第一話「束の間」
はじめまして。
この作品に出会っていただきありがとうございます。
れんれんと申します。
今回王国の双璧というファンタジー作品の作成を始めました!
超絶ロングな作品なのでゆっくり読んでください!
更新頻度も少し少ないですが気長に待っててください!
第一章:帰還と残火
〜〜〜〜あらすじ〜〜〜〜
時は中世。
第三代国王セルヴィンが統治する王国「テルベルク」は、静かなる崩壊の予兆に包まれていた。
かつて国を救い、“英雄”と称された騎士団長カブルと、王家の誇り高き王女ミョン――
ふたりは「希望の象徴」として並び称されながら、やがて王国を揺るがす対立へと踏み込んでいく。
18年前、国を崩壊寸前に追いやった悲劇は、今再び影を落とし始めていた。
国を内から支える者と、外から護る者。
交錯する運命と信念の狭間で、ふたりの道は裂かれていく。
崩壊か、再生か。
そして――この国に隠された“4つの真実”を先に掴むのは、果たしてどちらか。
これは、“双璧”と呼ばれたふたりが、
国と、自分自身の未来を懸けて歩む、壮絶な旅の始まりである。
〜〜登場人物〜〜
・セルヴィン・テルベルク ー テルベルク国の第三代国王。現在の国王である。ミョンの父にして絶対的権力者。18年前妻であるテレスを失い、今でも引きずっている。
・テレス・テルベルク ー セルヴィンの妻で、ミョンの母。前王女。国民から絶対的支持で『女神』と称されていた。
・ミョン・テルベルク ー テルベルク国の現国王セルヴィンの娘。王家を継ぐ最後の人物。カブルと”幼馴染”。
・カブル ー テルベルク国の騎士団最高統括者にて最強の剣士。かつての大戦にて国を守り抜き『英雄』と呼ばれている。
・ミヅキ ー カブル率いる騎士団の副隊長。回復、遠方支援の魔法に精通している魔術師。 騎士団の姉的存在。
・アオ ー カブル率いる騎士団の副隊長。魔法剣術を得意としオールマイティーな能力。 騎士団の指揮系統を担う存在。
・アマネ ー カブル率いる騎士団の特攻隊長。剣術を主に得意とし最前線を常に駆ける。
・ラヴィーナ ー テルべルク国の王国護衛最高指揮者。常に王女の親衛隊長兼世話係としてミョンの母の代役のような存在。
・ネリウス ー テルベルク国の王室補佐最高監督者。元王直下護衛隊隊長の剣士。現在は王室の世話係。
・ペルダン ー 国家政策最高権力者。国の統治を一任し宰相のような存在で王を支える。
・エルマ ー 酒場BESTIEの女将。城下町ルミエルに精通しており、民衆からの信頼がとてもあつい。
・青髪の青年 ー 出生、年齢不明、王族と精通している?
〜〜国名〜〜
舞台国:テルベルク
首都:ルミエル ー カブル、ミョンの生まれ育った街
都市:エルデン ー テレスの生まれ故郷
〜〜〜〜〜〜〜
城内は、いつも通りの活気に包まれていた。
市場の店主が野菜を並べ、子供たちが笑い声をあげ、兵士たちは旗の手入れをする。
いつも通りの日常に、いつも通りの生活が送られていた。
しかし今日はいつも通りとは少しだけ違った出来事が起こる。
その知らせは突然訪れる。
城門の上に構える大聖鐘が大きく揺れた。
澄んだ鐘の音が城門の上から落ちてくると、路地に響いていた笑い声も、鍋をかき混ぜる音も、
一瞬だけやわらかく途切れた。
民たちはその響きに導かれるように、足を止め、顔をあげ、音の方へと視線を向ける。
——ゴーン…ゴーン…
朝霧がまだ薄く残る城下町。
誰もが息を呑み、まるで空気さえも音を立てることを拒んでいるようだった。
鐘の音の余韻が残る中、次に響いてきたのは重々しく開かれた城門の音だった。
——ギィィィ……ッ
振り返る視線が、すべて一つの方向へと集中する。門の向こうから現れた一団に、
市場の空気がまるで凍ったかのように静かになった。
その沈黙を破ったのは、馬の蹄が石畳を打つ乾いた音だった。
軽やかに、けれど重々しく響くその足音に、民衆は息を呑んだ。
次の瞬間——湧き上がるような歓声が広がった。
——ウオオオォォォォォ!!!!
