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第07話 【スキル】の秘密?

感想も頂き、モチベーションが右肩上がりです!!読者様には本当に感謝しております!!


これからも何卒、『2度目の人生をガチャで貰ったスキルで世界最高のサッカー選手を目指す話』をよろしくお願いします!

 埼玉県自宅 二宮ケイ 4歳 


 月日は流れ、俺は4歳になりました。同年代の中では比較的小柄な体⋯⋯⋯しっかり昼寝も毎日しており、成長ホルモンを促進してるのになぜか伸びない。


 ストイックな練習をしてるからか毎日9時前には必ず爆睡してるのに⋯⋯なぜだ。本当に何故だ。


 まぁ、お父さんは181cmでお母さんは162cmとどちらも平均身長越えてるから余り心配してない。ほ、本当に大丈夫だよな。天狗様、どうか平均身長は欲しいです。お願いします。


【最先端サッカー学】で調べても成長ホルモンを促進する食べ物とか睡眠時間しか出てこないから尚更どうしようもない。未来の知識も完璧ではないと言うことか。


 さて、今日も元気に幼稚園に行きますか!可愛い虎型のバスに乗って出発だ。ちなみにバスの中でもしっかりボールをくねくねと触っている、裸足で。


 それと並立してバス内の園児達の位置を全力で暗記。車内を脳内で立体的に映す。


 ドン引きレベルだが首振りもバレないようにしている。一瞬で行い園児の手の動きや誰と話しているかを判断。これによって起こる脳内情報処理能力の向上を目指している。


 車内ではかなり集中してるので、誰かが話しかけても基本気付かない。その結果園児達は俺に無視されている、嫌われていると誤解しているみたいだ。


 同じ地区でバスを一緒に乗る園児達からはかなり怖がられている。まぁ、俺には優先すべき事があるからあまり気にしていない。


 ちなみに通っているのは地元にある、疋田敦賀幼稚園だ。かなり厳つい名前だがこれでも歴史ある幼稚園らしい。


 その歴史ある幼稚園に僕が入園してから1年と少しくらいたっただろうか?幼稚園は基本3歳からの入園なのだが俺は早生まれだったから去年の2月に学期途中入園した。


 3歳になりさえすれば学期の最中だろうが、最後だろうが入園できるのだ。幼稚園があとは諸々処理をしてくれる。流石高い金取るだけの事はあるじゃないか。なかなかフレキシブルだな。


 自由時間では持ってきた子供用サッカーボールでミニゲームというか集団戦闘をしている。園児達はあまりルールを理解してないみたいだが結構楽しんでるみたいだ。俺のことは親分的な感じで接してきてくれる。


 最初はひとりで練習していたのだが、淡々とメニューをこなしていると一緒にやろう、やろうと五月蝿いから割り切って遊ぶ事にしたのだ。


 まぁ、その陰で【気配察知】をサッカーに応用するいい練習になったよ。


 子どもたちは余り力加減が分かっていないようなので蹴られるとめちゃくちゃ痛い。流石現代の代理戦争と言われるぐらい激しいスポーツだ。


 最初の頃は油断していたせいか、脛を思いっきり対戦チームの園児に蹴られて悶絶したのはいい思い出だ。


 まぁそれ以来【気配察知】全開で、避けて、避けて、避けまくっているよ。合気道で習った受け流しとかも積極的に使っている。


 最近分かった事なのだが【スキル】には見えない熟練度があるのではないかという事だ。それはある日を境に急に上手く扱えるようになったからだ。


 少し前になるが練習中に突然激痛が走り、体が10秒ほど硬直した。しかし、その後【気配察知】の効果は月とすっぽんの如く全く違うものだったのだ。


 見えてはいないが、しっかりと【スキル】にもレベルがあり、【スキル】を得たら終わりではないということ。


 練習すればするほど上手く使え効果も広がるのだろう。


 どんなにいい【スキル】を習得しても怠けていたらポテンシャルを十全に発揮できないというメッセージでもあるのではないかな。


 また園児達と戦争というか戦闘中はしっかりコーチングの練習もしている。言っても理解できているか分からないがな。しかし言葉に出す事はとても大事なのだ。


 特に下手な選手は声を出さない。慣れていないからか咄嗟に声が出ない場合が多々あるのだ。


 前世では小中帰宅部だったから余りスポーツで声を出す事に慣れていなかった。高校でサッカー部に入ってその重要性を知ったよ。


 すぐ声が枯れて、枯れながら喋ってたなぁー。それでもやっぱり聞こえないから呆れられて外周ばっかりしてた。よく辞めなかったよ。


 それに声がでかい、通るというのはサッカーにおいて一種のアドバンテージなのだ。あまり声が出ないとか、すぐに声が枯れると、ピッチでチームメイトとコミュニケーション取れない。


