失踪
「今日も何の報告もなかった」
イライラとタタを詰る。
こういった時にタタが黙るのは何時ものことで、特に気にもしなかった。
「おいっ
タタ!
いい加減返事をしろ!」
だから気付くのが遅れた。
タタは突然いなくなった。
いや、最初から「いた」という表現はおかしい。
私は私がタタと呼んでいた者はいたのか、いなかったのか、わからなくなってしまった。
調べさせると、金の長い髪をした存在はすぐに判明した。
急ぎ会いにいくと、何故か意識不明の重体で、あわせてくれと頼んだら女性の病室に押し入る無礼をコンコンと説かれ放り出された。
名前はエミリーと言うらしい。ぷ。
エミリー、、ぷ。
だめだ、、
失礼だろう。
無事で良かった、目が覚めれば連絡すると言っていた
とりあえずは、やることがなくなった。
OOOOOO
「オイっ」
ととと、とうとう
王様から声がかかった!
「オイっ!」
返事っしなきゃ
「っはいィ」
うらがえった!
は、恥ずかしいぃっ
今日もすっかり気をぬいてたら、浴場に入ってきながらの「オイ」だった。
私の返事に近づいてくる。
ボーッと立ってる私の側にきて、また、オイと王様は言った。
「名前は」
さっき、声でアレっと思ったけど、なんか、若い。
「オイっ」
「、、とうこです。」
「トーゴデス?」
「とうこです」
「トーコネス!」
そんなつまらないボケいらないし。
黙りこんだ私に、何故かヨシ、これからはトーコと呼ぶ!って宣言。
いやそれ正解、普通に当たり。
「トーコ!」
今度は何よ、と、顔を上げると、目の前に丸い、果物?
いい匂いがする
「?」
なんとなく受けとると、満足気に笑い、風呂につかるらしい。
その褐色の、背中から括れた腰につづく綺麗に割れたお尻をみて、自分が真っ裸の王様を見ているのだと気付いた。
!!
綺麗とかじゃない!
どうみても、十代前半
ショタじゃ〜
ヒィ
夢に出そう。
熱も出そう。