料理長が一番前に押しやられてた
異世界生活3日目!!今日も自宅のベッドとは比べ物にならないくらいのふかふかのベッドでぐっすりよく眠らせてもらいましたわ~。さて、今日は何をしましょうかねぇ・・まぁ、行動は見られとうけど城内をウロチョロ出来たらええなぁ~とか初めて見るお城の内部に冒険心が沸いている大きい大人です。まぁ、そんなこと考えて顔を洗ってまた高級そうなタオルをで顔を拭いてたら、、
「リー様、昨日のご要望の件ですが・・」
後ろから声をかけられてとてもビビった。思わず「うぉぉおっっっ!!?」っていう男らしい悲鳴を上げてしもうたわ。逆にメイさんはその声にびっくりしたような顔してたんやけどな、あ、はい。私が悪いんですね?すみませんのぅ・・・。少々お待ちになって・・眼鏡はどこじゃ?眼鏡・・あった。装着。うん、メイさんの美人度がよく見える。んで、メイさん何の話でっしゃろ?
今日の朝ごはんなら私はあの固いパンとスープでいいです。まだ味がわかって食べれるのがそれなんです。昨日のご飯?はて、夕食の時間は気絶していたのでもう覚えとりませんよ~、えぇ起きて何とも言えない味が舌に残っていたかなんて知りませんよ~・・ははっ・・・ははっ・・。
〇○○
「えっ!!昨日の件、もう許可とってくれたんですか?!」
「はい、さっそく本日から何か作られますかは?」
「是非!!」
「畏まりました。それでは、本日のご予定は厨房でということでよろしいでしょうか?」
仕事が早くて素晴らしいね!メイさん!!めっちゃ嬉しいわぁ!
厨房で作れると聞いて何を作ろうかとまた頭を働かせてわくわくする。はぁ~、早く厨房に行きたいなぁ~・・・。甘いものも職業がてらというより、記憶に残っている限りほぼキッチン担当だしメニューはほぼ体が覚えていると言うても過言やないしな!今一番食べたいんは卵かけご飯やけどもな、なんやろね?みそ汁とかえらい恋しいわぁ・・・。ぐすん。
まぁ、ええわ。切り替えてなんか一杯作るで~!!
〇○○
そう思っていた自分がとても甘い考えでした。
おぅ・・こっちの食材のことを考えていなかったさかい・・。ちょっとアカンかも・・?
目の前に使ってもいい食材としておかれたものを見てそう考えるリー。
色とりどりの食材・・・青い魚はまだええわ、いやホンマは認めたないけど・・・。紫のリンゴ、緑の卵、、、わぁお、目に優しくない食材・・。これ、味も日本と一緒なのか、はたしてお味は?
そう思って、私が手に取ったのは見た目はバナナ!でもサイズが日本のより1.5倍ほど大きい青色の食材!?さて・・・皮をむけるんやろか?とりあえず、包丁とかの器具は日本のものとあんまり変わりがないようでちょっと安心やわ。食材のサイズ感にすごく違和感やけどな、何で緑の卵私の両手サイズやねん・・と思いながら、包丁で軽く見た目はバナナのようなものを切って中身を見る。うん、中身の色は黄色。なんでやねん・・。一口サイズで軽く切って口に含んでみる。もぐもg・・ぶっ!!
「嘘やろ、なんでレモンみたいに酸っぱいねん・・」
日本の食材とはかなり違ったので先にどの食材がどんな味か確かめんとアカンわ、これ・・・。
厨房の隅っこを貸してもらいつつ、使用してもいい食材をもう一度眺めて少し遠い目になってしまった。
「ふふっ・・・ふふふ・・・やるで、まだ日本で似た味があるさかい・・メイさんが喜びそうなん作ったらなぁ・・できる、うちはできる・・・ふふっ・・」
メモ用紙か書くものがいると分かるまで少々頭が壊れて関西弁をつい呟いていたリーを厨房の人たちは怯えながら遠巻きに様子を見ていて、メイさんが所用から厨房に戻るまで壊れていたリーだった。