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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第一章 統治開始編 ~
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~任務出立~

街端には防衛の為の城壁が街を囲むように立っていて、南側に一ヶ所だけ街門があり街に入る手段はそこだけで駐在している警備兵の入場許可を取らなければ入れない仕組みにしてある。ミーアに住む者には魔法《付加エンチャント》により入場許可を与えているから自由に行き来できる。その門前にブライが率いる討伐部隊とオーガストが率いる魔物間引きを行いながら訓練を行う見習い部隊が集合していた。討伐部隊は隊長がブライ、副官をネロ、人族の軽装騎士が4名、森の民族(エルフ)の弓騎士が4名、人馬族(ケンタウルス)の人馬騎士が3名と人族の斥候が4名、羊角族(サテュロス)の歩兵3名、合計20名で構成された部隊だ。訓練部隊には隊長がオーガスト、副官にシェリー、そしてルゥ、見習い兵士が15名と見習い魔術師が5名が整列していた。訓練部隊の種族も性別もバラバラで人族もいれば人馬やエルフ、サテュロス、ゴブリン等もいた。

討伐隊隊長ブライと副官ネロ、訓練部隊隊長オーガスト、副官シェリーを呼び任務前最後の打ち合わせを行った。


討伐任務を受け持つブライとネロの二人と現状確認をした。

「ブライ、最初はどの辺りから討伐を行うつもりなんだ?」

「どの辺りといいますか、斥候を先陣させ先ずは野盗や山賊どもの根城を割り出そうと思います。その結果次第で一斉討伐を行うつもりです。」

「一斉にか?」

「調査次第ではありますが。」

「わかった。やり方は任せる。ただし泳がせる奴は始末するなよ。」

「もちろんです。事の前には伝達ナイフで主にお知らせしますよ。」

「わかった。ルゥに泳がせる奴に張り付けるよう準備はさせておく。」

「よろしくお願いします。」

「黒幕は誰なのかをはっきりさせとかなくてはいけないからな。」

副官のネロが討伐後の事を聞いてきた。

「捕らえた盗賊どもはいかがしますか?」

「話を聞きたいが街につれてくるわけにはいかないから俺が出向く。」

「わかりました。では街から少しはなれた場所に集めておくようにしましょう。あと野盗に捕らえられた人々がいた場合はどうしますか?」

「もちろん、保護してくれ。ただし任務途中なら連れて帰れるようになるまで我慢してもらわなければいけない事は誘拐された者達には伝えておいてくれよ。」

「了解です。」


訓練部隊のオーガスト、副官シェリーにも話をした。

「オーガスト達は1ヶ月間野宿で見習い達を鍛え上げるんだよな。」

「そのつもりです。みっちり鍛え上げますよ。」

「だが、男と女が混ざってるから変なことはさすなよ。」

「簡易結界ナイフで寝床は別々にしますので大丈夫ですよ。それにシェリーがいるのでそんなことは無いと思います。」

「それもそうだな。」

シェリーの前で恋にうつつを抜かす奴は逆に勇気あるよな。


「あら、私は恋愛はどちらかと言えば肯定的ですわよ。」

「えっ?そうなの??けど訓練中はダメだろ?」

「メリハリは大事って事ですよ。訓練中に色恋沙汰なんかしたらさすがに叱りますけどね。休憩時間なら許しますよ。」

オーガストがポツリと言った。

「シェリーの前でそんな事する者などいないと思うが…。」

「オーガスト、何か言った??」

「いや、何でもない…」

(いまの、絶対聞こえたな。オーガストはシェリーがスキル絶対音感もってんの知らんのか。)

「ルゥも頑張って鍛えてもらってこい。」

「了解です-。」

「あと魔物の間引きも大事だが、家畜になりそうな魔物の捕獲も頼むぞ。岩鶏(ロックバード)なんか多めにな。」

「わかりました。伝達ナイフでヒルデに知らせてから捕らえたものを渡しに行きますよ。」

「それまでに、家畜小屋や柵なんかを作って置くよ。」

「宜しくお願いします。」

「何かあればすぐに知らせてくれよ。」

「わかりました。」

シェリーは兵士教養機関所長なんだから上手くするだろうな。

最後にシェリーが俺に皆を鼓舞してくれと頼んできた。

俺は、任務にあたる者達に向けて激励の意味を含めて言葉を贈った。

「おはよう諸君。君たちは今から各自任務にあたるわけだが、討伐部隊は街の未来を訓練部隊は自分の未来を掴む任務だと心得てくれ。部隊長や副官の指示をよく聞いて任務を成功に導いてほしい。君たち一人一人の任務達成を願っている。だがくれぐれも言っておくが死ぬ事は許さん。必ず生きて帰ってこい。以上!」


「「おおっーー!!」」


任務に携わる者達が一斉に雄叫びをあげた。


「では主、討伐部隊出立いたします。」

「我ら、訓練部隊も出立いたします。」


「おう。気を付けて行ってこいよ。」


「「はっ!!」」


ブライ率いる討伐部隊は街の北側の山岳地帯に向け、オーガスト率いる訓練部隊は北東の森林地帯に向け歩んで行った。


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