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第九百七十五話 解読

「ええ、妥当だと思います。ですがこの形、わたしには建物の柱のようにも見えるのですが……」


 メルバの意見に、シェスターもうなずいた。


「ふむ、確かにな。柱を横倒しにしたように見えなくもないな……とすると、古代文明の遺跡から切り出した……ということか?」


「ええ、その考えが一番妥当なのではないかと……」


 するとそこへ、アジオに連れられたグレンが興奮した面持ちで現れた。


「こ、古代文字が書かれた石柱が発見されたですって!?」


 シェスターはうなずき、半身となって部屋の大部分を占める巨大な石の塊を、グレンに対してよく見えるようにした。


「……どれです?……えっ!?まさかこれですか?こんな巨大な代物だったんですか?」


「ああ、床が開いて下からせり上がってきたのさ」


「下からせり上がり……こんな巨大なものがですか?一体それはどんなカラクリなんです?」


 するとシェスターはメルバと顔を合わせて困り顔となった。


「……さあ、それについてはわからないが……いや、これの正体についてもわからないがね?」


 するとグレンは忘れていたとでもいったようにハッとした顔付きとなった。


「そうでした!問題はこれでしたね?」


「ああ、まずこの石の正体が何かということなんだが、この上部を見てくれ。ここに古代文字が書かれているんだが……」


 グレンはすぐさま石に近づき、上部の古代文字を眺めた。


「……これですか……少しかすれていますね?……ちょっと待って下さい。一旦紙に書き写しますので……」


 グレンはそう言うと、やおら懐から紙を取り出して古代文字を書き写す作業へと入った。


 するとエルバがいぶかしそうな顔をしてグレンに尋ねた。


「ねえ、それって何か意味があるの?」


 グレンはエルバと視線を合わすことなく、一所懸命に書き写し作業をしながら答えた。


「これだけ不鮮明ですと解読に時間がかかります。その際、ずっとこの大きな石版を見ていたら疲れちゃいます。だから書き写しているというわけです」


 するとエルバが片眉をピンと跳ね上げた。


「……すぐには読めないってこと?」


「ええ、色々と推測しながら文章を形にしていかなければなりませんのでね」


「……それってどれくらいかかりそうなのかしら?……」


「そうですねえ……ざっと丸三日ってところでしょうかねえ……」


 するとエルバが目を丸くして驚いた表情となった。


「なんですって!?三日もかかるっていうの?じゃあなに?その間、わたしたちは何していればいいっていうのよ!?」


 エルバの剣幕にグレンはタジタジとなったのだった。

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