第6章:大学校受験までの陰鬱な日々(5)
やがてぼくは・・・
車の免許の取得に動く。
・・・父の強い勧めで、
矢板市の『塩那自動車学校(= 現・矢板自動車学校)』に通うことになったのだ。
まぁ、
学費・・・いや、「受講料」は、全額、父が出してくれることになっていたので、
もう、ヒマでヒマで死にそうだったぼくにとっては、
うってつけの「ヒマつぶし」ではあった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・受講生の年齢は、本当にバラバラであった。
当時のぼく(= 18歳)のような小僧もいたし、
ご高齢のご婦人やら、ごま塩アタマのじいさまやら、
ヤンキーくせえ、スケ番あがりっつー感じの・・・
トッポい(= 死語?)ねぇちゃんの姿も。
ほとんどの連中が、
まるで、申し合わせたようにタバコをたしなみ、
缶コーヒーをお飲みになってござる。
(・・・なんか、むさくるしいヤツらだよなぁ、こいつら。これじゃあ、学校っつーよりか、どこぞの鉱山の「飯場」だの、「タコ部屋」って雰囲気なんじゃねーの??)
(あー、やだやだ。この時点でもう、あたしゃ、「回れ右」して、そのまま帰りたい気分だよ。来るんじゃなかったなぁ・・・。)