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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第一章 統治開始編 ~
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~方針②~

椅子に座りまず、どうしても確認しなければならない事があった。先の戦争が勃発した経緯を確かめる事から話し合った。

父シリウス=ヴァンクリフは、なぜ起きたのか分からない戦争だと言っていた。


「あの戦争は、何が引き金になったんですか?」


「その前にジル様。わたしとオーガストには敬語は無用です。主となったいまブライと同じように接していただきたいのですが。」


「わかった。じゃあそうするわ。堅い喋りは慣れなくてね。」


そう言うとちょっと場が和んだ。


「それで…戦争なんですが正直分からないんです。父グラントがなぜおこしたのか。わたしとオーガストは遠方へ視察中でしたので。ただ生き残った側近によれば、私たちが旅だった後に人が変わられたようだったと……。」


「人が変わった……。」


「シガー王国とは良好関係でしたのに……。」


「何かありそうだな。」


「独自で調べていますが。私一人では……。」


「わかった。とりあえず保留だな。」


「今後も調査は続けます。」


「頼む。では次にこの国の……」


話の途中でルゥが口を挟んできた。


「あのぅージル様。」


「どうした??」


「ちょっと気になったんですけどー……。」


「なにを??」


「ミーア国っていまは国なんですか?」


「へっ??」


「だって負けて領地になったのなら国ではないですよね。ヴァンクリフ家の領地じゃないのかなって。」


「そういやそうだな。」

「失念してましたね。」


俺とグレイはルゥを誉めておいた。

この元ミーア国はシガー王国とインザス共和国との境に位置している。シガーとインザスはあまり仲は良くないが不可侵協定を結んでいる。


「シガー王国ヴァンクリフ領ミーア地区 主要都市グランベルってとこだな。」


「そうですね。いい響きです。」


「じゃあ次だな。いまミーアでの財政事情と食料事情教えてくれ。」


「財政面は戦後は厳しい状況でしたが、王国の援助でなんとか保っている状況です。ですが特産品や特産物がないので援助を打ち切られたら厳しいです。」


「鍛冶や銀鉱山があるんじゃないのか?」


「現在閉鎖中なんです。鍛冶に必要な鉄が採取不能で銀鉱山も採取できません。」


「なぜ採取できないんだ?」


「治安悪化が原因です。鉄や銀を取る山を山賊が根城にしまして。退治に行く者を選別して討伐しようとしたのですが街が手薄になったところに別の山賊や野盗が街を襲ったりと。それで防戦一方になり…」


「それで人拐いが横行しているのか。」


「はい…」


「王国に打診しなかったのか?」


「打診しましたが王国に着く前に使者が殺害され文が届かないのです。」


「………おかしくないか?」


「やはり、そう思われますか。」


「都合よく使者ばかり殺されるものか?」


「民を疑いたくわないのですが…」


「間違いないと思うぞ。」


「申し訳ありません…」


俺とグレイは近しいものに間者が紛れている可能性があるのではと考察した。


「グレイが謝ることじゃないよ。じゃあ、食料事情の方は?」


「こちらのほうが深刻ですね。山賊や野盗のせいもありますが、小麦や家畜、野菜は1年持つか持たないかですね。」


「作ってないのか?」


「作ってはいますが、魔物の増加によるものと人手不足が原因です。」


「結局、戦争時によって人が減ったのがミーアが衰退した原因だな。」


「そうです。皮肉にも人の減少によって今は食料は持ってはいますがいつまで持つか……。」


「わかった。じゃあ、とりあえず課題は…」


1、山賊や野盗の討伐。

2、魔物の間引き。

3、農作物の生産と確保。

4、主要特産物の復活と交易。

5、情報の流出阻止と間者の特定

6、街の治安維持。



「こんなところだな。」


「細かな問題点は多々ありますが、これを解決するのが近道ですね。」


「そうだな。ではここに居るもので1人ひとつ担当してもらう。アイデアは俺が出すから心配しなくていいよ。」


ブライが質問があるみたいなので手を上げていた。


「主、治安維持は終わりがありませんよ?」


「それなら大丈夫だ。俺が担当して明日には終わらせるから。」


「どういうことですか?」


「まぁ、見てなって。」


「とりあえず担当は……」


1、ブライ 山賊や野盗の討伐

2、オーガスト 魔物の間引き

3、ヒルデ 農作物の生産と確保

4、グレイ 主要特産物の復活と交易

5、ルゥ 情報の流出阻止と間者の特定

6、ジル 街の治安維持


机の上の羊皮紙に書いて皆に確認してもらう。


「これが担当してもらう内容だ。詳しくは後から話すが、これだけの課題ならどのくらいの期間が必要だ?」


グレイに聞いてみた。


「おそらく、一年はかかるのではと。」


「見立ては一緒だな。だが、これを一ヶ月でしてしまおうと思う。」


「できるのですか??」


「要は閃きとアイデアだよ。」


俺は悪巧みを、しそうな顔でニヤニヤしていた。

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