民1「英雄の凱旋だ!」
民2「最強の一行が帰ってきたぞ!」
民3「ご無事で……本当に、よかった……!」
あちこちから投げかけられる喜びの声。
民たちは、ただ歩を進めるその一行に向かって、祝福にも似た言葉をこれでもかと送っていた。
だが、熱に浮かされたそのざわめきの中に、微かな違和感があった。
民4「……また血を流して」
民5「どんだけの命を置いてきたんだ……」
かすかなつぶやきが、歓声をすり抜けていく。
その声は、騎士たちの耳にしっかりと入ってきた。
だが、騎士たちは、歓声にも陰口にも応えることもなく、静かに歩を進める。
カブルの表情は曇り、焦点の合わないその目はどこか遠くを見ていた。
彼にとって、この凱旋は祝福ではなかった。ただ、重く、そして戦いの始まりにすぎなかった。
カブルの背にも、喜びの色はなかった。
むしろそこに漂っていたのは、不気味なほどの静けさと、負の気配だった。
ミヅキとアオは何も言わず、ただ不安げにその背中を見つめていた。
ミヅキ「カブル……」
アオ「カブルさん……」
絞り出したような二人の声は、歓声にかき消され届かなかった。
一行が進む先には、どこかで見たことある少女の姿があった。
身にまとうのは擦り切れた布きれ。顔は煤で汚れ、裸足のまま。
その少女に近づくにつれ、カブルの目は恐怖に満ちていき、動悸がはやくなる。
目の前にたどり着いた時、その少女はぽつりとつぶやいた。
少女「……お兄ちゃんは、強いの?」
その一言に、カブルの周りが邪気に包まれるような感覚に陥る。その邪気は刃のように空気を切り裂いた。
目を背けようとしたとき、少女の身体が赤と緑の炎に包まれる。
現実とは思えない異形の炎が、瞬く間に彼女を呑み込んだ。
カブルの耳に、かつての戦場が蘇る。
怒号、悲鳴、呻き、泣き叫ぶ声。
血と絶望の記憶が、一斉に彼の頭を満たしていく。
積み重なった痛みがついにあふれ出す。
「うわああああああああああああああああ!!!!」
耳を塞ぎ俯き、額には冷や汗を流していた。
すぐにミヅキとアオが駆け寄り、カブルの腕を支えた。
ミヅキはそっと彼の背をさすり、静かに声をかけた。
ミヅキ「大丈夫……もう終わったよ。私たち、帰ってきたんだから……」
アオもまた、穏やかな声で続けた。
アオ「落ち着いて……ここは僕たちの家だよ。もう大丈夫……帰ろう。」
騎士団の一行は、誰も言葉を交わさず、ゆっくりと城へと向かっていく。
道の両脇には、騎士たちの気持ちを介さず、歓喜する民たちが広がっていた。
誰もが、ただその背を良くも悪くも見送っていた。
酒場の入り口でも、彼らの帰還に視線を送る存在がいた。
女将のエルマだ。
その眼は全てを理解している深い色を帯びていた。
彼女もまた、声を出さず、歩み去る一団を見つめ続ける。
人気のなくなった店内から、するりと黒猫が姿を現し、ひらりとエルマの肩へと跳び乗った。
黒猫の視線もまた、ただじっと、その背を追っていた。
黒猫「また戦が終わったにゃ〜…」
黒猫の言葉を聞いてもエルマは表情ひとつ変えることなく背中を見つめていた。
一方その頃、城の奥深くでも、騎士団の帰還の報は瞬く間に広まり、
日常の中に少しのざわめきが起こった。
国家政策の最高権力者、ペルダンは国王セルヴィンと共に政務会議の最中だった。
報せを受けるや否や椅子から身を乗り出し、静かに言った。
ベルダン「この件、すぐに緊急謁見を手配しましょう。」
セルヴィン「……うむ。それがよかろう。」
国王セルヴィンはうなずき、すぐさま夕刻に向けて迎えの準備を進めるよう命じた。
その指示は瞬く間に側近たちへと伝わり、謁見の間は騎士団を迎えるための準備が始まった。
王室補佐官・ネリウスもまた、その報を受け、静かに口を開いた。
ネリウス「ラヴィーナ、王女殿下に騎士団の帰還をお伝えしろ。謁見に備えていただきたい。」
ラヴィーナ「かしこまりました。」
