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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~序章~
2/171

~再会~

仕事しながらの投稿です。

読んでいただきありがとうございます。

続けて投稿しますのでよろしくおねがいします。

「………んっ」


俺は、毎朝ベッドから起きるように目を覚ました。

ただ見慣れない場所が目の前に広がっていた。


無機質な空間なのになぜか暖かい気持になり心地よく、そして不思議な感覚だった。


「どこだここは??」


訳がわからないまま辺りを見回すが何もない。


「おれ、死んだのか……」


そんなことを思っていたら、急に彼女の事を思い出した。


「マナ…」


嘆きにもなる悲しい気持ちが込み上げてきた。

胸が締め付けられていく。

表現できない絶望が襲い叫びそうになったとき

目の前に、誰かの気配を感じた。


「おぉ  目を覚ましたかのぅ 」


顔を見上げてみるとそこには

杖をついた白髪で長い髪と長い髭の老人が立っていた。


「あんた、誰だ?ここはどこだ??」


俺は動揺を圧し殺し冷静な振りをしてその老人に言葉を

投げ掛けた。


「儂は最高神ゼウルフ。つまりこの世界の神様じゃな」


「はぁ~??」

(ボケた爺さんが何か言っているぞ!

ヤバイやつだ。)


一気に絶望がぶっ飛んだ。


「そりゃ、動揺もするじゃろうな」


「まぁ…」


「君は死んでしもうたんじゃ。そしてこちらの世界に来たんじゃよ。この世界は、君がいた世界とは違う世界でな、こちらで新しく生まれ変われるというわけじゃ。」


「そんな………」


 俺は、呆然としたが元々ライトノベルとかアニメとか好きな方で隠れオタクみたいなところもあったから、すぐに納得してしまっていた。

 だが、残してきた彼女の事がどうしても気になる。

心配でしょうがない。


「あの、何で俺は死んだのですか?元の世界に帰れませんか?せめて生まれ変われるなら元の世界では駄目ですか?」


「本当に申し訳ない…

お主が死んだ理由なのじゃが…」


いきなり頭を下げてきた。


つづけて困った顔をして俺が死んだ理由を話してきた。


「実はの………お主が死んだのは儂の孫娘のせいなのじゃ。」


「孫娘??」


「本人から話さすのできいてやってくれ……」


すると爺神の後ろから見たことのある顔がヒョコっと現れた。髪が長い金色の透明感のある綺麗な女性。


「へっ?マナっ!!!!!!?」


俺は走って彼女のもとへ行った。

涙が止まらなかった。


「崇!!!!」


二人で抱き合いながら泣き崩れた。

少し時間がたったところで落ち着きを取り戻した。


(ん??ちょっと待て。さっき、爺神が孫娘っていってなかったか??)


「マナって、神様??」


恐る恐る聞いてみたら、小さく頷いた。

俺、神様と付き合っていたってこと??

これって考え方によっちゃスゴくない!


「ごめんなさい…実は崇が死んじゃったの私が原因なの…」


そう言うと体を震わせながら聞いてきた。


「最後の日、何したか覚えてる?」


「家で誕生日祝ってくれてたよな。」


「そう…それで料理いっぱい食べてくれたよね」


「あぁ」


「死んじゃった原因は私の料理なの…」


「はぁ?料理が原因って…」


「毒って訳じゃないんだけど…………私たち神族には不思議な力があってその影響なの。」


俺があっけにとられていると、爺神が話をしてきた。


「その事は、儂が話そう… その力の名は[神力]。神族ならすべての者が持つ力なのじゃ。万物を創生する力、その力があるからこそ神なのじゃが未熟な者は神力をコントロールが出来ずに周りの者たちに干渉してしまう。そして最悪の場合、命を奪う諸刃の剣でもあるのじゃが。孫娘は未熟であったため料理を作る際に神力が漏れていて料理に干渉してしまっていたってことなんじゃ…」


「……あはははは……」


おれは何故か笑ってしまった。

彼女がドジっ子なのは知っていたし。

その理由がやけに納得できたからだ。

そんなことだろうなと少しわかった様な気がした。


「ごめんなさい!」


ずっとうつ向きながら謝っている彼女に悪気など無いのも伝わるし、許すことにした。


「もういいよ。死んだことを悔やむより、また会えた事の方が嬉しいから。」


俺がそう言うと彼女はまた俺の胸に飛び込んできた。

申し訳なさそうに抱きついている彼女を見て、愛しさが増すばかりだ。

爺神が微笑ましく見ている。

一段落するのを見計らい爺神が続きを話す。


「さて…それでじゃが申し訳無い事をしたお主に、こちらの世界にて生まれ変わる話なのじゃが…赤子から始めるか命が尽きた者の代わりにその体を依り代にし生きるかどちらが良い?」


おぉ~そんな事ができるのか。さすがは神様だな。

しかし、それよりも気になることがあった。

そうマナの事だ。

やはり、神様ならば何か罰則みたいなものがあるかもしれないそう思ったのだ。何もなければ良いが。

恐る恐る聞いてみた。


「その前にマナはどうなるのですか?」


爺神は不思議そうな顔をしていると

「お主は、自分の事より孫娘の心配をしていてくれるのか…」

爺神はマナの方を向いて


「クロトーネよ、良い者を見つけたのぉ」


「はい!!!」


元気にマナは返事をした。


「クロトーネ??って??」


「ごめんなさい。ちゃんと名前言ってなかったね。ではちゃんと自己紹介しますね。私は運命を司る神クロトーネ。よろしくね」


おぉーー

本当の神様みたいだ。

神様なんだけどね


「先程の話なんじゃが…」爺神が言ってきた。


「クロトーネは過ちを犯したが主が快く許してくれたので

罰則はない。しかし他の神に示しがつかないので当分の間儂自らコキ使うことにする。要するに雑用を100年間くらいで許してやろうと思う。」


そう言うとマナはすごーーーく嫌な顔をしたが、吹っ切れたように爺神に理解したであろう顔を向けた。


(ということは??俺とはどうなるんだ???)


「もう、会えないのですか??」と俺は問うと

「そんなことは無い。すぐに会うことは無理じゃが、たまには会えるじゃろ。」


よかった本当によかった。

マナも俺の横で喜んでいた。



爺神が微笑みながら二人を見て

「では、そろそろお主の転生の準備を始めようかいの。」

と言い、初めての転生が始まろうとしていた。

書き終わり次第投稿します。よろしくおねがいします。

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