表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第一章 統治開始編 ~
45/171

~決闘~

野盗の根城のひとつを壊滅させたブライとネロそれにゼレナーは次の目的地に向かった。

捕縛した野盗は人馬騎士と歩兵に城まで連行させ、残りの14名で次の根城の壊滅を狙う。

先に到着していた斥候達と合流し状況報告を受けた。

泳がせた野盗の一人を斥候3名が後を付け根城を見つけたのだが思わぬ誤算があったのだ。

根城3ヶ所の野盗と山賊たちが銀鉱山にある洞窟に集合していた。総勢約30名。色々な種族で混成している。

斥候と弓騎士は高台に配置させ軽装騎士は洞窟裏に配置させた。

「おーおー集まってやがる。」

「だが洞窟に隠れたのが運のつきですね。自ら逃げ道を潰したようなものです。」

「だから言ったじゃないか奴等アホなんだよ。」

ゼレナーとネロの会話にブライが口を挟んだ。

「いや、逆じゃないか。」

「どういうことですか?」

「俺たちが、来るのをわかってるから逃げる必要が無いんだよ。」

「罠か?」

「それはないだろう。罠を張る時間は無かったはずだ。」

「では一体?」

「わからんが、俺たちを倒す自信があるのは確かだな。」


そのとき。洞窟から一人の若い細身の男と猪の顔をした太った体型の者と腰布を巻き棍棒携えた大きな体をした者が現れた。

「あれは、トロルじゃねーか!」

「オークもいますよ。」

「その前にいるのが山賊大頭のラゴールか。」

ラゴールは、回りを見渡し声を荒げ叫んだ。

「おい!!いるんだろ?出てこい!!」


居場所まではわからずとも、居ることはわかっている。

そのような感じで回りを見ながら叫んでいた。

その男は、頭から二本の角を生やし朱色の髪で細身ながら筋骨粒々な体で胸当を身に付け、布でくるまれた武器らしきを担いでいた。


「どうする?出るか?」

「行こう。どの道、殺り合わなければならない相手だ。」

「ですね。」

ブライは両手に剣を取りゆっくりと茂みからラゴールの前に出てきた。その横にはネロとゼレナーもいる。

「やっと出てきたか。お前、名は?」

「ミーア騎士ブライだ。お前はラゴールだな。」

「おうよ。山賊大頭ラゴール様だ。」

「で、投降する為に呼んだのか?」

「そんなわけねぇだろう。」

「では、なんだ?」

「いやなに、久しぶりに俺に喧嘩売った奴を見たくてな。そこで提案なんだが…。」

「提案??」

「お前ら3人と俺達3人の決闘で決着つけないかと思ってよ。」

「ほう。部下にやらせてお前は高みの見物というわけか?」

「んなことするかよ、もったいない。俺は戦いを楽しみたいんだよ。」

「わかった。その提案を飲もう。」

「そうこなくちゃな。」

ラゴールは地面に腰を下ろしニヤニヤ笑った。

「では、こちらからも提案がある。こちらが勝てばお前ら全員捕縛する。負ければ好きにしろ。」

「いいねぇー。賭け成立だ。じゃあ、とっととしようぜ。こっちの一番は猪頭族(オーク)だ。」

「では、私が相手をしましょう。」

ネロが二本の短剣(ダガー)を鞘から抜き出し悠然と前に出た。

猪頭族の武器はウォーピックだ。

「そっちは羊角族(サテュロス)か。面白くなってきやがった。じゃあ、合図を出すぞ。はじめぇー!!!」


開始と同時にネロは1本のダガーを猪頭族に目掛け投げつけた。いきなりの攻撃で油断をしていた猪頭族はウォーピックでダガーを跳ね退け体には刺さらなかったのだが体勢を崩してしまった。その隙をネロは逃さない。猪頭族の後ろに回り込みネロは首にもう一本のダガーを突きつけた。

「ま、まいった。」

猪頭族は普段の力の半分も出さない内に降参してしまった。

「頭、すんません。」

猪頭族は頭を垂れながらラゴールに謝った。

本来、不甲斐ない闘いをラゴールは許さない。猪頭族は恐る恐るゆっくりと、頭をあげた。ラゴールに殺される覚悟をしたのだがラゴールは、酒瓶を持ちながら喜んでいた。

「いやぁー兄ちゃん、つえーなー。今度、俺とも殺ろうぜー。」

ラゴールは上機嫌にネロに絡んでいた。負けた猪頭族なんかほったらかしだった。

「じゃあ、次だな。こっちは巨躯族(トロル)だ。そっちは、そのちっこいのだな!」

ラゴールはゼレナーを指差し前に出るように指示した。


「ラゴールさんよ。俺はネロみたいに加減なんかできないぜ。殺しても文句言うなよ。」

「ちっこいくせに威勢がいいな。いいぞー。そんなもん殺し合いなんだから死ぬ奴が悪い。」

「わかった。合図してくれ。」

「いくぞー。はじめー。」


合図を皮切りに、トロルは棍棒をゼレナー目掛け振り下ろした。だがゼレナーは棍棒をかわしたと同時にトロルの肩に飛び乗り顔面に向けて蹴りを入れた。その瞬間トロルの鼻の骨が折れた鈍い音がした。鼻から流れる血を手で押さえながらトロルは仰向けに倒れた。巨体が倒れてもがいている。

「まだ、やるか?」

トロルは涙を流しながら鼻を押さえ首を横に降った。

ゼレナーは自分の武器すら使わずにトロルを倒した。

ラゴールは闘技場で闘いを見ながら楽しむ観客のように、酒を飲み手を叩きながら喜んでいた。

これでブライ達の勝利が確定した。

「これで、俺たちの勝ちだな。大人しく縄についてもらおう。」


猪頭族(オーク)

猪の頭をした腹の出た太った体型。いろんな武器を扱うことができる。素早くはないが力は強く打たれ強い。暴力的で雑食。


巨躯族(トロル)

巨大な体躯かつ怪力。醜悪な容姿を持ち、粗暴で大雑把。あまり知能は高くない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