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第十一章 神の棺

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第千四百三十二話 記憶

「ルキフェルの当てが外れたってこと?」


 ガイウスが信じられないといった表情となった。


 だがカルラは確信を持っているような顔付きで断言した。


「ああ、そうさ」

 

「ん~、それはどうなんだろうね?」


 半信半疑のガイウスに、カルラが問いかけた。


「ではお前自身はどうなんだ?イオーヌと会って、何を感じた?」


 するとガイウスが嫌な表情となった。


「なに、また蒸し返す気?だから口説こうとしたんじゃないって。ていうかそこに持ってくるのが目的だったの?」


 ジトーッとした目で睨むガイウスに対し、カルラが苦笑した。


「そうではない。お前はイオーヌとどこかで会っていると思った。だが、それだけだった」


「そうだよ。別に口説こうとしたんじゃないよ」


「ああ、判った判った。それはもういい。お前は微かにイオーヌを覚えていたが、イオーヌの方は覚えていなかった」


「それがルキフェルと何か関係があるって言うの?」


「たぶんな。本当は、二人は劇的な再会を果たすはずだったんじゃないかと思ってな」


 するとそれまで静かに考え込んでいたシェスターが同意した。


「なるほど、そういうことですか。しかしだとすると、何故この場所をルキフェルは選んだんでしょうか?」


「さあな。そこまでは判らんし、場所はどうでもよかったのかもしれん」


「といいますと?」


「場所ではなく……時間。今この時に二人が出会うのが最も良いと思ったのかもしれんな」


「だがルキフェルの意図とは異なり、二人は特に何も感じなかった。わずかにガイウス君が覚えていたくらいで……」


 カルラは大きくうなずいた。


「ああ、そんなところじゃないかな?」


 するとシェスターが両腕を組んで再び深く考え込んだ。


 そして腕をほどくと、思いついた考えを口にしたのだった。


「……ガイウス君とイオーヌには共通項があります。それは、記憶が無いことです」


 カルラが大いにうなずいた。


「そうだな。ガイウスはほとんど記憶を取り戻したが、イオーヌはそうではないのだろう?」


 カルラの問いに、イオーヌが静かにうなずいた。


「……ええ。子供の時の記憶がないわ。ごっそりとね。彼もそうなの?」


 イオーヌの問いに、ガイウス自身が答えた。


「俺の場合は子供の頃の記憶ってわけじゃない。前世の記憶さ」


「ああ、そうなんだ。前世の……ね」


「そう。まあほとんど取り戻したけどね」


「ふうん……取り戻したっていうことは、奪った人がいるってことね?」


 ガイウスは眉根を寄せて嫌そうな表情を作ると言ったのだった。


「ルキフェルさ。俺の前世の記憶に鍵を掛けていたのは、そのルキフェルなのさ」

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