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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第一章 統治開始編 ~
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~ジルの任務①~

今後の方針を取り合えず決め、各自思い思いに必要な物資なんかを準備する。俺は自室に戻り創造魔法にて新たな魔法製作を開始した。


《見極の窓》(アッサーテイン)よりも簡単な魔法なのでそんなに苦労はしなかった。《合成の扉》(シンサシス)も、調整のため、少しだけイジってみた

「まぁこんなもんか。」


お披露目は明日の朝にして、今夜は眠ることにした。



~翌日~



用意された朝食を食べ終わり、兵士たちに、城門前に集合と声を掛け、グレイには、あらかじめ用意するよう伝えておいた木杭30本も持ってくるように言っておいた。幹部連中にも声を掛けた。


「えー今日から、この地区の領地代行のジル=ヴァンクリフです。どうぞ、よろしく。それで、これから治安維持のために、ちょこっと手伝ってもらいます。グレイに用意してもらった木杭に結界魔法と融合魔法を付与魔法で付与して、これを街の外周、城壁沿いに等間隔で打ち込んでください。」


兵たちへの自己紹介を簡単におこない、次の作業内容を説明したのだが兵士たちは訳がわからない様子でキョトンとしていた。。


作業が始まる前に、俺はグレイが用意した丸太に魔法をかける。


「んじゃ取り合えず、《結界》(テリトリー)。それから《融合の扉》(シンサシス)。」


《結界》(テリトリー)を発動させ、それを《融合の扉》(シンサシス)で丸太と融合させた。

さらに、丸太に向かって。


「そんでもって、《付加》(エンチャント)。」


丸太に、《付加》(エンチャント)で、特殊効果を付与した。


「出来たっと。これを手分けして皆で外周に打ち込んできて。」


兵士たちはやはり訳もわからないままだったが、グレイにしじされるがまま黙々と木杭を城壁の外周に打ち込んで回った。

打ち終わるまでに幹部の皆に魔法の説明をした。


《結界》(テリトリー)

防御魔法。許可が無きものの侵入を防ぐ。戦闘時使用可能だが結界内からの攻撃はできない。

強大な力ならば破壊される場合もある。

壊されない限り半永久的に使用可能。

結界内ならば付加魔法のみ遠隔操作可能。


《付加》(エンチャント)

生命のあるもの、武器、防具、道具に特殊効果を付与できる。


《融合の扉》(シンサシス)

合成の扉の上位互換。どのような物でも融合が可能。

意思のあるものは了承した場合のみ融合可能。


「とまぁ、こんな魔法をつくったってわけ。」


グレイが俺に向かって聞いてきた。


「そんなに、簡単に作ったとおっしゃられても……。」


ブライがグレイに

「グレイ、諦めろ。主は、こういう人だ。」

「まあまあ、杭が打ち終わったら見物だから。」


兵士たちから打ち終わったとの連絡が入った。


「そんじゃまぁ、始めるとしますか。」


俺は丸太の前に行き


「結界発動。」


この言葉を唱えた途端丸太から光が空に登り天を貫いた。


「完了っと」


皆と兵士たちが、光が上る方を見ながら呆気にとられている。いったい何が起こっているのか新しい領主はいったい何をしたのかそんなことを思っているのだろう。

その光はいくつもの線が交差し繋がり終わるとオーロラのようなカーテンが幕を張った。


グレイがそれを見て詳しく知りたがった。


「ジル様、いまの一連の流れを説明いただきたいのですが。」


半分感動半分不思議そんな表情で俺の前に寄ってきた


「わからないと思うから説明しとくよ。その前に全員、結界内に入ってくれ。」


その場にいた兵たちは言われるがまま結界内に入った。

あらかじめ結界に入ることを兵たちに許可しておいた。


「んじゃ、説明するけどこれは、街全体を結界で覆ったんだ。空まで延びてるから空からも侵入は出来ないよ。丸太に結界魔法を融合して街の廻りに打って出来上がり。丸太だから朽ちるのを防止するために付加魔法で防腐を付与したんだ。けど強大な力が加わると結界が壊れちゃうから注意してね。結界内の出入りは俺が許可したものじゃないと出来ないから気を付けて。まぁ、そんな感じかな。」


「ってことは、ジル様が担当の治安維持の強化は完了?」


「まだまだだよ。」


「なぜです?」


「俺の許可無しじゃ誰も好きに出入り出来ないのは問題だろ?」


「それは、確かに…。」


「そこで必要なのが、住民名簿だ。」


「もしかして…………」


「そ。全住民に通行許可を与えるってわけ。」


「何人いると思ってるんですか!!」


「1000人くらいだろ。」


「知ってたんですか。一人一人許可してたら一日で終わりませんよ。」


「それなら大丈夫。名簿を解析して許可を付与した付加魔法を全員に飛ばすだけだから。結界の中ならそれが可能だしな。それでなグレイ。この名簿なんだが載ってる情報は新しいのか?」


「最新ですよ。それがなにか?」


「この名簿に乗ってない奴は、この街の者ではないよな?」


グレイはジルが言いたいことを理解した。


「あっ!ということは、そいつが内通者……。」


「そういうことだ。」


「だから我々全員に結界に入れとおっしゃったのですか。」


「兵士に紛れてるかもしれないからな。あとはルゥが街の隅々まで捜索すれば見つかるだろう。」


「ですが付与したものとの区別はできますか?」


「付加魔法は俺の魔力でできてるだろ?」


「あっ!なるほどルゥに魔力感知を付与すれば…」


「そう、俺の魔力がないものは、というわけだ。」


「はぁ…………このような方法、魔力量が多くて創造魔法をもっているジル様しか思い付きませんよ。」


グレイは、なかばため息混じりに苦笑いをしながらそう答えた。


「ルゥが担当の情報の流出阻止と間者の特定までほぼやりきりましたね。それでルゥに訓練しろと言われたのですか?」


「そういうことだ。自分が一人だけ弱いとルゥが思う前に、対処をしたまでだよ。」


「そこまで部下と民のために…ジル様感服いたしました。」


「まだまだこれからだって。俺も至らないとこがあるから助けてくれよ。」


「はっ。」


「よろしくな。グレイの口から、ここにいない者たちに説明を頼む。」


「承知しました。」


住民名簿を受け取り、付加魔法を街の住民全体に付与を施した。街の外に出ている者は帰ってきた時に自動で付与する仕組みにした。

俺は幹部たちに必要なある物の製作を頭の中で組み立てていた。グレイはいま話したことを簡単簡潔に兵たちに伝えていた。


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