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そしてまた暴走


暴走するアイザクソンを止めるため魔王機バンカーが協力。

キラすけとメガドーラさんを乗せ、ソードライダー。

ソードのスラスター噴射による急加速。

夢魔女王は被甲身バンパー遅延魔法タイムラプス併用でキラすけを保護。

目前に拡張機体の巨体がせまる。

「ソードシザース!」

エクソアーマーソードがパカっと開く!

俺を挟んでひどい目にあわせた変形機能!

今、オレを挟んでいる夢魔っパイとは天国と地獄。

「スピアー! ソードウイップ!」

ハサミのように開いたソードが槍のように伸びる!

そして鞭のようにしなる!

ビシリッ!っとアイザクソンの首に巻きついた!

まだこんな機能を隠してたのか!?


ソードの柄を握り、頭部側面に取り付く魔王機。

アイザクソンはこれといって気にした様子がない?

飛行ユニットの回収に集中しているのか?

実際、胸部球体に飛行ユニットを吸い込んだ。

回収完了。

「遅延魔法解除! 行け、キララ!」

「ふひいぃー!」

涙目、キラすけ!

必死の夢幻投影ドリームキャスト



あれ?

俺だ。人間態? 夢幻モードか?

おヌード形態ですな。

えーっと? キラすけ?

いや、黒き宝玉さんですよね?

渾身の夢幻投影のはずなのにそれかよー。

現実のままじゃん。チンチクリンボディだぞ。

どうせ来るならボインボインの妄想モードで来てくれよ。

「う、うるさい! 余裕が無かったのだ!」

「何をやっとるんだ! お前は!!」

「さっさと正気に戻れ! この闇の女帝たる我の手を煩わせおって!」

正気? いや、それがー、魔力酔いってのはなかなか気持ちのいいもんで…

だんだん、この状態が正気みたいな気がしてきました。

「この世界を焼き払うつもりなのか?」

ええ、まあ、そんな感じで…

「焼いちゃったら、みんな悲しむぞ。」

みんな?

「そうだ。しぇんしぇーも、マビカも、ディスカムも…」

「ベータだって、イオニア様だって、大家さんだって…」

「工房長や、巨乳ドワーフや、ガングロエルフや…」

「ダットさんとか、ギャザズ将軍とか…」

「イーディ先生や、デイヴィー先生や、メイドさん達、ミニイちゃんやアイちゃんや…」

「ハンサムエルフや、大平原だって…」

そっか……確かにそれはイヤかも……大平原?

「あと、えーっと…あ、学長センセや女騎士も。」

いや、ま。その辺はどうでもいいかな。

「だいたいお前、燃やしちゃったらお風呂にも入れないぞ。」

え?

「女湯も無くなっちゃうし、マッサージもできないぞ。」

えええ?


核心を突いて来たな。

接近したせいか、トンちゃんを通じてタマちゃんにも状況が伝わってくる。

いい感じだぞ、キラすけ。

その調子で説得を続けるんだ!

思ってた方向性と違うけど。


「それに、我れが魅惑のボディに成長するのを見届けなくていいのか?」

魅惑ぅ? ええー、ほんとかなあ? ホントに成長するの?

「する! 絶対するのだ!!」

「ちょっと、その…時間はかかるかも…」

気に長い話だな。

「それに……あれ、待てよ!? あー、そか……」

何だよ? 急に。 何か思いついたのか?

「ミニイちゃんだって…成長するよな……」

ななな、何? 何ですとおっ!?

「え? あれ? 夢魔族は成長遅いから…我、追い抜かれる?」

「デイヴィー先生の娘だからきっと…おっぱいだって…」

「えええ? そんな!!」

なんてこったい!

マイフェアレディ・ミニイたん!

JSミニイたん! JCミニイたん! JKミニイたん! JDミニイたんにOLミニイたん!

無限の可能性を提示したキラすけだったが、逆に自分が動揺。

「我には時間が必要だ!!」

「世界を燃やすなど…愚かなことだ。」

「この世界には可能性がある。きっとある。あるのだ! あるよね!」

「その可能性を守るために必要なのは支配!」

は?

「この闇の女帝たる漆黒の魔道士【黒き宝玉】が【真黒しんこく女帝エンプレス】を襲名し、この世界を支配する!」

「汝、我が下僕しもべたる神代守護魔道機よ。」

「我に従え! 破壊ではなく、支配を持ってこの世界を救うのだ!!」


「おかしなことになってますよ。」

ミイラ取りがミイラに。

おっぱいサンドなトンちゃんから実況中継を受けて頭を抱えるメガドーラさん。

「まさか…夢幻空間にまで魔力酔いが影響を…」


「真に高貴たるは光ではなく闇なり!」

「我こそが夜を統べる魔力の王! 闇の女帝なり!!」

冥刻界の女王神殿(ヘルズパレス)に集いし、魔道の下僕たちよ!」

「汝らがあがめるべきはこの我なり!」

「究極の破壊神たる【仲裁者】も我が下僕の一つにすぎぬ!」

「あがめよ! 讃えよ! 跪け!!」


ノリノリだ!! キラすけ!

魔力酔いの似合う女、ナンバーワン!

ああー、ま、最悪の人選だったと言わざるを得ないよね。

こうなると…

そして、明らかに影響されてる、アイザクソン。

て、いうか……拡張機体から流入しているのは方向性を持ったエネルギー。

混沌への誘惑とでも言うべき意思。

その意思がわかりやすい方へ流れてる。

そして、アイザクソンの装甲板がスライド。

オーバードライブモードだ。

いや、そこから漏れだしたのは赤いパワーファイヤではなく…

闇! ダークゾーン!

アイザクソン・ダークネス!!

キラすけの潜在能力恐るべし!!

