川屋 麗寺
俺の名前は「川屋 麗寺」
商業系の高校を卒業後、私立簿商大学に入学し現在は日商簿記1級の勉強をしている
俺が今取ろうとしている日商簿記1級とは簿記という個人商店から大きな会社の帳簿を管理するために必要な資格でそのなかでも、1級は別格の難しさをしている。2級ですら合格率20%だというのに1級はその半分以下の合格率である10%ぐらいしか受かっていないというほどの難しさだ。
俺ももう高校3年から受験しているが一回も受かっていない、でも私は受からないとそもそもの夢である公認会計士を取るのが難しいと考えている。日商簿記1級と公認会計士は似ているようであまり似ていない、ただ同じ会計系の最強格の資格だということだ、他の人は別に簿記を取らなくても公認会計士を取るが、俺は両方あったほうがいいと考えている。
「おーい麗寺 学食行こうぜ」
この元気な奴は、「矢倉 順平」
俺がこの学校で一番最初に友達になったやつで、よく学食も奢ってくれるし、簿記の勉強にもある程度付き合ってくれる良いやつだ。ちなみに、こいつはさっき言った簿記を取らないで公認会計士を狙っているやつの代表例である。
「お前は元気でいいよな」
「いや、麗寺が簿記のこと詰め込み過ぎてるだけだと思うが」
「そりゃもう高校から合わせて3回も落ちてるからな」
「まあ、焦る気持ちも分かるけどよ、とりま学食でも食って脳をクリアにしようぜ」
「いいけど俺3限目があるから後1時間もいられないぞ?」
「いいから学食行くぞ!」
「今日の日替わりはミードボールとポトフのコンソメスープよ」
「いつもありがと!おばちゃん!」
「ありがとうございます。」
学食のおばちゃんは毎日飽きないために日替わりのスープを作ってくれるんだが、基本的に美味い
もはや何人かはこれを食べに来ているといっても過言ではない。
「今、麗寺さどこ復習しているさ?」
「今は俺が思うに一番苦手な原価計算を復習してるよ」
「あの変動とかしまくってめんどくさいやつな、」
「ほんとにここが難しいんだよ。」
「公認会計士だってむずいんだぜ?
「知ってる、でもそっちは専門のゼミとかあるから完全独学の俺よりはすこし楽だろ?」
「いや、あのはげ教授はごみだらあまり好ましくないぞ?」
「やめとけよ、聞こえたらどうすんだ」
「それもそうだな!」
と二人で爆笑した
後は他に他愛のない会話をしたり、恋バナをしたりして、順平と別れた。
3限目も終わり俺は家に帰っている時だった。
辺り一面が揺れた。
この地震は後に相模トラフ地震といわれている。
俺はその地震に巻き込まれた瞬間。
大学に必死に走っていた。
大学であれば非常用の食料もあるはずだし何より津波が来ても耐えられると思ったからだ。
しかし…俺は大学前の交差点で地割れに落ちてしまい。死んだ。