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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第三章 国境都市編~
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~一年後③~

人集めの旅準備を終え城壁門前に俺とネロとカムイは集合し行き先を決めることにした。まずはアース山の西側から南東方向へ下り、元バルバロッサ領の北部すなわちジル=ヴァンクリフ領の南部に行きミーアに帰るルートで、領地を右回りに一周する。

飛竜を使うと大事になるだろうから代わりの乗り物で行こうと思う。


「んじゃ、そろそろ行くかー。」


「はい!でも馬車がありませんが、歩いての移動ですか?」


「そんなんじゃ、時間も体力もかかるからな。空から行くぞ。」


「ですが、飛竜を使わないと先程おっしゃられたはずでは??」


「うん、言った。だからこいつだよ。」


そういうとジルは宝杖ヴァルクを掲げ魔法を唱えた。


「水氷溟海魔法《白鯨(ハクゲイ)》。」


杖の宝玉から白き大きな鯨が飛び出してきた。今までは魔法を唱え顕現してきたのだが、宝杖ヴァルクに拳大の大きな宝玉の中に顕現させているのだ。簡単に言ったら宝玉が白鯨の家だな。いつでも呼び出せて便利だしな。


「久しぶりに見ましたよ、ジルさまの魔法。やはり綺麗ですね。それで何故、白鯨を出したのですか?」


「だから、こいつに乗っていくんだよ。」


「またまたーご冗談でしょ?魔法に乗るなんて聞いたことありませんよ。」


「いいから試してみろって!」


ネロは俺が言ったとおりに白鯨に恐る恐る飛び乗った。水魔法でできた魔力生命体だから、さしずめ前世で言うところのウォーターベッドに似た感触だ。


「ジル様!タプタプして気持ちいいですよー!」


「だろ。これなら長旅も苦にならないだろ?」


「そうですね。最高ですよ白鯨!!」


ネロの喜ぶ姿を見て白鯨も嬉しそうだ。俺とカムイも飛び乗り早速ミーアを後にした。空は晴れ渡り優しい風を全身に浴びながらの空中遊泳は、例えようの無い気持ちよさだった。ミーアの街を見下ろしながら、まずはアース山の西側まで行き辺りを散策してみる。


「ジル様あの湖って、爆炎湖ですよね?」


「そ そうだな。」

(嫌なこと思い出させんなよ……。)


「真ん丸の湖なんて珍しくて良いですね。海水と違って真水なので水浴びにもいいですし泳いだりしたら気持ち良さそうっすね。」


「おいネロ!それいいんじゃないか?宿泊施設とか、小船を浮かべて釣りとか、砂浜はあるし遊泳場所なんか作ったりしたら面白いかもよ。」


「いいですねー!避暑地として利用出来ますね。宿泊施設も丸太を組み合わせた山小屋風にすれば簡単に作ることが出来ますね。ジル様、そこまで考えて爆炎湖作ったんですね!!」


「えっ?お おう。当たり前じゃないか。あはははは……はは……。」

(ネロ、いい子すぎるって……。)


「そうなると、爆炎湖って名前は不味いのでは?」


「そうだよな。ちょっと禍々しいな。じゃあ、湖の名前を街の皆に公募するってのはどうだ?賞金なんかも出してさ?」


「面白いですね。自分の考えた名前が残るのは大変名誉あることですし街の者も喜びますよ!」


「城に帰ったら、やってみるか?ネロ今言ったこと書き記しておいてくれ。」


「了解っす!」


部屋に閉じ籠っていたら出なかったアイデアがいくつも閃いてくる。やっぱ刺激は大切なんだな。


「そういえば、この辺の気候ってどんな感じなんだ?四季があるのか?」


「もちろんですよ。100日周期で季節が変わります。今は春ですよ。」


転生してから気候の事なんか全然考えてなかったもんな。

四季があるってことは日本と同じだな。春夏秋冬があるのはいいもんだ。


「じゃあ、もうすぐ夏が来るのか暑くなるな。」


「ジル様、何言ってるんですかー。春の次は秋ですよ。」


「へっ??」


「春が来たら秋になって冬が来て夏になるじゃないですか。この辺りは春秋冬夏が普通ですよ。北の国は夏がなく春秋冬だけですけどね。」


「そうだったな。あははは……。」

(マジか……。四季は四季でも順番が違うのか…。まいったな……。)


「避暑地よりも秋の実りの収穫を先に考えなきゃな。」


「そういえば、プリスベンの収穫祭で頂いた大南瓜(オオカボチャ)の種を蒔いて、もうすぐ初収穫らしいですよ。」


「おおすごいじゃないか。なら道すがら村に寄ってみるか。」


「ヒルデさんやポルタも喜びますよ。」


急遽、村に立ち寄る事となったわけだが、空からも分かるくらいに村の畑にはゴロゴロとまだ青いが大きな南瓜が畑に転がっていた。ヒルデやポルタ、村長、村の者達が出迎えてくれたときに俺達が乗っている白鯨を見て最初は皆、驚愕していた。だが、村の子供達が白鯨に乗ってみたいと言ってきたので乗せてみると飛んだり跳ねたりして喜んでいた。また、大南瓜の収穫時期になる頃にまた来ると言い残し、俺たちは村から出発した。

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