第7章:大学校受験までの陰鬱な日々(6)
・・・この「自伝型エッセイ」は、
「しげちゃんの自動車学校日記」ではないので、
塩那自動車学校でのお話は、この章でおしまいにします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・教官のひとりに、
『竹末』という人がいた。
にがみばしった、60くらいのシブイおやじ先生だ。
よく陽に焼けた肌・・・
そして、人生の数々の荒波を乗り越えてきたような、お顔に刻まれた、
いくすじもの「深いシワ」。
・・・さらに、のんべえの人によくみられるような、
「黄色く濁った両目」。
トドメに、
ガチョウもまっさおの「しゃがれ声」ときたもんだ。
・・・若いギャルにモテそうな要素など、みじんも見当たらぬ。
そんな彼は・・・実は、
バリバリの東大卒だそうな。
(なんでまた、そんなエリートが、こんな場末の田舎教習所で教員なんかやってんだい!?)
・・・ソレが、ぼくの偽らざる感想。
竹末センセが、これまで、どのような人生をあゆんでこられ、この教習所の教官の座におさまるに至ったのかは・・・
残念ながら、まったくもって不明だ。
「教官」と書いたが、
先生は、実際の実地でのドライブ教習には、いっさい参加しない。
ただ、「学科」としての、自動車運転や道路交通法規に関する講義をするのみである。
・・・忘れられない、センセのギャグがある。
「いいですか、皆さん。徐行とは、『女子高等学校』のことではありませんよ。わかってますね・・・?」
ハイッ!
もちろん、わかって・・・るに決まってっぺよ、せんせえ!!
おごそかにして、神聖なる学科教習にて、
なにを、そのような「ご乱心」を♪
・・・ダジャレにもなってないし、
「おやじギャグ」ですら・・・ない。
どうやら、『徐行』と『女高』 をカケて、
みんなの笑いを取りたかったらしいが・・・
場はシラけきって・・・シーーーーン。
そんな中・・・なぜかぼくだけが、
不覚にもウケてしまい、
一人でゲラゲラ笑ってしまったのでR。
センセ・・・
ご存命でいらっしゃいますか??
またどこかでお会いしたいものですな。
m(_ _)m
追伸:
いや、それがね、皆さん。
上記の「ギャグもどき」ね・・・
授業のたんびに、
必ず1回は放ってきよる・・・
ウルトラマンのスペシウム光線よりも、
ある意味、強烈な、
「金縛り攻撃」だったんどす♪
・・・みんなして、固まっちゃったからね(笑)。
センセ・・・
あんた、いままで、
いったい何人の歴代の教習生相手に、このくだらんギャグを聞かせてきたのさ??
「ええか、しげちゃん。徐行とは・・・」
殿!!
また、そのような「おたわむれ」を❤️