~方針③~
担当を決め、その理由と対策を話していく。
「まずは、ブライだが。」
「はっ。」
「山賊や野盗の討伐では、裏で間違いなく繋がっているだろう。山賊と野盗の間には連絡役が必ずいる。一つの山賊一味を討伐するときどこかで必ず見ているはずだ。そいつをまずは捕まえる。素早さに適したブライが適任だろう。それと、何組みの賊がいようが必ずまとめ役がいる。このような策略を、考えた者を割り出してくれ。」
「わかりました。この任、お受けいたします。つきましては足の速い兵を20人程お借りして任務を行いたいのですが。」
「許可しよう。その者たち中でブライの副官になりそうな者がいたら選んでおくといいね。」
「はっ。」
ブライの任務は討伐だけなら簡単なものだろう。
だが黒幕を引っ張り出すため難易度か急上昇する。
ただ、ブライならばやってくれるだろう。
「次は、オーガスト。」
「ここに。」
「オーガストには、魔物間引きを担当してもらうのだが、ただ単に魔物を倒すのではなくて若い兵を集めその者たちを兵長の立場で育成し鍛え上げてくれ。もちろん間引きは若い者を使ってくれていい。」
「主の命、承りました。俺からも、ひとつお願いがあります。一ヶ月の間は、街には帰らず野営で全てを行おうと思います。よろしいですかな?」
「かまわないよ。オーガストと一緒に育成できる奴を誰か連れていってくれ。あと行く前に渡したい物があるから取りに来てくれるか?」
「御意。」
オーガストは兵長なので若手教育には向いているだろう
後々、兵はレベルが高い方が街の防衛にも役立つからな。
「次、ヒルデ。」
「なんなりと。」
「農作物の生産と確保には、まず現状の把握がしたい。
農業と畜産に精通するもの5人ほど集めてくれ。畜産方法や農業方法は俺が指導する。その間お前は森の中で果物やキノコなどの食べれそうなものを片っ端から集めてほしい毒があってもかまわない。あとから解析で調べるから安心しろ。後はオーガストに頼んで畜産にむいている動物や魔物を捕らえてもらい、連れてこい。」
「連れてきた魔物はどこへ?」
「それならすぐに用意するよ。お前も頼りになりそうな者を探しておけよ。訓練も忘れずに。」
「承知しました。」
ヒルデはエルフだし森の事に精通しているだろうから、こういう仕事が向いているだろう。人を見る目も養って欲しいからな。
「次はグレイだな。」
「はい。」
「お前は、ブライが片付けるまでに特産品の開発とそれに必要な材料の選定と必要数量を洗い出してくれ。これは俺も参加するよ。それと、ミーア地区内で他では類を見ない素材等がないかの調査。鉱山が開放したら鍛冶の復興にあたって欲しい。それまでに鍛治師と細工師の確保も忘れずにな。住民の衣食住の確保に必要な物の数量も洗い出してくれ。お前も副官になりそうな者も捜しとくんだぞ。」
「わかりました。早速取りかかるとしましょう。」
グレイは、問題ないだろう。代表までしている奴だからな。
「最後にルゥ。」
「はいです。」
「お前はブライが連れてくるであろうまとめ役と連絡役の者をグレイの読心術で心を読んで特定の奴が出てきたら、俺の前に連れてこい後は俺がやる。」
「それだけですか?」
「あと、この中で一番非力だ。お前は訓練して強くならなきゃならない。時間のあるときは俺が魔法を教える。武器や体の使い方はオーガストの訓練についていけ。」
「了解しました。訓練して強くなって見せますです。」
「期待してるぞ。」
「アイアイサー!」
後はルゥの頑張り次第だな。
皆に各自役割と任務を与え終わった。
「なにか質問はあるか?」
グレイが質問を投げ掛けてきた。
「各自任務が重なる部分がありますが連絡手段が必要になりますね。」
「それは俺も思っていたよ。方法は明日中に用意するからグレイには用意して欲しい物があるんだけど。」
「何なりと申し付けてください。」
「鍛治場と鍛治に使う材料。あと、この街の住民名簿を欲しい。」
「鍛治場はこの街にありますからすぐにでも。材料は鉄ですか銀ですか?」
「鉄がいいな。銀よりも強度があるし。あと木杭を30本ほど用意してくれ。」
「わかりました。明日朝までには用意します。」
「よろしく頼む。では明日の朝まで解散!」
今日は色々あったのでみんな疲れているだろうから、早めに解散をした。任務の準備もあるだろうからな。
俺も明日のために三つほど魔法を創造しなくてはならなかった。