ラヴィーナは一礼し、王女の私室へと歩を進める。
——コン、コン、コン。
ラヴィーナ「失礼いたします。ラヴィーナです。王女様、入室いたします。」
そっと扉を開けた先、王女は窓際に立ち、じっと外の景色を見つめていた。
ラヴィーナ「騎士団一行が帰還いたしました。
夕刻、謁見の間にて国王陛下との謁見がございます。どうかご準備を……」
王女「わかってる」
王女は振り返らなかった。
窓の外——城門へと向かってゆっくりと進む騎士団に、目を注ぎ続けていた。
無表情に見えるその横顔には、複雑に絡み合った感情が静かに滲んでいた。
その顔は喜び、そして怒りと悲しみの色に染まっていた。
ラヴィーナは言葉を発さず、じっと見つめていた。
王女ミョンは、目を逸らすことなく、静かに、確かに——帰ってきた彼らを見つめていた。
時は流れ、夕刻——
沈みゆく太陽が城壁を黄金色に染める。騎士団はついに城へと帰還した。
重い空気が満ちる謁見の間。
その広間に足を踏み入れることを許されたのは、四人の騎士のみ。
魔法術師・ミヅキ
魔法剣士・アオ
魔法使い・アマネ
そして、剣士にして騎士団最高統括者・カブル。
玉座の前に並び立ち、彼らを迎えるのは、王国の中枢を担う錚々(そうそう)たる面々であった。
中央に鎮座する国王・セルヴィン。
その両脇には
国家政策最高権力者・ペルダン
王国護衛最高指揮者・ラヴィーナ
王室補佐最高監督者・ネリウス
そして、静かに佇む王女・ミョンの姿もあった。
さらに一角には、黒いマントに身を包んだ魔法師が立ち、その隣には長身の青年が控えていた。
謁見の間は、緊迫感と格式の満ちた場となった。
重々しい沈黙を破ったのは、国王セルヴィンの落ち着いた声だった。
セルヴィン「此度の遠征、ご苦労であった。報告を頼む。」
カブルは前へと一歩進み、まっすぐに顔を上げた。
カブル「今回の遠征にて出向した兵士300名、全員無傷での帰還となりました。」
その報告に、場はわずかにざわめき、安堵と喜びの声が一瞬湧き上がる。
だが、カブルの口から続いた言葉が、再びその空気を凍らせた。
カブル「……しかし、出向先の村——エルデンにおける生存者はゼロ。死者および行方不明者、五百四十一名。……私たちは……誰一人として、救うことができませんでした。」
その声はかすかに震え、言葉は広間に響き渡った。
少しの沈黙の後、最初に口を開いたのは、ペルダンだった。
怒気がこもった声が、謁見の間に響き渡る。
ペルダン「要するに——お前たちは誰も守れなかったということか。目の前の敵から、ただ逃げ帰ってきただけか!!」
アオ「違います!我々が到着した時には、すでに村は……焼き払われ、畑も灰になっていました。残されていたのは瓦礫と煙だけです!」
ペルダン「黙れ!騎士団最高統括者たるカブル殿自ら出陣して、民の一人も守れなかったとは、なんたる失態か!」
ミヅキ「我々が駆けつけた時には、敵の本隊はすでに去っており、残されていたのはわずかな残党。周囲を捜索しましたが、何もかもが手遅れでした……」
ペルダン「ではなぜ、今回の遠征にそれほどの時間を要したのだ?助けを求める報が届いたのは、ひと月も前のこと。お前たちはその翌日に出発したはずだ。順調に進めば三日で着けたはず……残り、何をしていた!」
アマネ「……残党の討伐と、生き残りの捜索に時間を費やしていました。また、命を落とした民の弔いにも……それなりの時間を要したのです。」
静かに、しかし確かに響いたその声のあと、ミョンがぽつりとつぶやいた。
ミョン「……カブル……」
カブルたちが遠征の全貌を語るにつれ、謁見の間は騒然となっていった。
安堵は消え、残されたのは痛みと、怒りと、そして……重たい沈黙だった。
重い沈黙が謁見の間を支配する中、苛立ちを抑えきれずにペルダンが声を上げた。
ペルダン「国王、王女……今回の件の処遇を、如何されますか!」
