表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2895/2924

第二千八百九十三話 噂

「噂が多岐に渡っているのか――それは不思議だな」


 ガイウスの問いに、ローグ王は首を横に振った。


「不思議――というよりも、わざとであろう」


「わざと?」


「うむ、わざと様々な噂を流しているのだろうと思う」


「噂をか。何のために?」


 ローグ王は軽く首を傾げた。


「さあな。だが、なんらかの意図の元に行っているであろうことは、想像に難くない」


「わざとは間違いないってことか」


「うむ、それほどに情報が雑多に溢れておるのでな」


「ちなみにどんな噂が流れているのか、教えてくれないか」


 ローグ王はうなずいた。


「まずは、善政を敷いた王だというものだ。これは、新王が地方に赴いた際に、領民たちから直接意見を取り入れ、素晴らしい施策をしたというものだ」


「ふうん、よくありそうな逸話だな」


「その通りだ。実際、これまでに何処かで何度も聞いたことがあるような話ばかりでな。実に嘘くさいのだ」


 ローグ王はそう言って笑った。


 ガイウスも口元に皮肉な笑みを浮かべた。


「他には?」


「暴虐の王であるというものだ」


 ガイウスが眉根を寄せた。


「ずいぶんと真逆だな」


「間のものもあるが、まずは両極端を教えようかと思ってな」


「続けてくれ」


「王城の地下には阿鼻叫喚の牢獄があり、そこでは新王に背いた政治犯やらが、夜ごと拷問にかけられているというものだ」


「なるほどねえ~。どちらも本当だとしたら、とてもではないが新王の人物像は掴めないな」


「うむ、他にも色々と真偽不明の噂が、山ほど巷に流れておる」


「人物像をあやふやにすることで、何かメリットがあるのかな?」


「さて、わたしにはわからない。隠す意味はないように思えるのだが」


 ガイウスはそこで腕を組んで考え込んだ。


 首を横に何度も倒し、中空を睨みつける。


 と、なにやら結論めいたものを思いついたのか、ピタリと動きを止めた。


「もしかすると、木を隠すには森の中って奴かな?」


 ローグ王は眉間にしわを寄せ、目を細めた。


「そうかもしれんな。数ある噂の内にある本物を隠すために、様々な種類の噂話を流す、というものだな?」


 ガイウスはうなずいた。


「となると――考えられるのは、悪しき方の噂だな」


「地下での拷問、これが真実か」


「もしくはそれに近い話、他にないかな?」


 ローグ王はさらに目を細め、思い出したことをガイウスに告げた。


「確か、新王は悪魔召還をしているというものがあったな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=46484825&si
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