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プロジェクターを考案するよ


地図と映像は違いますからね。

記憶した映像を絵にするなんて無理ですよ。

と、お嬢様ーズの要求を拒否。

そんなに見たいのか、ベータ女装。

ま、一見の価値があることは否定しませんが。

イオニア様、残念そう。

「様」はやめてくれ、と言うので「イオニアさん」で行くことになった。

俺は飲めないけどお茶につきあう。

王都から来た新メンバーに興味津々。

「なるほど、固有魔法をお持ちな方なんですね。水魔法…闇??」

「才能のある方たちはうらやましいですわ。」

「私なんて、固有魔法もないのに魔法が使えなくて、最近やっとすこし…」

「うにゃ、でも、お嬢様の魔法すごく上達したにゃ。」

「そうですね、使えるようになったらあっと言う間に。」

どっかで聞いたような話だな?

「エルディー先生の言う通り理論から勉強していたのが良かったんですわ。」

「あらかじめ魔法陣護符の扱いに慣れていたのも…先生から色々もらって…」

机の上の小物入れから魔法ディスクを取り出そうとして…あっと!

お茶のカップを落とした! 割れた!

「ああー、にゃ!」

「あらあら。」

「んー、もう!! どうしてですの!」

なんだ? みんな面白がってるような?

「ふふ、お嬢様が落とすと必ず割れるんですよ。」

サジーさんがお嬢様を制して破片を片付ける。

「スカジィが落としたときは割れないのに!」

お嬢様ぷんすか!

「そうにゃ! 2回に1回は割れないにゃ!」

割れてるじゃん!

「サジーさんはどうなんです?」

一応、聞いてみる。

「わたしは落としませんから。」

あ、そうですか。


なんだ? この違和感? 何か変だ? 今の光景。

『今のは…』

どうした? ナビ君?

『有り得ないですよ』

リプレイする。

お嬢様がカップを落とした高さは約80cm。

落下にかかる時間は(高さx2÷重力加速度)の平方根

すなわち√(0.8x2÷9.8)=0.4(概算)

カップが床への落下するには約0.4秒かかるはず。

だが、リプレイ映像を見ると約0.3秒で落下している。

空気抵抗で遅くなることはあっても早くなることは有り得ない。

何だこれ?

ニュートン力学を否定する現象。

この世界の重力って地球より強い?

『そんなことありません、同じです』

魔法でしかありえない…

固有魔法? これ、イオニアさんの固有魔法か?

おそらく、いや完全に本人も気づいていない。

先生は知っているんだろうか?


そろそろお暇しよう。デイエートんところにも行かないとな。

家どこ? お嬢様知ってる? あ、ちょうど地図あるじゃん。


貧乳エルフの家を聞いてカロツェ家を出る。

はからずも何か色々情報を仕入れてしまった。

どう考えていいのか…後で先生と相談して…


ま、とりあえずは記憶映像をプリントアウトするって言う可能性が見えて来た。

先生の丸出し痴態やタンケイちゃんの青空全裸清掃シーンが出力できるかも。

出力したのをディスカムに見せたら、きっと出力してしまう、いろんなものを。

解像度が低いのは仕方ない。木炭筆記具だしな。

インクジェットプリンタみたいなわけにはいかないよな。

インクジェットプリンタ……レーザープリンター……

レーザー?

おう! レーザープロジェクター!

その手があった!

額からのビームをスキャンさせて映像を表示する。

連続照射で平面をワイプするするように…

左右への走査線を上下方向に重ねて。

ビームランプからの出力を変更して明度をコントロール。

波長変更を併用すればカラー映像も照射可能?


周りを見る。誰も見てないよね。

ちょっとテスト。その辺の家の塀に向かう。

まずはNTSCレベルでテスト。

横640ピクセルx有効走査線480本、アスペクト比4x3をイメージ。

水平解像度480本相当。

DVDは720x480だけど、まあいいや。

その昔、VHSとかβとかのビデオの画質って320x240ピクセル相当でしかなかったんだよ。

信じられるか? この弱パワー! 史上最初の家庭用録画機。

走査線を上から順に、プログレッシブスキャン。フレームレートは30fpsで。

まずは光だけ照射。スキャンは首を動かして行う。

動かすと言うより振動させると言った方が近い。

照射! おお、上手くいった。白い四角が投影される。

よし、明度コントロール! 「イ」とか表示してみる。

気分は高柳健次郎。

高速思考を併用しつつ画像をイメージ。

えーと、屋外だからね。もし、誰かに見られたりしたら困るからね。

題材としては差し障りのないところをね。

ミニイたんにしよう。笑顔。

おお、映った。やったね。

お祖父ちゃんお祖母ちゃんに見せてやりたい。誰だか知らないけど。

今度はカラーに、波長変更っと。

いける! カラープロジェクター! よーしスライドショー!

