第45章:思い出の、雑多な羅列(2):「おえおえおえ」!?
・・・ぼくが、1989年度に学校側から「全員、強制的に」入れられていた男子寮では、
実にさまざまな「事件(?)」があったね。
嫌な思い出のほうが多いんだけれども、
それも、いまとなってはなつかしいよ♪
前年度の高校3年生のときの無味乾燥で「灰色な」一年間とは、
環境といい、
ぼくの心境といい、
美絵子ちゃんに対する「熱い想い」といい・・・
なにもかもが変わってしまったんだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ぼくは、寮の1階のフロアの『3号室』に寝泊まりしていた。
名前の順で、相部屋となっていたから、前にも書いたように、
「加藤よしひさ」「粂川きみひろ」「栗原茂雄(= しげちゃん)」「黒崎かずのり」の四人部屋だったわけだね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・どの部屋も、
原則として、「禁煙」。
だが実際には、各々(おのおの)それぞれの部屋で、
堂々と煙草を吸う者がいた。
うちの3号室では、
加藤・ぼくが吸わなくて、
黒崎と粂川が毎日毎晩、ヒマさえあれば、
プカプカふかしてたね。
8畳ほどの広さの部屋だったけど・・・やはり、けむかったぜ。
けっこう、のどがやられた。
部屋だって、かなりくさくなるしな。
だが「吸うな」とも、なかなか言えなかったんだよ・・・。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
『作物概論』っていう講義が、
一学年の前期にあった。
かなり退屈な授業で・・・
当然ながら、
「いねむり」する学生が続出した。
しかしここは、高校じゃない。
とっくに『義務教育』じゃねーし、寝てたって自己責任だから、
ゴマ塩アタマの野沢先生以外、
露骨に注意したりする教職員はいなかったね。
知識が身につこうがつくまいが、すべて「学生自身の問題」だからな。
・・・ハナシを戻そう。
その「作物概論」なんだけど、
けっこう年配のじいさまが担当してたんだ。
名前は忘れた。
中肉の、田舎くせぇ「じじい」だったね。
作物関係だから、どこぞの大学教授でもなかったらしく、
農業関係の機関で働いてた感じだったね。
声がガラガラ声でね、
日焼けしてて、
正直、上品なじじいではなかった。
で・・・
寮の3号室で、夜中にふと目が覚めたんだ。
ぼくの隣のベッドから「ひそひそバナシ」がしたんでね。
黒崎:「なぁ、しゃみ(= 清水)よ。作物概論・・・だっけ? あんのじじい、気に食わねぇと思わねぇか・・・?」
(4号室の巨漢)清水:「俺もそう思う。なんか、ゴリラみてえな不細工なツラしてるし、ガラガラ声が耳ざわりだしな。」
黒崎:「なんだ、あの声(笑)。『おえおえおえ』って感じでよぉ・・・。わらっちまーwww」
清水:「そんじゃ、クロ。今度よ、(野球の)バットで野郎の頭ふっとばしてやったら・・・?」
黒崎:「あ?」
清水:「そんでそのあと、『サッカーボール』でも、かわりにのっけとけばいいべよ。
で、翌朝すっとぼけて、そのサッカーボールに向かって、『あ、センセ、おはようございます♪』っておじぎして、あいさつすればよかんべwww」
黒崎:「さすがは、しゃみ。そうしてやっか・・・かかかか!」
清水:「かかかか!」
・・・実におぞましく、
想像するだけでもシュールでグロくって野蛮で、寒気がしてくるような・・・
まるで『ブラックジョーク』のような構図なんだけど、
どこか「コミカル」ではあるね♪
・・・実際にやっちまったら、マジでシャレになってねーけど。
(おー、コワッ!!)
しかしながらぼくったら、
不覚にも「ウケちまって」、
野郎らに気づかれないように、
布団ひっかぶって、寝たふりしながら、
朝まで「くすくす」笑っていたんだってさ❤❤




