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すれ違ったあなたと踊りたい

作者: 秋野 ヒロ


溺れるくらいの雑多に溢れる人混みの中

何の気なしに足を動かしてた

こんな洒落た街には 私は必要ない

儚い夕焼けと共に 排他的な視線が私を刺す

イヤホン付けて ひとりの世界に逃げ込んだ


囚われた姫とは言わないけど

私だって孤独は嫌いなんだ

寂しくなる 午後23時すぎ

すれ違ったあなたでいいから

今すぐ私と踊ってよ


午前0時過ぎからはシンデレラになれない

だから今すぐ私を連れ去って

夢のないこの場所から煌びやかな舞台へと

すれ違っても 振り向いて欲しいって

そんな馬鹿なことありはしないけどね



偽善だらけの言葉にまみれた社会の中

つまらない嘘の仮面を被ってた

息苦しすぎて 逃げ出したくなっていた

脱ぎ捨てたローファーを誰も拾ってはくれない

制服は束縛の象徴だ 奴隷の繭が私を包んだ


悲劇のヒロインなんておこがましいけど

誰かに助けてもらいたいの

横切る人の目が死んでる午後18時

向かいのホームのあなたでいいから

少し私を楽しませてよ


午後19時がくるとJKには戻れない

そんな私でよければ一緒に笑っていたい

古錆びた駅だけど私には暖かい場所なの

あなたの名前を知らないけど こっち見てほしいって

そんなワガママたまには許してよ


心の中でいつだって誰かを待ってる

アホらしいけどそうじゃなきゃ

世の中生きづらいだろう

少しでいいからヒロインでありたい

だから すれ違うあなたと踊りたいの


午前0時過ぎからはシンデレラになれない

だから今すぐ私を連れ去って

夢のないこの場所から煌びやかな舞台へと

すれ違っても 振り向いて欲しいって

そう思ったら あなたが不意に笑ったの



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