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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~序章~
1/171

~転生前~

初めて投稿する作品です。誤字脱字などあると思います。

読みにくいかもしれませんが、大きな心で許してやってください。

感想よろしくお願いします。

D

今日は、俺の20代最後の日だ。


誕生日が日曜日で、ゆっくりとした時間を過ごせることに幸せを感じている。


名前は「浅井 崇」

ただの商社マンだ。

仕事と煙草とコーヒーを愛する三十路間近の29歳。

明日になれば30歳になり、晴れておっさんの仲間入りである。

毎日、残業で帰ってくるのはいつも日付が変わっていたが、仕事に生き甲斐を

感じているのであまり気にもしなかった。

遊ぶ時間もないが、なぜか彼女はちゃんといる。

まだ、手しか握ったことしかない。

そりゃそうだろう

人生で初めての彼女なのだから。

恋愛なんて、やり方がわからん

誰かに聞く訳にもいかないのでとりあえず大人の対応で乗りきっている。

ただのヘタレとも言うが。


 彼女と初めて会ったのは1年前、いつも行っているコンビニで出会った。毎日1回はコンビニで煙草とコーヒーを買っている。いや朝と帰りに寄っているから毎日2回だな。それを10年通い続けている。それだけ利用すればコンビニのおっさんの店長とも顔見知りにもなる。

朝も夜も、だいたいそのおっさんがレジの前にいる。

年齢的には50歳くらいの見た目はダンディーなオジサマみたいな感じだ。

そりゃ10年も通えば仲良くもなるものだ。

だからオジサマ店長と言わずにおっさん店長と呼ぶ。

いい意味でね


「おかえりー。今日はいつもより帰りが早いなー。」


おっさん店長は「いらっしゃいませ」ではなくいつも「おはよー」か「おかえりー」なのだ。

ちゃんと仕事しろよと思うのだが独り暮らしの俺としては

その一言がうれしくもある。おっさん店長は俺が働き出してから、何かと気にかけてくれていつも声をかけてくれる。


「ただいま。仕事が上手くいって定時で帰れたよ。」


俺がそう言うと、おっさん店長はすぐに煙草を後ろの棚から出してくれる。

いつものように支払いを済ませようとしたら

おっさん店長の横に可愛らしい女性店員がいることに気がついた。


「初めてだっけ。少し前からアルバイトに来てくれてるんだ。やっとアルバイト見つかったんだよ。」

おっさん店長は、なんだかホッとした表情でそう言った。


「よかったね。これで少しは店長も楽になるんじゃな

い。」

同情するような話し方で俺は店長に言った。

いつも店に行けば店長しか見たことがないからだ。

昼間はパートの店員がいるらしいが、俺の行く時間帯では

いつもレジ前にいるのは店長だ。


「はじめまして黒戸といいます。」

その女性は恥ずかしがりながら俺に話してきた。

名前は「黒戸 マナ」

綺麗な雰囲気の女性だが可愛らしくもある。

上背は高くはないが低くもない

髪は金色で長く後ろで束ねている。

肌は白く透き通っている。

まぁ、一目惚れってやつかな

これが初めて彼女に出会った印象なのだが。


実は…、なかなかにドジっ子なのである。

仕事でのミスはまったくないのだが

私生活は、なかなかにヒドい

どこかのお姫様かというくらいだ。

家事全般悲しいくらい出来ないのだから…

なぜ、アルバイトでは大丈夫なのに…


不明だ。


しかし、俺が10年間独り暮らしをしているから

家事などは、問題ではないのだ。

炊事洗濯掃除すべて俺に任せておけばいい



そんな彼女が、俺の誕生日に手料理を振る舞うと言ってくれた。

嬉しさ半分 恐ろしさ半分

しかしその好意をありがたく受け取ろうと思う。




その時は、こんな事になるとは夢にもおもわなかった。



日曜日、マナがアルバイトを終えて食材を買い込んでへやに来た。

「マナおかえり。」

俺がそう言うと、屈託のない笑顔で

「ただいまーー崇」

1年も付き合うとさすがに照れた様子は無いがやはり可愛い。

こんな可愛い子が、俺の彼女とは自慢でしかない。

「今から料理作るから待っててね」

そう言ったら、台所で料理を始めた。

「あぁ。ありがとな。手伝おうか?」

「それじゃーー誕生日にならないから、部屋で待ってて」

「いや、でも…」

「いいから、いいから」

満面の笑みで俺の背中を両手で押して台所からおいだした。その姿を横目で見ながら微笑ましくも落ち着きがなく見ていた。


自室に入ると、心臓が破裂しそうなくらい挙動不審な状態に陥っていた。

本当は手伝える余裕などなかった

ドキドキと鼓動が高鳴る。

今日が誕生日だからとかではない。

手料理にビビってるわけでもない。

彼女に渡したい物と言いたい言葉があるからだ。

そう、プロポーズだ。

家事ができなくてもいい。

ただそばにいてほしいと心の底から思った。


そんな感情が入り乱れ落ち着けと自分に言い聞かせ

自分の中で闘っていた。


本当にビビりなんだなと、自分が情けなくなった。

はじめてなんだからしょうがないよね


「はぁ…何やってんだ俺は…」


恥ずかしくも情けなくもあるが

この際どうでもいい。


当たって砕けろだ


ん??砕けていいのか??


まぁいいや。


この想いだけは伝えよう


そう腹をくくった


「できたよーーー」


マナ嬉しそうに大きな声で俺を呼んだ。

自室から出てリビングに行くと食卓の上には

綺麗に飾った料理大量にが並んでいた。

短時間でこんなにも作るとは隠れて練習していたのだろう。


何人前あるんだ??

俺のために作ってくれたのにそんなことは言わずにおこう


「いつも、上手くできなかったけど今日はスゴいでしょ」


自信満々に胸を張ってマナは言った。


「スゲーな。うまそーだよ。」


「うまそーーじゃないの、おいしいの!!」


頬を膨らましながらそう言う彼女に笑った。

マナも一緒に笑った。

二人で笑っていたらさっきまでの緊張など吹き飛んだ。

やはり、こいつじゃなきゃダメなんだと自分の中で覚悟が決まった。


「冷めないうちにたべよーー」

「そーだな。腹へったし食べよーぜ」

「「いただきまぁーす」」

久しぶりに食べた彼女の料理はすごく旨かった。

あの下手くそな料理はどこに行ったんだと思うくらいに

うまかった。幸せを一口づつ噛み締めながら食べた。

ただ、ひたすらに食べ続けた。

箸が止まらない


ん??


ほんとに止まらないぞ??


なんだこれは??


まぁ、いいか

喜んでくれてるもんな



目の前にいるマナが嬉しそうに見ている

美味しそうに食べてる俺を見て喜んでいる。




いやいや


とまらないぞ何でだ??


とめて――――――――――――


料理が口に入ってるから声もだせない

旨いけど…


そんなこと言ってる場合じゃない

これはマジでヤバイ…………



呼吸よりも料理が口から入ってくる。


息が出来ない…


これって死ぬんじゃね…


あほか!!


そんなんで死んでたまるかーーー!!!


マナに伝えなきゃいけないことあるのに渡す物もあるのに



その時、いきなり目の前がかすみ音も聞こえなくなり

俺は床にこぼれ落ちた。


かすかにマナ慌てふためく姿が見れたが



俺の体が動かなくなっていった――――――――

なるべく早く投稿します。

よろしくお願いします。

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