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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第一章 統治開始編 ~
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~一時帰郷~

俺とグレイは父シリウス=ヴァンクリフが住むヴァンクリフ領プリスデンに向かうための身支度を急ぎ終わらせた。本来なら早馬で二日かかるのだがルゥがもっと早く着く事が出来ると言うので、それを待つことにした。

「お待たせしましたぁー。」

ルゥが執務室に俺とグレイを呼びにきたルゥは、にこやかに笑っている。

(こいつ何で嬉しそうなんだ?)

プリスデンには俺とグレイとカムイが行く予定だったがルゥも行く事になった。

執務室から城門に向かおうとした矢先、ルゥに呼び止められた。

「ジル様、そっちじゃありませんよー。こっちですー。」

「はぁ?なに言ってんだ?そっちは屋上って……まさか?」

「そーです。コクウに乗っていきましょー。」

(こいつは、またとんでもないことを……。)

コクウを見ると背中に4人が乗れるであろう搭乗用の鞍が装着されている。振り落とされないように車のシートベルトみたいな物まで取り付けてある。

(いつの間にこんなもん作ったんだ?)

「まぁいいか。コクウなら馬より早いしな。」

「でしょー。さぁ乗ってくださいー。」

俺とカムイは初めてじゃないのですぐに座席に座りベルトを締めた。グレイはあまり気乗りしなかったが仕方なく乗り込んだ。

「では行きますよ~。出発~。」

コクウは俺たちを乗せ真上に羽ばたきプリスデンを向いて飛び出した。少し不安もあったが空から見る景色は格別で、嫌な気分ではなかった。

およそ3時間程でプリスデンに到着した。空から街を見下ろしていると、なにやら街中が騒がしくしている。

気になったが、とりあえず屋敷の庭に降りたのだが、そこには騒がしい雰囲気はない。いつもなら大騒ぎのハズだが今日に限っては静かなものだ。

コクウの背から降りていると、屋敷の扉が開き執事のクリストファーとメイドのラベンダーそして執事見習いのガーネットがこちらにやって来た。

「ジル様!」

「クリストファー、ラベンダー、ガーネットただいま。何かあったの?外が騒がしかったけど?」

「今日は収穫祭ですよ。」

プリスデンでは祭りが3回ある。豊作祭、豊穣祭、収穫祭

があり、これらの祭りは食物に関するもので、豊作祭は果物、豊穣祭は穀物、収穫祭は野菜を祝う祭りなのだ。この3つの祭りは、その年に一番採れた作物を主役に置いて祭りをおこなう。今年の収穫祭の主役は大南瓜(カボチャ)だった。この世界にもカボチャがあったのがビックリだった。帰りにカボチャの種を貰って帰ろう。

「そういやそんな時期だったな。」

「大南瓜が豊作だったんですよ。」

「それで皆、出掛けてるのね。」

「そうなんです。お忍びでお客様も来られておりますので案内を皆様で、なされていらっしゃいます。」

「そうか。祭りの時に悪いのだが急ぎの話があるんだ。父を呼んでくれないか?」

俺の真剣な顔を見てクリストファーは、ガーネットに父を呼んでくるように指示を出した。その間にクリストファーは俺達を応接室に通してくれて、ラベンダーは紅茶を出してくれた。

紅茶を飲みながら父を待つこと30分。ガーネットが父を呼んできてくれた。応接室の扉が勢いよく開いたと同時に父が大きな声を上げた。

「ジル!!」

「父上。急に帰ってきてしまい申し訳ありません。」

「庭の飛翔竜はお前が連れてきたのか??」

(飛翔竜を見て大声かよ!!)

「そうですよ。」

「飼い慣らせる竜では無いのにな。見事なものだ。どうやったんだ?」

「それは、また後で話しますから。それよりも父上にではなくシガー王国について、大公爵『陸の王』シリウス=ヴァンクリフ様にお伝えしたい事があります。」

父シリウスの顔つきが一気に変わった。先程まで飛翔竜を見て羨ましがっていた顔は無くなっていた。

「それは、王国にまつわる話なのだな。」

「はい。一大事です。」

「わかった。では、話を聞こう。」

「その話、私も共に聞いてもよろしいですか?」

応接室の扉が開き、俺と同じくらいの背格好の青年が部屋に入ってきた。髪はブロンドの精悍な顔立ちで、見惚れてしまうような雰囲気を醸し出す青年だ。その出で立ちに圧倒される程であった。初めての経験だ。

「国王様!」

父シリウス=ヴァンクリフが王と呼んだ若者に、膝をつき頭を下げている。

俺も父のそれを真似て同じ動作をした。

(シガー王国、国王アルディ=オズワルドなのか?)

もちろん、後ろにいたグレイとルゥも膝をついた。

カムイは賢くおすわりをしていた。

「頭を上げてください。膝をつかずとも良いですよ。」

「はっ!国王様と息子は初対面ですね。これが私の長男のジルでございます。」

「ジル=ヴァンクリフです。どうぞお見知りおきを。」

「アルディ=オズワルドです。よろしく。」

「はい。宜しくお願い致します。」

「先程の話ですが、シガー王国に関わるとか?」

「はい。急を要しますので言葉が上手く話せないかもしれませんがご容赦ください。」

「構いません。話してください。」

「わかりました。」

俺はアルディ=オズワルド王と大公爵シリウス=ヴァンクリフに、今までの全てを話した。

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