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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第二千八百九十九話 ツープラトン

 皆がガイウスの提案に納得して、うなずいた。


 ガイウスは満足げにニヤリと笑うも、すぐに表情を引き締めた。


「ところで、どれくらいでジアラに集結させられる?」


 この問いに、アグルト王が答えた。


「我が国が最もジアラから遠い故、一番時間がかかるだろう。だがそうさな、三日もあれば到着すると思うぞ」


「三日か。早いと言えば早いけど、ユラシアはすでにマンドに侵攻中である以上、それを考えると、時間がかかりすぎだな」


「だが、どれだけ急いでも、それ以上は早まらんぞ」


 ガイウスは腕を組み、しかめ面で考え込んだ。


 そして考えがまとまるなり、腕を解いて言った。


「やっぱり俺が先行するしかないな。偵察も兼ねられるし、なんなら軍勢必要なくなるかも」


 これにローグ王が威儀を唱えた。


「いきなり皇帝が単騎で攻め入るのか?それでもしもお前が殺されたらどうする?帝国建国が茶番劇になってしまうぞ」


「大丈夫だって。俺が殺されるなんてことはあるわけないよ」


 これに、ザバンのセーラ女王が冷笑を浮かべながら異を唱えた。


「お前はどうも調子に乗りやすい性質のようだ。その様子では危うい。もしもローグ王の仰る通りに茶番劇となってしまうと、我らはその茶番の登場人物となってしまうことになる。そのようなこと、わたしはごめんだ」


 これにベルクのアイリス枢機卿が乗った。


「同感です。この者はすぐに調子に乗る性質の持ち主です。ひとりで行かせるとなると、問題が多いと思われます。わたしは断固反対です」


 セーラ女王がお返しとばかりに同意した。


「わたしもアイリス枢機卿に同感だ。建国まもなく下手を打たれるなど、冗談ではない。わたしもガイウスの単独行には反対させてもらう」


 これにガイウス当人が反発した。


「待て待て待て待て。大丈夫だって。調子に乗らないように慎重に行くさ。俺だって建国してすぐに死にたくなんてないからな。ここはとりあえず、ユラシアの進軍を止めるだけに留めるさ」


 アイリス枢機卿が懐疑的な視線をガイウスに送る。


「そのような理性的な判断が、お前に出来るとは思えないが?」


「出来るわっ!なんならこれまでにやって来たわ!」


 セーラ女王がアイリス枢機卿に加勢する。


「ほう、そのような状況など、これまでに見たことがないが?そもそもお前は、即物的で、感情的で、行き当たりばったりの厄介な性質の持ち主に思えるのだが?」

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