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第十一章 神の棺

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第千四百四十四話 中産階級

「そうかねえ~?単に運が良かったとかじゃない?」


 ガイウスが茶化すように言った。


 だがシェスターは真面目な顔を崩さなかった。


「いや、彼は名家のででもないし、強力な後ろ盾があったわけでもない。運だけでは到底無理だったと思う」


「ふ~ん。苦労人なの?」


「そうだな。特に貧しかったわけではないらしいが、中産階級の出だったらしい」


「じゃあそんなに苦労人ってわけじゃないね?」


 するとシェスターが首を横に振った。


「いや、苦労人のはずだ」


「そうなの?中産階級なのに?」


「ああ、中産階級ということは特別裕福ではないということだ」


「まあそうだろうね。何と言っても中産だからね。可もなく不可も無くってことでしょ?」


「そうだな。だがそれではローエングリン教皇国では不利となるのだ」


 ガイウスは意外そうな表情となった。


「中産だと不利なの?なんで?」


「いや、別段中産だから不利というわけではない。無論貧しいのも不利だ」


 するとガイウスが納得の表情となった。


「ああ、なるほどね。ローエングリン教皇国は、今現在裕福な者たちによって支配されているってことだね?」


「そうだ。今ローエングリンにおいて上に行こうと思えば、何らかの力が必要だ」


「な~るほど。多くは血縁、後は財力ってところか」


「ああ。だがカルビンはそれらをまったく持っていなかった。にもかかわらず彼はナンバー2まで上り詰めたのだ。只者ではないはずだ」


「ん~……そうかなあ?どうもそうとは思えないんだけど……」


 するとカルラが横やりを入れた。


「まあいいさ。シェスターは、カルビンがそんなに気になるなら調べるといい。それはお前の得意とするところだろう?」


 シェスターがニヤリと微笑んでうなずいた。


「はい。カルビンの人となりを徹底的に調査したいと思います」


「ああ。それとガイウスは……例の解読をすること。それに、特訓の続きをやるよ」


 ガイウスは一瞬で頬を引き攣らせて白目を剥いた。


「……ごおぉぉぉぉ……また最悪の日々が始まるのか……」


 ガイウスはこの世のものとも思えない呻き声を上げつつ嘆息した。


 するとカルラがすっくと立ち上がった。


「じゃあ早速特訓を始めるかね」


 ガイウスは驚愕の表情でもってカルラを押しとどめようとした。


「ちょっ!ちょっと待ってよ!今帰ってきたばかりじゃん!明日にしようよ~」


 するとカルラがニヤリと微笑んだ。


「そうだな。今日のところは止めといてやるか。その代わり、解読の方をやることだね。特訓を免除してやる代わりだ。さっさと取りかかりな」


「はい!早速取りかかります!」


 ガイウスは言うや、すかさず部屋を押っ取り刀で出て行くのであった。

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