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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第二千八百九十五話 醜悪な想像

 そこでガイウスが、エラルダの不愉快そうな表情に気付いた。


 ガイウスは斜め上を見て、なにやら思案した後、言った。


「悪魔召還のやり方なんだが――人身御供を使うのか?」


 エラルダの眉間の皺が深くなった。


「そう聞いております」


「犠牲者は、若い女か?」


 ガイウスの問いに、エラルダが首肯した。


「そのようです。何十人もの若い女を犠牲にして、悪魔召還をしているとの噂でございます」


 ガイウスはその醜悪な場面を想像し、舌打ちをした。


「ちっ!胸糞悪い。とはいえ、まだ噂か」


 エラルダは面を上げて答える。


「よろしければ、詳細に調査をいたしましょうか?」


 ガイウスは大いにうなずいた。


「ああ、よろしく頼む。今後の鍵はユラシアが握っている。いや、ユラシアの新王と、あとはベルク王だな」


「ベルク王に関しましては、申し訳ございませんが、何も新たな情報はありません」


「やはりそうか。どうも各国ともにベルク王に関しては、まったく情報が入って来ないらしい。何処かに雲隠れでもしているらしい」


 するとここまでずっと聞き役に徹していたローグ王が言った。


「もしや、ベルク王はユラシアにいるということはないか?」


 ガイウスがため息を吐いて、肩をすくめた。


「あるんじゃない。ていうか、俺はその線が濃厚だと思っている」


「やはりか」


「動きがとにかく速い上に、好戦的だ。初めはベルク相手の合従軍を画策し、次いでユラシアの南下。たぶん裏で糸を引いているのはベルク王だろう」


「それにしても、ユラシアもフットワークが軽すぎないか?」


「そうだな。超大国といわれるユラシアにしては、動きが軽率過ぎる気もする」


「ベルク王の策だとしても、ユラシアの新王は何故その策をこうも簡単に受け入れたのかが、大いに謎だ」


「う~ん、確かになあ。両脇の国々と紛争状態だっていうのに、さらに南下するなんて、本来正気の沙汰じゃないからなあ」


 ガイウスはそこで腕を組んでうんうんと唸りながら考え込んだ。


 と、エラルダが恐縮しながら言った。


「申し訳ございません。そろそろ五か国連合の会合に向かいませんと……」


 ガイウスは忘れていたとばかりに、顔の前で手をパンと叩いた。


「そうだった。一番大きな会議室でやるんだったっけ?」


 ガイウスの問いに、エラルダが首を垂れながら答えた。


「はい。さようでございます」


「よし、じゃあ早速行こう。続きの話はその席でするとしよう」


 ガイウスはそう言うと、ローグ王と顔を見合わせ、部屋を出るため歩き出した。

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