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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第三章 国境都市編~
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~集同~

~次の日~

昨夜の火事騒動が落ち着いた後、疲れもあり結局野宿するはめになったジルとネロ。騒動ですっかり忘れていたが、火事を見つけたときに先行して小犬族(コボル)の村を見に行くと言ったカムイは未だジルの元へ帰ってこなかった。


「カムイ、どこいったんだろ?まぁ、念話ができるから何かあったら連絡するだろうし、いっか。」


ジルのスキル、『精霊使役』で使役した精霊や幻獣とは、魔力量に比例した距離の念話が可能だ。魔力1に対して10cmの距離計算になるため、ジルの魔力は50660なので約5kmの念話が可能だ。だが精霊や幻獣としか念話は適用できない。仲間達には、その変わりとなる念話指輪(テレパスリング)を作ったというのがそもそもの経緯なのだ。


そんなことよりもカムイがジルに何の連絡もせずに一晩中傍を離れることなど今まで無かったので少し気になったが、その心配も杞憂に終わることになる。噂をすればカムイから念話が来たのだ。


『主、聞こえますか?』


ジルは、手のひらを右耳に当てカムイと念話をする。


「聞こえるぞ。一体どこへ行ってんだ??」


『すいません。実は……………………。ってことがありまして、主と話がしたいらしいです。』


「わかった。とりあえずそっちに行くから迎えに来てくれ。」


『わかりました。では今から村に戻りますね。』




~二時間後~


ジルはカムイとの念話の後、小犬族(コボル)の族長から聞いた『深翠の森』での種族間抗争を収めるべく、小鬼族、森の民族、蜘蛛人族、猿人族を同じテーブルに着かせ話し合いをするために各集落へ小犬族の協力のもと使者をだした。翠蒼竜ニーズヘッグの従族の一番席を取り合っているのだが、ニーズヘッグは永く眠りついついるため、そんな争いは、望んでもいないらしい。すぐに話し合いを始められるように円卓を用意し待つことにした。


正午が過ぎようとする頃、各種族に使いに出た使者達が部族代表者をつれて小犬族の村まで戻ってきた。使者には、代表者と従者を一人だけ連れてくるようにと伝えてある。


(来たか。中々、癖のある奴ばかりだな……。)


一番最初に到着したのは、森の民族(エルフ)。代表者は金色の長髪で従者も同じ髪色だが短髪の美青年だった。


次に蜘蛛人族(アラクネ)。女王は赤毛の女性だが下半身の一部が蜘蛛の姿をしている。その後ろにはお付きの者らしき金髪のショートカットの女性がいる。一歩下がって歩くその者も、もちろん同じ容姿だった。


そして、小鬼族(ゴブリン)。猫背で小さな緑色の体躯だろうと思っていたが、代表者は小鬼王(ゴブリンキング)で、身体は背が高く筋肉隆々で編み込んだ髪が特徴的だった。従者は小蛮鬼(ホブゴブリン)で、半身鎧を着た戦士の風貌だ。


最後に猿人族(エイプ)。代表者は、ゴリラの獣人。従者は、オラウータンの獣人で猿人族戦士長だ。ゴリラの獣人は風格漂う姿で品格が備わっていた。戦士長のオラウータンに至ってはゴリラの獣人より更に大きくこの場にいる者を圧倒していた。


ミーアにいる獣人たちと、この森の小犬族や猿人族とは、かなり容姿が違う。ミーアの獣人は見た目の9割りは人族の姿なのだが、森の獣人は、逆で動作や仕草は人族だが見た目は動物そのものだった。



森の民族、蜘蛛人族、小鬼族、猿人族の代表者が順に用意していた外に用意していた木製の円卓に腰を下ろし、それを見て小犬族族長がお付きの者とともに席に着き最後にジルが着席した。



「急な呼び出しに応じてくれて感謝するワン。この人族が深翠の森のことで、皆を集めてくれと言ったので早々に来てもらった次第だワン。」


「ふん。この森に関係の無い人族が何用だ。」


小鬼族の族長が、文句を言いたげに返事をした。


「関係なくは無い。だが、まずは自己紹介をしようか。俺は、オズワルド王国のジル=ヴァンクリフだ。宜しく頼む。」


「なっ!あなたが、辺境伯殿でしたかワン!」


「あぁ。素性を隠してて、すまなかったな。」


「いえ。気にしないでくださいだワン。」


ジルが自己紹介をしたあと他の者達が順番に名を告げていく。


小犬族(コボル)族長 コスケ

小犬族副族長 ヤスケ


森の民族(エルフ)族長 ハルラス=アディスン

森の民族戦士 ファウンロド=アディスン


小鬼族(ゴブリン)小鬼王(ゴブリンキング)ゾル=ホーン

小鬼族 小蛮鬼(ホフゴブリン)プリズナー


蜘蛛人族(アラクネ)女王 アルラ=アリアドネ

蜘蛛人族従者 イリア=イエンザ


猿人族(エイプ)族長 ダグラス=リングアンドア

猿人族戦士長 ヂヂ=アームライト




「自己紹介も終わった事だし、貴殿等に先に言っておく事がある。今日からこの『深翠の森』は俺が統べる事になったから。今後一切、争う事は許さないから、そのつもりでね。」

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