第3話 「主催・責任者決め」
反応が来ないよう・・・orz
このままだとやる気なくしちゃうよぅ・・・
「制度」が第八大和中学校に報告されたのは、それから三週間後。
そしてその翌日、職員会で主催兼責任者を決めることになった。
「・・・というわけでわが校がその制度の実験地になったのだが、誰か良い人はいないかね?」
校長は肘を机に付き、手を組み合わせたままの恰好で言った。
周りには数十人の教員が向かい合う。と、ある教師が発言した。
「丸井先生はどうですか。」
丸井教師は教師歴30年のベテランである。
「いえ、ご遠慮いたします。こういうものはちょっと・・・」
「そうですか。では、八無組先生はどうですか。」
「いえ、私も遠慮します。こういうものは苦手な方なのです。」
その後も教師が次々と、しかしゆっくりと推薦されていったが、遠慮しますの嵐であった。まさに白けきった学級会そのものだ。何年たっても変わらないものは変わらない。校長は悩む。
「うーん・・・・」
しかし、案外こういう時に威力を発揮する者がいるのも確かだ。
「私がやります!!」
「!!木九先生!・・・・本当に良いのですか。責任は重いですぞ。」
「いえ、大丈夫です。私は今までも独自に、いじめを根絶する政策をしてきました。しかし、いじめは0にはなりませんでした。しかし、この制度ならいじめを0にすることができると思います。お願いします。どうか私に、やらせてください。」
まるでドラマのような情熱を持った教師である。
「わかりました。主催と責任者はあなたに決定します。制度開始日は3日後です。それからは、任せます。」
「ありがとうございます。お任せください。」
「それでは、以上で会議は終了です。お疲れ様でした。」
しかし、校長のすぐ後ろ、ロッカーの上の花瓶の陰に、盗聴器はあった。
「たっ、大変だ!すぐボスに知らせないと!」