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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第二章 王国崩壊編~
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~戦前~

闘技場上空より降り立った、ジル、アルディ、グレイ、シリウス、インシュミット、オーガスト、シェリー、ラゴール、カムイ、コクウ、そして五匹の飛竜。

アルディの姿を見た王都エルシャの民は周りの兵士など恐れず歓喜の声を上げた。少しの間だが虐げられた事を発散するように。

バルバロッサの前にいた近衛兵が腰から剣を抜きアルディを斬りかかろうとしたが、バルバロッサが兵士を止め、こちらに歩み寄った。


「これはこれはアルディ様。ようこそお越し下さいました。」

「白々しい挨拶は止めたらどうだバルバロッサ。もう、この国の王は貴様なのだろう?」

「ふん。わざわざ死ぬ為にここへ来た貴様に敬意を払ったつもりなのだがな。」

「やっと、本性を出したか。」

「今日で、何も出来ぬ小僧の相手をしなくて済む。嬉しくて仕方がないわ。」

「私もだ。今日でお前の国を終わらせる。」

「それで新しく考えた国の名が「オズワルド王国」ということか。国の名になる前に潰してくれる。」


今度は、アルディの後ろに立つシリウスに向かってバルバロッサは口を開いた。


「お飾りの人形のお守りも大変だったであろう、シリウスよ? 俺の元に来い。いまなら貴様の息子も良い身分で取立ててやるぞ。どうだ?」

「変わったな、バルバロッサ。元々野心はあると思っていたが。」

「変わってなどおらん。元から、こうなだけだ。」

「そうか。ならば話すことなど無い。貴様は、貴様だけは、俺が直々に引導を渡してくれるわ!」

「ふはははは。心配するな、お前の相手は俺ではない。楽しみに待っていろ。」


シリウスは、いまにも飛び出そうとしたがアルディはシリウスを制止した。だが動こうとしたのはシリウスだけではない。そこにいる両陣営の者達が武器の柄に手を掛けた状態で膠着していた。そんな中、ジル、グレイ、インシュミットだけは違った。ジルはザザンを一点に見つめ、ザザンもまたジルだけを見ていた。お互いが戦う相手と認識していたのだ。

「ジル=ヴァンクリフ、少しはマシになったか?」

「数日で変わるかよ。お前こそ今度は逃げんな。」

「逃げる?逃がしてやった事も分からんのか?」

「じゃあ、逃げないんだな?じゃあ、本気で相手してやるよ。」

「ふふふ、面白い。」


グレイはルイス=ハーケンに向け、お前の相手は俺だと言わんばかりの殺気を放っていた。ルイスは、久しぶりの獲物に自分自信の血沸き肉踊る感情が高揚しているのを感じていたのだ。

「よう。右手をぶった切ってくれた以来だな。」

「ルイス=ハーケン。貴様、あれは演技だったらしいな。」

「迫真の演技だっただろ?」

「あぁ。すっかり騙された。」

「だろ!お前、分かってるじゃねぇか。」

「今度は、本当の叫び声を聞かせてもらう。」

「言うねー。出来るもんならやってみな! 」


インシュミットはドラルコートを見つけ詰め寄り、アルディを裏切ったことを問い詰め出した。


「ドラルコート!貴様、自分が何を仕出かしたかわかっているのか?」

「今更、団長風を吹かすな!いまは俺が騎士団長だ。」

「信頼薄いお前が団長だと?笑わしてくれる。」

「なにっ!!」

「短気で頭が空っぽな貴様に付く兵士達にも灸を据える必要があるな。」

「インシュミット!!貴様そこまでこの俺を愚弄しておいて、後で許しを乞うなよ!」


バルバロッサは、一触即発な状況を見て頃合いと思い、両手を広げ、観衆に向かって声を上げた。

「来賓の方々や観客の皆さんに少しばかり楽しんで頂くために、わざわざ国の反逆者達がやって参りました。この闘技場にて一対一の決闘を五回戦、執り行いたいと思います。景品は、我らロッサ王国が勝ちますとインザス共和国全領土を。彼らが勝ちますとロッサ王国を。この事はインザス共和国レイモンド=ハインリッヒ国王も了承済みです。さぁ皆様、心行くまで楽しんでください。」


バルバロッサの言葉に各国代表は驚いた。このような馬鹿げた決闘で国を賭けることにもだが、この短期間で自国を陥落させ、隣国まで手に入れようとしているバルバロッサの知略と手腕を。さすが海千山千の大公爵といったところだと各国代表者達は思っていた。


「さぁ、始めようかオズワルド王国!」

そして一回戦の幕が上がった。

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