しかしセルヴィンは、何も答えなかった。
深く考え込むように目を伏せ、沈黙を貫く。
その静寂を破ったのは、意外な人物だった。
王女ミョンが、ラヴィーナの腰に帯びていた剣を素早く抜き放ち、カブルに向かって斬りかかったのだ。
ネリウス「王女様ッ——!」
ネリウスが叫ぶ間もなく、ミョンの剣が振るわれる。
だが、カブルは慣れた動きでその剣を受け流す。
二度、三度、何度も剣を振るうミョン。
しかしそのすべてが、まるで予測されていたかのように、無駄なくさばかれた。
カブル「王女、今は謁見の最中。ご冗談はよしてください」
ミョンはとまらず、剣を振りかざす。
ミョン「バカが」
止まることなく剣を振るミョンにカブルは徐々にイライラしていった。
カブル「いつまで…続けるんです、か?」
ミョンはそれでも止まることなく剣をふりかざしていた。
ミョン「無事に帰ってきたって!」
ミョンの叫びに、カブルは眉をひそめて返す。
カブル「仕方ないだろ……」
ミョンは剣を構え直しながら、ある違和感に気づいた。
その対応——あまりにも正確で、無駄がない。
それはかつて、父である国王セルヴィンから教わった王国剣術の完璧な防御剣術。
そのことに、彼女は言い知れぬ不気味さを覚えた。
ミョン「ああーーーーもう!なんで当たらんのよ!民を救えなかったのなら、せめて……せめて傷だらけで帰ってきなさいよ!」
その言葉にカブルのイライラは限界まで達しそうだった。
カブル「現場にいなかったろ!何もわかっとらんのにそんなこと言うな!」
ミョン「はあ?お前はこの国を背負ってんだろ!? いつまで“泣き虫カブル”のままでいるつもり!」
その言葉に、カブルの表情が一変する。
カブル「……はああぁぁぁ!? それだけは言うなッ!!!」
怒りに任せて、思わず剣を振りかざした——
その瞬間。
剣が炎を包み、横から飛び込んできたラヴィーナが剣を素早く取り返し、一閃。
カブルの身が宙を舞い、壁まで吹き飛ばされた。
カブル「——ッ!」
誰もが息を呑んだ。あのカブルが、たった一撃で吹き飛ばされたのだ。
カブルは吹っ飛ばされた先で血を吐きうずくまった。
ラヴィーナは冷静なまま、そんなカブルに歩み寄り、言葉を投げかけた。
ラヴィーナ「最強の剣士がこれしきのことで吐血するとは。聞いて呆れますよ。王女と騎士団長が *幼なじみ* であることは、承知しています。ですが——王女に剣を向けた時点で、それは国家反逆罪です。」
その言葉は静かでありながら、剣より鋭く、場の空気を支配した。
ラヴィーナはすっと剣を納め、ひと呼吸置いたのち、国王セルヴィンの方を振り向き、言った。
ラヴィーナ「……騎士団最高統括者でもあるカブルは確かに無礼を働きました。ですが王女様が先に剣を抜かれたこともまた事実。この件、私の剣にて“無かったこと”とさせていただいても、よろしいでしょうか?」
誰もその言葉に反応することすらできなかった。
そんな空気をものともせず、ラヴィーナはミョンの元へ足を運ぶ。
そして、ミョンの頭に軽く拳を落とした。
ミョン「——いったぁ!」
ラヴィーナ「王女も王女です。場をわきまえてください。」
なんとも言えない空気が生まれた。しかし、一人だけ全く動揺せず噛みついた。ペルダンだ。
ペルダン「王女に無礼を……この馬鹿者が……! ラヴィーナ殿がなんておっしゃろうと、この場で騒ぎを起こしたのは全てであろう!」
ペルダンはセルヴィンの方を向き進言する。
ペルダン「この件、私ペルダンに一任ください!」
長身の青年「ラヴィーナさんがなかったことにと言っておられるのだから、本来なら即なかったことになりませんかね。と母上が申しております。」
今まで端で黙り込んでいた青年が話しだした。
ペルダンはさらに興奮し怒りをあらわにした。
ペルダン「えーい!黙れ!お前と得体の知れないマントの魔術師…王室の命令とはいえ、”部外者”は黙っていろ!」
