしとくか。」



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