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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第一章 統治開始編 ~
33/171

~結晶~

先程、ネロとシェリーには自分の任務に戻らせ、今は俺とグレイとミリアリアが執務室で結晶を鑑定しようとしていた。結晶は海岸沿いにある洞窟から採取してきており、岩石にはまだ多くの結晶が眠っているかもしれない。

(時機を見て発掘してみるのもいいのかもしれないな。)

「洞窟の中にある結晶はいまのところ確認できたのは5色ですがまだ他にも埋まっているかもしれません。」

グレイは机の上に5色の結晶を置いて俺に見せてくれていた。

赤、青、黄、ピンク、無色透明の5色だ。

「これを鑑定すればいいんだな?」

「あと、これも鑑定お願いします。」

グレイは懐から黒い結晶を取り出した。

「これも、洞窟でとれたのか?」

「あ、いや……それはですね……。」

俺は黒い結晶を手に取ってまじまじと見ていたらミリアリアが笑いながらこちらを見ていた…。

「あはは。領主さん、グレイさんと同じ事してる。」

「ん?どういう事??」

「グレイさんもそうやって見てたのよ。」

「見るくらい変じゃないだろ?」

「だってそれ糞よ。」

「へ?糞??」

「そっ。岩鶏(ロックバード)の糞。」

「うおっ!!!マジか!」

「ほんと、ビックリする様まで一緒じゃない。」

「グレイ!糞なら先に言えよ!」

「言おうとしたのにジル様が先に触っちゃたんですよ。」

しかし見た目は鉱物にしか見えないんだよな。グレイも糞なら糞って言ってくれればいいのに…。

(素手で触っちまったじゃないか。)

この糞は、岩鶏ロックバードの糞らしく人体に害はないらしいが糞と聞いて気持ちのいいものでもない。

「で、この糞を解析すればいいのね?」

「はい。宜しくお願いします。」

「面倒だから全部いっぺんに解析するか。《見極の(アッサーテイン)》。」


名前 熱結晶 (赤)

詳細 熱を帯びた結晶。火山地域で採掘される。


名前 氷結晶 (青)

詳細 長年一定以下の冷気に充てられた結晶。


名前 光結晶 (黄)

詳細 光苔蟲の体液が染み付いた結晶。小さく光る。


名前 桜岩塩 (ピンク)

詳細 海水が結晶化したもの。食用。


名前 石英 (無色)

詳細 硝子や装飾に使用できる原料。


名前 玉鋼(黒)

詳細 武器の材料となる鋼。


「おい!これ結構な発見じゃないか!!」

「えっ?どういうことです??」

「赤は熱結晶だろ火を起こさなくても湯を沸かしたり料理だってできるじゃん。氷結晶なら食物の保存や暑いときに冷気がわりにも使えるだろ?」

「火炎魔法と水氷魔法を使えばいいだけじゃないですか?」

「それだと誰でも使えないだろ?一般の者達も使えるように加工すれば特産品としていけるだろ?」

おれは頭の中で現世の便利な道具が浮かんできた。熱結晶は電気コンロなんかに使えそうだし冷結晶は冷蔵庫なんかにいけるだろ。


「それもそうですね。だとすると光結晶は夜に部屋を明るく出来ますね。」

「それ良いな。」

「あとピンクは岩塩だし使いやすくすれば売れるよな。」

「ほんとですね。食べれるなんて思いもよらなかったですよ。」

「しかも透明の結晶なんか石英だぜ。硝子ができるじゃないか。」

「あのジル様、硝子とはなんですか?」

「そっか、硝子見たことないんだな。ちょっとまってろ見せてやるから。《見極の(アッサーテイン)検索(サーチ)》」

魔法検索(サーチ)で硝子の画像を具現化しグレイとミリアリアに見せてみた。

「硝子ってのは、この透明な板なんだよ。窓にはめたら雨風が防げるし太陽の光は部屋の中に通せるんだ。」

「こんなものが作れるのですか。」

「食器なんかも作れるし光結晶と一緒に使えばいい感じになるぞ。」

「これはスゴいですね。鍛治師組合(スミス)の会長のドルフさんに伝えなきゃいけませんね。」

「なら、この糞も言わなきゃダメだろ。玉鋼だぞ。」

「糞が鋼になるとは。たしか岩鶏(ロックバード)は砂岩しか食べないから糞が玉鋼なんですかね。」

「多分だが、この地の岩の成分に鉄分が多く混ざっているからじゃないか?採掘場所が多くて餌には困らないだろ?」

「なるほどそうですね。岩鶏(ロックバード)を養殖できると更に面白いかもしれませんよ。」

「それだ!!もし鉱山から鉄鉱石が取れなくなっても、岩鶏(ロックバード)の養殖が成功すれば鉄が枯渇する事がなくなるし安定供給が見込めるじゃん。」

「しかも岩鶏(ロックバード)は食用でもいけますから多用化出来ますよ。」

結晶だけで色々なものが作れそうな予感がする。電気やガスなんかは必要ないしすごいエコになるよな。

玉鋼なら刀や剣の材料に使えるし石英で硝子が作れるようになれば窓にはめて使えるし、岩塩を削るミルも作れるしな。


「グレイ、いい仕事したじゃないか。」

「私だけではありませんよ。ミリアリアが教えてくれたお陰ですよ。」

「そうだな。ミリアリアありがとな。」

「少しは恩返しできて嬉しいんだけど、私の仕事の話はどこいったのよ?」

「そうだった。悪い悪い。」

「ジル様、ミリアリアに仕事とは?」

「あぁ。港建造をしようとしてるんだ。それでミリアリアに監修を頼んだんだよ。」

「ですが港建造の費用なんてありませんよ。石材などの材料もブライの任務が上手くいかなければどうにもなりませんし…。」

「いますぐ作る訳じゃないさ。草案を作っておけば、すぐに取り掛かることができるだろ?」

「そういうことですか。なら設計などは職人街の職人達に任せてみては?」

「なら、ミリアリアと一緒に港の事も頼めるか?」

「わかりました。でしたらミリアリアを副官として登用してもいいですか?任務もまとめやすいですし。」

「それがいいかもしれないな。ミリアリアもそれでいいか?」

「もちろん。グレイさんなら職人さんたちにも顔が広いし、私で良いならばこちらからお願いしたいぐらいだわ。」

「んじゃ決定ね。とりあえず今は港の方は後回しでいいからグレイの仕事をミリアリアと話し合いながら進めてくれ。」

「はい。わかりました」

「よろしくね。グレイさん。」

「こちらこそ、よろしく頼む。」

グレイはミリアリアに今受け持っている任務内容を伝えるために執務室から出て行った。

(あいつにも副官が出来て一人で動き回らずに済むだろうから良かった良かった。)


夕刻に準備が整いいつでも出発が出来るとブライ班とオーガスト班からの連絡が俺のところに入ったので最終確認のため明朝、街の外周門前に集合せよと通達を出しその日を終えた。


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