第4章:大学校受験までの陰鬱な日々(3)
・・・あとでもまた触れることだが、
この「1989年」という年は、
日本国内はもとより、
世界的に見ても・・・
本当に、「激動の一年」だった。
通常の年の、ざっと30年分以上の大変革・・・
もっとおおげさにいえば、
『革命クラスの特殊な一年間』だった。
国内では・・・
あの幼女連続殺人犯、宮崎勤・元死刑囚による、
当時6歳のいたいけな少女だった真理ちゃん宅への、「遺骨入り段ボール箱設置」の一幕もあったし、
年末には、
悪名高い・・・
ルーマニアの「流血革命」もあった。
ちょうど、2月のうすら寒い時期でもあったから、
日本全体が、
なにか、「まがまがしい魔物」にでも襲われそうな・・・
そんな暗い世相でもあった。
天候も不順で、
灰色の空が広がる、曇りの日が多かったな。
・・・ぼく個人としては、
ぼくのイチオシの強いヘビー級チャンプのマイク・タイソンと、
英国からの怪物ボクサー・・・
倒し屋のフランク・ブルーノの一戦が、
タイソンの私生活でのケガや数々の「ゴタゴタ」により、
延期につぐ延期を経て・・・やっとこさ実現し、TVの衛星中継で観られたことが、
なによりの娯楽だったかな・・・。
あ、そうそう。
昭和天皇がご病気で崩御され・・・
時代が「昭和」から「平成」に移行した年でもありましたよね。




