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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@1×∞(ワンバイエイト)コミック第三巻発売中!
第一章 幼年期の始まり

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第三十四話 決着

「クラリスは生来の病弱であった。だからこの風光明媚なエルムールは療養に良いと思い、当地への赴任を決めたのだ。だが赴任した当初こそ体調がよく、パーティーなどにも出席していたのだが――」


「ああ、たぶんその頃だね、僕と会ったのは。もっともクラリスは全然覚えていないみたいだけどね」


 クラリスはツンとした表情のまま、小首をちょっと傾げてガイウスに無言の挨拶をした。


「そして次第にふさぎ込むことが多くなり、終いには一日中ベッドで生活をすることも多くなった。そんな時に、驚くべき報告が入った。あの双子の片割れが、どうやら生きているらしいと、な。そこでカリウスに相談したところ、悪魔召喚をすすめられたのだ」


「ふん、相っ変わらず古いしきたりだの、言い伝えだのに縛られた連中だねえ。あんたらダロス人は!」


「…………」


「まあいいさ。ともかくこの子はすぐにも医者に診せること!」


 カルラはクラリスを指差し、シュトラウスに強い口調で命じた。


「そして、あのユリアって子には今後一切なにがあろうが手を出さない!約束できるね?」


「はい。約束いたします」


「よし!ではこれにて一件落着!ガイウス、ロデムルいいね!?」


「えっ!?あ、あの、このままでいいのですか?」


「いいさ!そもそもの一番の原因はカリウスだ。だから奴を魔法協会に引き渡す。後は協会が判断して、処分を下すさ。お前さん、ジェイドにそうするように伝えておくれ」


 カルラは、クラリス付きのメイドに向かって言った。


 メイドは一瞬、クラリスのそばを離れていいものか迷ったものの、当の彼女が目配せでジェイドの元へ行くよう合図を送ったため、そそくさと部屋を後にした。


「シュトラウス!今回の一件、お前の行為は不問に付す。ただし!ちょいと役立ってもらいたいことがある」


「はい、なんでしょうか?」


「なあに大したことじゃあない。あたしらがダロス国内で自由に動き回れるよう、色々と便宜を図ってもらいたいのさ。あんた公爵なんだ、出来るだろ?」


「そんなことでよろしいのでしたら、いくらでも致しますが」


 そこで突然、ガイウスが大声で叫んだ。


「ちょっとまって!僕の聞き間違いじゃなければ、今、あたしら(・・・・)って言いませんでした?あのー、あたしら(・・・・)()って誰のことでしょうか?」


「そんなのガイウスとロデムル!お前たち二人に決まっているだろう!」


「なっ!そんないきなり!」


「問答無用!ガイウス、お前の修行は偽書の調査がてら、ダロスで行うこととする!別にあたしゃエルムールでするなんて約束はしちゃいないんだ。文句は誰にも言わせないよ!」


 ガイウスは開いた口がふさがらず、ただただ呆然とした表情で立ち尽くした。

「面白かった!」


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