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修業兼攻略①

今回はフランの説教会。



ルギの実力を確かめるために行われた戦闘の後、フランは守に説教をしていた。理由は明白。戦闘の中でさんざん自分が禁止していた時間操作を守が使ったからである。


「なあ、マモル。私はあれほど言い聞かせたよなぁ…?」


「は、はい…」


もはや後ろに般若の姿が見えてくるほどに怒りのオーラを出しているフランの質問に声を震わせながら守は答える。その光景はさながら悪ガキとその親のようであった。


「なのにぃ…、どうして時間操作を使ったのかなぁ…?」


「ヒッ!」


目が全く笑っていない笑顔で守に詰め寄るフランとフランに怯える守を流石に見ていられなくなってルギがフランを止めに入る。


「ええと…、フランさん…。マモルさんが時間操作を使ったのは確かに不注意だったと思いますけど、そろそろやめてあげては…」


「んー?何かなー?」


「ヒッ!」


しかし、フランの笑顔の前に数秒で撃沈した。


恐怖で体を震わせながらも守はフランに問いかける。


「ええと…、その…、何がいけなかったんだ…?」


「それさえもわかっていなかったのかい…?」


「ヒッ!」


ついに腰からナイフを取り出した自分に守がガタガタ震えているのを見ながら少しやりすぎたかと反省してナイフをしまいながらフランは守に説明する。


「いいかい、マモル。君の使う時間操作というのはとても高等魔術なんだ。それを使えるだけでも世の中のマッドサイエンティストたちには研究対象だというのに、それに加えて君は魔気を持っていないんだ。

つまりマモル。今回君が時間操作を使ったのは基本的に善人なルギの前だったが、もしも君が時間操作をマッドサイエンティストの前で使ったりしたら、君は絶対にマッドサイエンティストに体をいじられて悲惨な末路を迎えることになるだろう。」


「嘘ぉ…」


「というか、マモルさんの話を聞く限り、フランさんもマッドサイエンティストな気がするのですが?」


ちなみに、ルギが時間操作のことを知っているのは、守に鬱陶しいほど聞きまくって守から時間操作のことを聞き出していたからである。

幸いにもルギは悪人ではなかったのでフランはそれを咎めることはしなかったが。


「何か言ったかい?」


「ヒッ!」


空気を読まずにルギが余計なことを言ってフランに睨まれ萎縮しているのを見ながら、守は今までの自分の行動を思い出して顔を青くしていく。

そんな守を見てフランが守に問いかける。


「マッドサイエンティストのオモチャになってまで君は時間操作を使いたいのかい?」


「ゴメン…。そこまで考えてなかった…。今度からはできるだけ時間操作の使用は控えるわ…」


「うんうん。それでよろしい。…まあ、実際はただ単に自分の実験体を他の科学者にいじられるのが嫌なだけなんだが…」


「オイ。俺の感動を返せ。まるでお前を家族みたいに思ってしまった俺が馬鹿みたいじゃねえか。」


「うわぁ…やっぱりフランさんはマッドサイエンティストじゃないですか…」


ジト目を向けてくる守とルギを無視してフランは提案をする。


「ところで提案なんだが、マモルが毎回時間操作を使わなくてもいいような実力に育つために、今日から迷宮の攻略と私たちの修業を並行して行わないかい?

マモルが強くならなきゃいけないのは当然だし、ルギにも迷宮の攻略を手伝ってもらう予定だし、私自身も補助魔術をもっと強くしなきゃいけないしね。」


フランの提案に守とルギは強く頷いたので、フランは笑顔になりながら言葉を出す。


「さあ!私たちの迷宮ライフの始まりだ!」

最近文字数が少なくなって短編みたいになっている。


なぜだ。そんな気は無かったのに。

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