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ボス討伐④

主人公が半ば覚醒状態に。ちなみに主人公が使った能力は先天的なものだとか、そういうことじゃあありません。


もっとこう、概念的な話になってくるので、説明は主人公が完全に覚醒した後にします。

炎を吐き出し終わって大蛇が見たのは、何もない地面だった。

炎が強すぎて死体を焼き払ってしまったのか?いや、ありえない。死体を焼き払ったにしても灰が残る筈なのに、自分の前には何もない。一体どこに逃げたのか?

混乱する大蛇は自分の後ろに存在する気配に気づき、後ろを振り向く。そこには、ありえない人間が立っていた。


「よお。攻撃は今ので終わりか?」


大蛇の後ろには、ポカンとしているフランと、不敵に笑う守の姿があった。

守の髪の一部が銀色に変化していたが、大蛇にそんなことを気にする余裕は残っていなかった。


「キシャアアアアアア!」


目の前の存在がだんだん不気味に思えてきて、大蛇は守に炎を浴びせかける。


「おっと、危ない危ない。」


自分がいる部屋の端から聞こえた声に大蛇は驚き、そちらを振り返る。そこには先ほどと同じようにポカンとしているフランと、これまた先ほどと同じように不敵な笑みを浮かべる守の姿があった。


「そんじゃあ、そろそろやりますか…。行くぞ。」


守が呟いた瞬間、大蛇の前に一瞬にして守が姿を現す。

驚いて反射的に口を開けて炎を吐こうとした大蛇の口の中に守が剣を差し込み口の中で振って斬撃を発生させる。


「クッ…クキシャアアアアアアア!」


久々に感じた痛みに思わず大蛇は口を閉じて守から距離をとる。


「なるほどな…。口の中からだったら攻撃は通じるのか…」


そう呟いて守は再び姿を消す。守がどこに行ったのかを警戒して辺りを見渡す大蛇の背後に守は現れた。

気配を察知して大蛇は尾を振り回して守を撃退しようとするが、守もそこまで甘くはない。

守は尾を回避しながら大蛇に向かって斬りつけるが、その剣が大蛇の体に傷をつけることは不可能だった。


「もしかして俺の隠された力的なのが発動してコイツを吹き飛ばせるかと期待してたんだが、高速移動できるようになっても剣の威力は変わんないか…」


ぼやく守を見て相手の剣の威力が上がったわけではないと判断してそこに勝機を見出し大蛇は口を閉じたまま尾を振り回して攻撃するが、その希望はすぐに打ち砕かれることになる。


「でもまあ、無理やり口をこじ開けて斬撃をぶち込めば良い話だよな。」


尾を回避しきった守が大蛇の顔の前に一瞬で移動して大蛇の口の隙間に剣を差し込んでてこの原理で無理やりこじ開けてから斬撃を放ってきたのである。


「キッ…、キキキキシャアアアアアア!」


悲鳴を上げる大蛇を見てもう少しで斃せると感じ取った守はもう一回全力で斬撃を打ち出し、ダメ押しにさらに一回斬撃を放った。


「キッ…シャァァァァァ…」


弱々しい声を上げて倒れた大蛇を確認してから守はため息を吐いてから、床にぶっ倒れる。


「ちょっ…、マモル!?」


戸惑うようなフランの声が、意識を失う前に守が聞いた音だった。

書いてて思ってけど、この主人公は意識を失いすぎな気がする。


おかしいな。もうちょっとたくましい主人公にするつもりだったのに。


まあ、そこはチャーミングポイントということで!(混乱)

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