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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第二章 王国崩壊編~
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~事後~

海の王バルバロッサ=ワインズマン、ザザン=ダン、ルイス=ハーケン、ドラルコート=レイスとの王国を奪い合う死闘は幕を閉じた。最終戦後、海賊やバルバロッサ直近の兵士達が暴れ出したのだが、ジル達により呆気なく返り討ちされ捕縛され近々、処刑か罪人島送りにされるだろう。

その闘いを見た各国の代表者達はジル達の力を測っていた。


《 北西部諸国連合 個室来賓席 》


「オズワルド王国、なかなか面白い。」


「確かに。一度、使者を出し接触を試みる価値はありそうですね。」


「噂の真意も確かめなければな。」


「インザス共和国の王女との関係ですな。」


「うむ。至急代表者会議を執り行なわなければなるまいて。」


「ならば、善は急げ。至急帰国するとしよう。」




《 グリム公国 個室来賓席 》


「なかなか楽しませてくれるな。」


「ですが王子、グリムにとって驚異になるかも知れませんぞ。」


「あの程度ならば、こいつらなら何とでもするさ。なぁ?」


「…………。」




《 大国・高天原(タカマガハラ) 個室来賓席》


「起きてください、終わりましたよ。」


「んんー やっと終わったの?」


「ええ。観戦せずに寝てて良かったのですか?」


「いいのいいの。」


「あらら。また寝ちゃった……。」




《 ガイア帝国 個室来賓席》


「実に、くだらん茶番だ。」


「まったくです。」


「バルバロッサとやらは相手の力量すら計れぬ愚者だな。奴が勝てば楽に占領できたものを。」


「そうですね。いかがいたしますか?」


「今は優先しなければならない事がある。とりあえずは放置しておけ。だが調査は怠るなよ。」


「はっ!」




《 インザス国 個室来賓席 》


「わははは。見ろ、ゴリアテ圧勝したぞ。」


「当然でしょうな。我らの判断は間違っていなかったのですな。」


「ところで、リザベルとミーシャは何処へ行った?」


「あそこですよ。二人共、ジル殿とグレイと一緒に海賊狩りだと言って走り回ってますよ。」


「何をしとるんだ。あいつらは……。」


「良いではありませんか。しかし姫様は少しの間に変わられましたな。」


「ジル殿のおかげだな。」


「ええ。そうですね。」




~ 翌日 ~


城下に広がる広場にはエルシャに住む民衆が集められ、今まであった出来事すべてを謁見台よりアルディの口から民に説明していた。民は誰一人として野次など飛ばさず王の謝罪を込めた言葉を真剣に聞いていた。そして説明が終わり新王国名が改めて民衆にお披露目となった。国名『オズワルド王国 』首都『エルシャ』城名『ガルフ城』。国名と城名が同じなのは、分かりにくいと意見があったため、先王の名を城の名として変更したのだ。発表し終わった頃には民衆からアルディ=オズワルドが新国王として認められ、歓声と拍手喝采が上がっていった。



~王都エルシャ ガルフ城 第一会議室内~


アルディ=オズワルドにより、シリウス=ヴァンクリフ大公爵、ローガン=クロムウェル大公爵、インシュミット=ハイマン近衛騎士団長、法務大臣 フィフス=ゴードリック辺境伯、秘書長 サルビア=ローリングス、そしてジル=ヴァンクリフが集められていた。


「皆、今回は国のため民のため良く尽くしてくれて礼を言う。有り難う。ここにいる皆と話し合い今後の方針やらを決めたいと思う。」


「お話の途中申し訳ありません陛下。私の処分から先にしては、いただけませぬか?」


話を割ったのはローガン=クロムウェルだった。王の話の腰を折るなど前代未聞の行為なのは百も承知だった。

ローガンは、すでに処刑されることに対して腹を括っていた。娘を人質に捕られていたとはいえ王へ剣を向けたのだから。しかしアルディは、処分などするつもりなど無かった。


「ローガン、処分なんてしない。今まで通り、支えてくれ。」


「いえ、それでは他の者に示しがつきませぬ。」


「国も新しくなったのだ。昔みたいに事情もわからないまま処分するという事などしない。」


「ですが……。」


「ローガン、エリスは元気を取り戻したか?」


「はい。まだ本調子ではありませんが、なんとか。」


「そんな状態で父の死を受け入れられると思うか?」


「それは……。」


「であろう。エリスは、私にとっても妹同然。悲しむ顔より笑顔があの子には似合う。だいたいお前を処刑してみろ。シリウスが暴走するだろう?だれが、シリウスを止めるんだ?あの、闘いを見たすべての者が言うぞ。止めるのはローガンしかいないと。」


「陛下……。」


ローガンは、アルディの言葉を聞き、うつ向きながらだが人の目を憚らず大粒の涙を流していた。


「では、次にだがバルバロッサがいなくなった今、大公爵はシリウスとローガンだけになる。今後、シリウスを将軍、ローガンは元帥、インシュミットは全ての騎士や兵士を統括する騎士総長の任に就いてもらいたい。」


「「「はっ!!」」」


「よろしく頼む三人共。」


王の右腕としてシリウスが将軍に、左腕としてローガンが元帥に任命された。今後は城に常駐する機会が多くなり、領地に戻ることが少なくなるだろう。インシュミットもそうだ。近衛騎士団だけをまとめるポジションから全ての兵士をまとめる役職になるのだからより一層忙しくなりそうだ。


「そこで、ジルに頼みがある。」


アルディ=オズワルド国王はジルにあるお願いをしてきたのだった。

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