長身の青年「おやおや。我々は歓迎されてないのですか。ひどいことをおっしゃる。せっかくここまで足を運んでいるのに」
ペルダン「そもそもだな、お前ら——」
ペルダンが言い終える前に国王セルヴィンが声を上げた。
セルヴィン「もうよい。」
場が再び静まり返る。
その声は低く、冷静で間の全ての者の耳に届いた。
セルヴィン「多くの犠牲が出たことは、我が国として痛恨の極みである。だが——不幸中の幸い、騎士団は全員無事で帰還した。」
ゆっくりと立ち上がり、玉座の階段を一段降りる。
セルヴィン「ミヅキ、アオ、カブルを医務寮まで運びなさい。本日はこれまで。カブルの全ては、全てを不問とする。そして騎士団は偉業を成し遂げて帰ってきた。」
ペルダン「しかし国王、それでは民への説明が——」
なおも食い下がろうとするペルダンに、セルヴィンはきっぱりと告げる。
セルヴィン「私から伝える。五四一の命を救えなかったことは事実だ。だが、三百の命を守り、連れ帰ってきた。それが“無意味”だと言うのなら、この国に未来はない。」
その言葉が謁見の間に響き渡る。
セルヴィン「カブル、よく無事で帰ってきてくれた。ミヅキ、アオ、アマネもよくカブルを支えてくれた。ご苦労であった。兵たちには一時の休暇を与える。全員休め。
ミョンお前は暴れすぎだ。王家としてもっと品を持て。ラヴィーナ、ネリウス、ミョンに再度礼儀を叩き込め。
ペルダン、気持ちはわかる。国を想ってのことであろう。しかし今は…無事の帰還を祝おうではないか。これ以上の言葉はいらん。」
セルヴィンが話し終えると青髪の青年が最後に質問を投げかける。
青髪の青年「今回は王の判断にて投票は無しということでよろしいでしょうか?」
セルヴィン「私の判断で全て終わりで良い。」
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投票。それはこの国で決め事や処遇を判断する時に使われる手法である。
投票権を持つのは国家TOP権力を持つ者たちのみ。
その投票結果で物事の可決、否決を判断する時に使われる。
唯一王は絶対権力を持ち、投票を無しとし自ら全てを判決、決断する権限を持つ。
現在国で投票権を持つものは国王セルヴィンをはじめとし、
ペルダン、ネリウス、ラヴィーナ、ミョン、カブル、そして黒マントの魔術師の計7人である。
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もちろん今回問われたのは2点。
「騎士団の戦果」と「カブルの行動」である。
王は15年ぶりにこの権力を行使し、全てを不問とし、騎士団を高く評価する判決を下した。
国王の絶対投票権の実行を耳にしたみなが黙り込んだ。
セルヴィン「これにて…閉廷とする!」
セルヴィンのその言葉が全てを締め括った。
〜〜〜あとがき人物紹介〜〜〜
カブル
性別:男
年齢:24歳
生まれ:ルミエル
誕生日:3月29日
現在の役職:テルベルク国騎士団最高統括者
好きな食べ物:山菜の雑炊
嫌いな食べ物:トマト
性格:真面目、努力家、鈍感、責任感が強すぎる
趣味:猫と遊ぶこと
ミョン
性別:女
年齢:22歳
生まれ:ルミエル
誕生日:4月15日
現在の役職:テルベルク国王女
好きな食べ物:オムライス
嫌いな食べ物:ゴーヤ
性格:不器用、いじっぱり、ひここもり気味、敏感
趣味:人と話すこと
最後まで読んでいただきありがとうございます。
作品はいかがでしたか?
正直まだまだ物語は始まりに過ぎないのでこれからもっと色々な方向に進んでいきます!
まだまだ見えない部分が大きいですが作るのも結構時間がかかってしまっているので更新遅れたらごめんなさい…(汗)
第二話ではカブル、ミヅキ、アオの核心的な過去が明らかに!?
乞うご期待!!!