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【書籍化】意味が分かると怖い話 解説付き  作者: 鍵谷端哉


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空の上

お母さんは空の上にいる。

 

幼い頃から、少年はずっとそう聞かされていた。

父親は母親がいなくなってからは、仕事に没頭するようになり、少年を顧みなくなった。

 

少年は引っ込み思案ということもあり、学校ではイジメられ、家では一人で過ごすことが多かった。

 

絶望と孤独に苛まれた少年は、母への想いが強くなっていく。

 

そして、少年は決断する。

母に会いに行くことを。

 

少年はどうやったら母親に会えるかは、おぼろげに理解していた。

なので、町の一番高い建物の屋上へと向かった。

 

少年は空へ向かって飛んだ。

 

最初は少年の予想に反して、体が地面に向かって落ちていく。

だが、目の前が真っ暗になった後は、少年の体は軽くなり、上へ上へと昇っていった。

 

そして、空の上へと、少年は辿り着いた。

 

だがそこには、少年の母親はいなかった。

 

終わり。
















■解説

少年は自殺したので、地獄に落ちてしまった。

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