黒き翼が開く! 闇結界による漆黒のウイング!|(特に機能は無い)

レガシ上空、天を覆う闇の花網レース

いやこれ、拡張機体を乗っ取られてるよ? キラすけに??

北遺跡ドームの先生も困惑。

「えええ…どうすんの、これ?」


あきれ果てたって感じでバンカー魔王機がつぶやく。

「えーっと…こんな予定だったんですかね?」

「あわわ、キララーーー!」

キラすけの意識はアイザクソンと一体化。

現実キラすけは昏睡状態。

薄目開いてるっていうか、白目。

そしてよだれ。

「と、トンちゃん。何とかならんか!?」

夢魔女王がパニックだ!

何とかって言われても…

ドリーム谷間から顔だけ出して目を白黒。

別の人材を送り込むか?

他に夢幻投影の経験者は…あ、そうか!

「あの、デイエートの時の…夢を接続するやつ、使えませんか?」

「ワタシを夢幻空間に送り込んでください。その後…」

考えを夢魔女王に伝える。

「そんなこと出来るかのう?」

「やってみましょう!」

夢幻投影!


トンちゃんなオレは夢幻空間の中へ。

あれか!

すっくと立つキラすけ…いや、闇の女帝!

何でかチンチクリンのまま。

いや? 現実より縮んでね?

デスクトップア○ミー? ね○どろいど?

きっと精神年齢が反映されているに違いない。

あー、まあ、夢幻空間ではみんなが同じものを見てるわけじゃないって言ってたもんな。

オレのイメージが反映されてるんだな、たぶん。

そして、その足元には「俺」

すっかり下僕状態。

て言うか人間椅子。椅子じゃないですな、踏み台。

「高いとこに届かないから踏み台になってね」的な。

下から見上げると委員長のスカートの中が…

マンガでしか見たことないですがね、そんなシチュ。

て言うか、四天王像に踏みしだかれる邪鬼的な感じですよ。

表情が漫☆画太郎。


トンちゃんなオレがここへ来た目的は…

意識共有、接続!

タマちゃんと一体化!

夢幻空間>トンちゃん>タマちゃん>そして…

そのタマちゃんを握っているのは…デイエート!

メガドーラさんの本家夢幻投影! 妹エルフに接続した。

意識が夢幻界に移行して、ふらっと意識を失い倒れる。

お兄ちゃんエルフがあわてて支える。

「え? ええ? デイエート?」


夢幻空間に出現! 召喚、貧乳エルフ!!

「なにやってんのよ! 二人して!!」

「あ、あれ? デイエート?」

「うお! 大平原! 何でここに!?」

「誰が大平原か!! さっさと目を覚ましなさい!!」

キラすけを摘み上げるとぶんぶん振り回す!

「ひはほふはーーー!」

悲鳴を上げてるやつを放り出すと、はるかかなたへすっ飛んだ。

きらーーーん! 星になった。

懐かしアニメでよく見た表現。

たぶん目が覚めたんだろう。

「あんたも! いいかげんに…」

デイエートはオールヌード。夢幻モード。

俺もいつものオールヌード。

そして、アレがついている。

いや、チビッ子キラすけ相手じゃどうにもならなかったけど…

い、いかん!

デイエートの視線がそこに集中…

「まったく…あんたって奴は…」

歩み寄るデイエート、ぴったりくっついてくる。

ぐいっと胸を張ると俺の腹部に先っちょが触れる。

そのまま、久々に元気出した「それ」に手を這わす。

「夢の中なら…こんなになっちゃうのね…」

愛おし気に撫で上げる。

「ちょっと、名残惜しいけど…」


蹴り上げ!

今だチャンスだ、金的飛びヒザ蹴り!

この無慈悲なキック!

鬼だ! キックの鬼だ!

激で痛!! 声も出せずに崩れ落ちル 痙攣!


アイザクソンも股間を押さえると、地響きを立ててうずくまって停止。

パカっとフェイスパネルが開いて俺本体を吐き出した。

ぺっ! て感じ。

地面に転がり落ちる俺。

「あああ、ひどい目に遭った!」

地面に突っ伏して肩で息をする俺。orz

まあ、息はしてないんですが。


傍らに降り立ったのは魔王機。

剣形態に戻ったエクソアーマーソードを地面に突き立てる。

「大丈夫ですかね?」

「お、お世話をおかけしました…」

背中からメガドーラさんが降り立つ。

ストラップは解かず【霧化】して抜け出した。

北遺跡内からみんなが駆けだしてきた。

「あああ! アイザックさぁーーーん!」

抱きついたのはタンケイちゃん。

「よかったぁ! よかったっすーーー!」

ご心配おかけしました。

「良かった…無事で…良かった…」

ベータ君、涙目。ありがとう。

ちょっと出遅れた感じのデイエート。

「大丈夫? なの?」

「ええ、まあ、おかげさまで…」

ちょっと乱暴でしたがね。後で仕返しする!

「まあ、色々言いたいことはあるが…」

先生、おやっさん、組合長…ごめん。

「結果オーライってことで。」

兄貴、ハイエートが苦笑い。

「何やってるんですかね? アナタもサポート人格も!」

「魔力過剰くらいで暴走するなんて…システムがなってませんよ。」

ミネルヴァが辛辣だ。


「だ、大丈夫? キララちゃん?」

「キラ?」

マビカとディスカムが声をかける。

キラすけ、魔王機の背中のおんぶ紐の中で丸くなってる。

「いいい、今、我に話しかけるでないぃ……」

ぷるぷる震えてるぞ。

さすがにさっきのは恥ずかしかったらしい。

そして闇の岩戸(ダーク・ゾーン)発生。

セルフひきこもりっ。



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