表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第一章 統治開始編 ~
24/171

~ブライの任務①~

ブライとオーガストが兵士に貴族からの撤退指示を出し、兵士たちを連れて兵舎へと帰ってきた。


「オーガスト、気がつかなかったのか?」


「言い訳になるが、グレイ様と戦後処理に国中飛び回っていてな。貴族の事まで気がつかなんだ。すまん。」


「まだ、大事になる前だったから良かったかもしれないな。」


「うむ。お主にも迷惑をかけた。」


「気にするな。仲間じゃないか。」


「そう言ってくれるとありがたい。」


「任務で汚名返上といこう。」


「おう。そうだな。」


ブライとオーガストは騎士団所属ではあったが部隊が違う事もありあまり親交がなかったがこの一件で仲良くなっていく。


「オーガスト、俺は部隊を編成し兵を見に行ってくる。」


「そうか、では俺も若い兵を募りに行くとしよう。では武運を。」


「ああ。お互いにな。」


そういって、ブライはオーガストと別れた。

ブライは、兵舎へと向かい歩いていると遠くから手を振る者が見えた。そいつは、先程兵士達の事態を教えてくれた若い兵士だった。


「ブライ様!!」


「あぁ、君だったのか。」


「早急に仲間を助けていただきありがとうございました。」


「礼を言われるほどの事は俺はしていない。主に報告しただけだからな。」


「それでも、お礼を言わせてください。」


若い兵士は深々と頭を下げた。ブライは、少し照れながら礼を受け取った。

若い兵士がふと疑問に思った事をブライに尋ねてきた。


「あのー。ブライ様の主様はどちらの方なのですか?」


「ん??主か?主はこのたび領主代行に就かれたジル=ヴァンクリフ様だ。」


「領主様の…!!そうだったのですか。」


「ああ。そうだ、ちょうどいい少し聞きたいのだが。」


「なんでしょう?」


「今度、ジル様からの命で討伐任務があるのだが、身軽な部隊で挑もうと思っていてな。誰か心当たりはないか?」


「身軽というと、素早さ重視ですね。」


「そうだな。」


「なら、私を連れていってはいただけませんか?」


「君をか?人族でしかも全身鎧(フルプレートメイル)を着用していては、素早く動けないだろう??」


全身鎧(フルプレートメイル)は城内警備時しか着ませんよ。私は人族でもありませんし。羊角族(サテュロス)ですから。」


「サテュロスだったのか。それは失礼した。」


「気になさらないでください。」


「では、君の力を試させて貰う。訓練場に準備をして来てくれるか?」


「はい。すぐに行きます。」


彼と約束をし、訓練所に向かう。すぐにでも始められるように準備をしていると先程とは違い半身鎧(ハーフメイル)姿でやって来た。


「お待たせしました。」


「そんなに待っていないから大丈夫だ。早速だが始めてもいいか?」


「宜しくお願いします。」


「うむ。では、行くぞ。」


二人は訓練施設で木剣を使い模擬戦を行った。木剣同士の打ち合う音が訓練所に鳴り響く。他の訓練所にいた者たちが訓練を中断し二人の攻防に目を見張る。

ブライは普段なら双剣で戦うのだが今回は木剣一本ながら若い兵士を軽くいなしている。

彼を分析しながら模擬戦を行っているが、考え事をしていると攻撃を浴びせられそうになる。


「いいぞ。もっと打ってこい。」


「はい!!」


彼はブライから一定の距離をとった。木剣を握り直し、上体を低くし剣をかまえ足に力を注ぎ込んだ。


「いきます。」


その瞬間、彼の剣はブライの頭部を貫いた。

しかし、床に膝をついたのは彼の方だった。

ブライはその剣を見切っていたのだ。涼しい顔をして剣を避け彼の腹部に拳をめり込ませていた。


「はぁ……はぁ………ま 参りました……。」


彼がそう言うとブライは


「剣の扱いは及第点だな。」


「私は、まだまだ修行が足りませんね。」


「だが…速さを生かした攻撃の太刀筋は悪くないな。そこに剣技が加われば中々のものだぞ。」


「やはり、木剣は使いにくいですね。」


「普段は何を使っているんだ」


「二本の短剣(ダガー)です。」


「剣ではなくダガーか?」


「そうです。速さを生かすのには最適なんです。」


ブライは、嬉しそうだ。双剣士は使い手が少数なので双剣使い同士の訓練ができず、いたとしても双剣を使わない者としか手合わせ出来なかったのだ。

その点彼は短剣を扱うが珍しい双短剣の使い手でもある。しかも、筋は良い。練習相手にはもってこいだった。


「そういえば、名を聞いてなかったな。」


「申し遅れました。名前はネロ=シュバイツァーです。」


「では、ネロ。俺と共に来てくれるか?」


「いいのですか?」


「あぁ。これだけ動けるなら申し分ない。」


「有り難う御座います。宜しくお願いします。」


「よろしくな。」


二人は汗を流すため兵舎に戻り水浴びをした後に、ブライは、任務内容をネロに細かく説明した。

ネロは、任務で必要な兵士集めをかって出た。

ネロは明日には集められますよと自信満々に答え、明朝、訓練場に待機させると言った。

兵士をよく知る彼に任せるのが得策と考えブライは許可を出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