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第十一章 神の棺

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第千四百三十話 カルラの尋問

 再びふて腐れてそっぽを向いたガイウスを、カルラが吐き捨てるように言った。


「ふん、馬鹿がふて腐れおって。まあいい、こんな馬鹿は放っておこう。それより……」


 カルラはそう言うと、イオーヌに向き直った。


「イオーヌ、聞いてもいいかな?」


「なにかしら?」


「ルキフェルとはどの程度の付き合いなのだ?」


「それでしたらわたくしが……」


 イオーヌに成り代わり、シェスターがカルラに説明した。


「ふむ、なるほどな。関係性については……まあ判ったような、判らないような感じだが……」


 カルラはそこで一旦咳払いをした。


「まあいい、それで、何故ここにいるのだ?ルキフェルの命なのだろう?」


「命ね……命ってほどじゃないけどね」


「ほう、では……お願いされたとかか?」


 するとイオーヌが満面の笑みを浮かべた。


「そうね!そんな感じよ」


 カルラは苦笑しつつ、続けた。


「そうか。それで何をお願いされたのだ?」


 カルラの問いにイオーヌが上を見上げ、あごに人差し指を当てて考えた。


「ん~と……基本的にはカルビンの手伝いよ。それと……彼ね」


 イオーヌはあごに当てていた人差し指を水平にして、ガイウスを指差した。


「……ガイウスか。で、ガイウスに対して何をしろと言われたのだ?」


 カルラの問いにイオーヌが首を横に振った。


「別に何をしろだなんて言われてないわ」


「ほう、では何と?」


「ただ会えと言われただけよ」


「本当にそれだけか?」


 厳しい表情で問うカルラに、イオーヌが肩をすくめた。


「そうよ。本当にそれだけ。それじゃあ何かまずいの?」


 カルラは微笑みながら首を横に振った。


「いいや、まずくはないさ。だが不思議ではある。何故会うだけなのだ?普通ならば、会って何々をしろと言うものではないかな?」


「さあ、そんなことわたしに言われても判らないわ」


「かもしれんが、不思議には思わなかったのか?」


 するとイオーヌが小首を傾げた。


「特に思わなかったわ。だって会えば判るって言われたし」


 イオーヌは可愛らしく口を尖らせて言った。


 だが対するカルラは目を細めて、イオーヌの様子をつぶさに観察するように見た。


「ほう、会えば判るか……で、実際ガイウスに会ってみてどうであった?」


 イオーヌは少し考えてから、困ったような顔でもって答えた。


「……よく判らないわ……」


 するとカルラはかなり口の端を上げてニヤリと笑い、イオーヌに対してかなり意地悪に言ったのだった。


「判らない?ルキフェルは会えば判ると言っていたんじゃないのかい?」

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