そして動画投影!! 先生のおっぱいゆれゆれ! あ、映しちゃった。

まあ、先生ならいいか。

処理能力には余裕がある。まだいける!

解像度アップ! ハイビジョン解像度! 1920x1080!

そして4Kへ!

『冷却が必要です』

あう! 調子に乗り過ぎたか。

『武器であるビームをこんなことに使うなんて』

わはは、想定外でしたか?

魔法も科学も使いようですよ。


…いや、この機能、どうしよう。

こんな機能があるってわかれば、みんな警戒するよな。

俺が見た光景を他人に見せることが出来るわけだから。

今までみたいにおっぱい見せてくれなくなっちゃうかも。

先生はともかく、イーディさんとかデイヴィーさんとか見せてくれなくなっちゃう。

ま、デイヴィーさんのおっぱいは獣機に襲われたときにちらっと見ただけですがね。

タンケイちゃんの映像流出とかしたらおやっさんに顔向けできないし。

…うん、封印。

全天視界同様、男の子の秘密。

イーディお姉さんに知られたら、ベータ君の女装姿映せって言われるし、絶対。

うん、封印!


てくてくと歩いてデイエート兄妹の家に。

あそこだな、おや? 家の前に居るのはデイエート。

薪割りかよ! 体力は問題ないようだな。

あ、こっち見た。気づいた?

ぱあっと笑顔。すごい嬉しそうないい笑顔。

くそ、こいつ! そんな可愛い顔されたら!


「おほん、なんだアイザック、何の用だ?」

ぶっきらぼう、つまんなそうな顔。いまさらかよ! ツンデレさんか?

「お仕事中、すいません。ご相談がありまして。」

「んー、ちょうど終わったとこだし、中入って。」

「いえ、ここでもかまいませ…」

「入って!」

あ、はいはい。

お嬢様屋敷を経由してきたせいか、ワイルド系で殺風景なリビングにちょっとほっとする。

西部劇にでも出てきそうなたたずまい。

えー、と。あれ? お兄ちゃんは?

「今日はハイエートさんは?」

「狩りに行ってる。お兄ちゃんに用事?」

「いえ、そうではありませんが…」

まあ、用事を済ませてしまおう。

フィールドワークの計画を説明。護衛的な意味で同行願えないか相談。

「イオニアか…お見舞いに来てくれたんだよね。」

会いました、救護院で。

「せっかく来てくれたのに…悪いことしたな。うん、一緒に行くよ。」

「どういうメンバーで行くの?」

指折り数える。

「イオニアさんと、メイドさん2名。」

「エルディー先生、私、ベータさん。」

電波に対する闇の岩戸(ダークゾーン)の効果も調べたい。

となると。

「王都から来た、キララさん、マビカさん、ディスカムさん…」

「あとはデイエートさんと…お兄さんも?」

意外と大人数だな。

妹エルフが難しい顔してるぞ。

「ベータは別として…あのディスカムとか言う奴はダメだぞ。」

ええ? 何で? 巨乳マニアだから?

「男はいらない。」

百合厨アニメファンみたいなこと言い出したぞ。

「男がいるとビクター支店長は許可しない。イオニアは男に耐性ないし、」

あー、うん、お嬢様だもんな。

「もちろん、お兄ちゃんもダメだ。」

「ベータさんはよろしいので?」

「イオニアとはいわば同門の弟子だしな、屋敷にも顔出ししてたからまあ、大丈夫だろ。」

うん、ベータ君のショタ(りょく)

お嬢様もメロメロだな。女装姿にも執着してたしな。

密かに筆おろしを狙っていたとしても不思議はない。

危うし、ベータ君。

…いや、もしかして、つまみ食いされちゃった済とか?

いかん、妄想捗る!

しかし、ディスカム不可となるとマビキラ、ついてくるだろうか?

特に、マビカちゃんには同行して欲しいんだが。便利な水筒的な意味で。プシャー。

「ベータよりお前の方が問題だろ。どうも怪しい。」

何でっすか? 紳士ですよ、変な意味で。

どうもこいつだけは俺のこと「男」扱いするな。

「どうも、こう…何か邪まな考えを抱いているような気がしてならないんだが?」

失礼だな、その通りだけど。

「そう申されましても…私は魔道機ですし…」

そらっとぼける。

「ところでお身体の調子は大丈夫ですか。」

うん、話を変える。逃げ!

「ぐっすり寝たから、もう大丈夫。元通り!」

伸ばした腕をきゅっと曲げて力こぶを作って見せる。

うーん、ふつうの女性に比べれば筋肉あるんだろうけど。

贅肉がないから、結果としてむしろ細いくらいかも。

「薪割りしたってなんともな…いや…」

ん?

「やっぱり、疲れちゃったかも、背中。」

「大丈夫ですか?」

「マッサージの続き…してくれるんでしょ…」

ちょっと妖しげな笑みを浮かべて顔を近づけてくる。

こいつ、肉食獣系甘えん坊か。



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