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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第二千八百九十六話 五か国連合会議

 ガイウスとローグ王が会議室に足を踏み入れると、一同が大きな丸いテーブルを囲んで思い思いに座っていた。


「もしかして、俺たちが最後?」


 ガイウスが誰とはなしに話しかけると、手前に座っていたアグルト王が応じた。


「うむ、皆揃っておる」


 と、ガイウスの傍らのローグ王が丁寧に侘びの言葉を述べた。


「申し訳ない。わたしがガイウスと長々と話し込んでしまった。許されよ」


 アグルト王がそれにやはり丁重に応じた。


「ローグ王が謝罪されることではありません。それに、待ったといってもほんの数分。待ったうちにも入りませんので、お気になさらぬよう」


「かたじけない」


 ローグ王はアグルト王のすぐ隣に座りながら、礼を言った。


 ガイウスは座らず、立ったまま皆に向かって言った。


「ちょっと遅刻しちゃったけど、まあそこは許してよ」


 皆が一様に苦笑した。


 ガイウスが続ける。


「え~、まあそんなわけで、早速五か国連合会議を始めようと思うんだけど、いいかな?」


 皆が思い思いにうなずいた。


 それをガイウスは同意と受け取り、さらに続けた。


「では、まず五か国は同意のうえで連合を形成し、その上に帝国を建国するということでいいのかな?」


 皆、やはり無言でうなずいた。


 ガイウスはやはりそれを同意とみなし、話を続けた。


「帝国の名前はヴァルハラ。その皇位に俺がつく。これも異存はないかな?」


 やはり無言で皆がうなずいた。


「よし。ならこれで帝国建国は成ったな」


 と、所々から拍手が起こった。それは次第に波のようにうねりを帯びて大きくなっていった。


 各国の王や、それに伴った重臣たちの顔には笑顔が浮かんでいる。


 だが、丸いテーブルのある一角だけは、拍手はしているものの、笑顔はなかった。


 ジアラ王と、その娘エンネスとイレースたちである。


 ガイウスはそのことに気付き、帝国誕生のめでたい時ではあるものの、ジアラが抱えている大いなる懸案事項を思い、右手を高らかに挙げた。


 すると皆、ガイウスのその動作を見て、拍手を止めた。


 そのタイミングを見計らい、ガイウスは言った。


「皆も聞いていることと思うけど、先程北の超大国ユラシアが、マンド国に攻め入ったという一報が入った」


 会議室は歓喜が一変、どよめきへと変わった。


「知っている者も多いと思うけど、ジアラ国はマンド、クロクと古い約定を結んでいる。その件について次に皆で話し合いたいと思う」 

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