 観客がいると特に声が聞こえないなんて当たり前だ。


 海外の有名クラブ対決では、何万という観客がその試合に集まり、一斉に応援する。


 その時ピッチ上に立っている選手達は地震が起きたんじゃないか、と思うくらいに振動が伝わる。


 そこで少しでも声が通る為には日常的に声を出す練習をしていかなくてはならない。咄嗟に声が出ない、声が聞えなかったせいでチャンスを潰しちゃいました、などは許されないのである。


 だから滑舌もしっかり鍛えてるよ。野球部や剣道部の掛け声とか聞こえないでしょ?実際本人たちは分かっているのだろうかと思う時がある。


 ちなみにうちの幼稚園では年中になると小学生向けの教育が始まる。


「今日はカタカナの練習をしまーす。もう出来るよって言う子がいたら教えてねー。ここにあるテストに合格したら田上先生と一緒に自由時間にしていいからね〜」


 流石由緒ある幼稚園だ。先生も優秀だが子供達への理解も素晴らしい。


 さくっと合格した俺は田上先生と一緒に外でまたもやサッカーの練習を開始。


 ちなみに園長先生は元J2部大宮アルディーのサッカー選手だったらしい。引退後、幼稚園を継いで今はここで園長先生をやっているのだ。


 そのため俺がサッカーボールを持ち込み、スキあらば練習しているのを黙認してくれている。


 その背景には俺が毎回小テストや授業で完璧な結果を残しているからだがな。また親を通して担任の先生に夢のためにやっているのです!としっかり伝えているのも効果があったんじゃないかな。


 理解してくれたみたいで、逆に感心されてしまった。飽きずに毎日練習しているのは多くの先生が見ているからな。その中で担任の先生が一番俺が練習している事を知っているし。


 この前なんか、


「ケイ君がプロサッカー選手になったらサイン幼稚園に飾るからね!」


 とか言われちゃったし、まあ、その⋯⋯めちゃくちゃ嬉しかったです。


 さて集中しますか。4歳と少しだが、【努力★】の累積時間もかなり稼いでいる。


 ゴールデンエイジ開始は10歳、書物によっては9歳から始まる技術的習得に最適な時期。それが起こる前にしっかり1万時間達成したいのだ。


 リフティングの練習をしていると、ふと、田上先生の熱の籠った視線を感じた、しかし直ぐに顔が引きつり、


「ケイ君まだ4歳だよね?」


 田上先生が引きつった顔をしながら俺に尋ねてきた。


「ピチピチの4歳児ですよ」


 俺の受け答えに唖然とした顔をした田上先生は、何か決意した感じで、


「ちょ、ちょっと待っててねっ!谷沢先生ー!少しケイ君を見ててもらって良いですかー?」


 そう言うと谷沢先生の返事も待たずに走ってどこかへ行ってしまった。


 谷沢先生もよくわからないみたいで、どうしたのかしらっと可愛く首を傾げている。


 ちなみにマイフェイバリットの先生は谷沢先生。もう最高に綺麗で、優しい。


 前日が雨で土がぬかるんでいる時、泥まみれで練習していたのだが、谷沢先生はタオルを持ってきたり、風邪をひかないよう温かいお茶も入れたりしてくれた。


 こういう気配りをしっかり園児にもしてくれるあたり天使だと思う。


 先生だから当たり前か笑


 時々、暑い日は内緒でスポーツドリンクとかもくれたりする。やはり由緒正しい幼稚園だからなのか、基本的にお菓子は絶対ダメ、飲み物は水かお茶なのだ。


 スポーツドリンクを貰った時に一回、他の先生はダメって言ってたのにいいんですか?と尋ねた事がある


 谷沢先生は悪戯っ子のような顔で

「ケイ君は特別よ〜凄く頑張っているし、応援したくなっちゃった、でも他の先生にはジュースの事内緒よ?」


 いやーもしもキャバクラだったら絶対通ってる。


 転生した影響もあると思うが些細な事ですごく嬉しくなってしまう。もう少しどうにかならないだろうか。


 しかし、田上先生は持ち場を離れて何処に行ったんだか。まあ谷沢先生と一緒に居られるからいいか。


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― 新着の感想 ―
[一言] 突然疋田敦賀って地元の地名出てきてびっくりした。
[一言] めっちゃおもろ白かったわ。書くの大変やけど、頑張ってください
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