閑話 勇者の出発 1
お久しぶりです
side:クラスメイトのモブ
それは突然のことだった。
ある日突然、クラスメイトの二人が同時に行方不明になった。
二人は幼馴染みで、心中の可能性もあるとして警察は必死に捜査、マスコミもまだ学生である男女の失踪として、大いに取り上げた。しかし、それも最初の一ヶ月だけで、今では警察と、彼らの親御さんが雇った探偵だけが、彼らのことを追っている。
しかし、時ばかりが過ぎるだけで、手がかりになりそうなことは一切見つからずに二ヶ月が過ぎた。
もう二人の机の上には花を飾ろうとする意見まで出たが、二人の親子さんが、それに反対し、今では、教室の端に置かれている。
そんなある日、不思議なことが起きた。
朝のホームルームの時、突然教室の床に、魔法陣(?)のようなものが浮かび上がったのだ!
しかもご丁寧に光ってる。
クラスメイト達は何が起こったのか理解できず、パニックになりかけている。
その時、オタクなのに、クラスカーストトップに君臨し、クラスのリーダー的存在、新井 煇が声を張り上げた。
side:新井 煇
「みんな、落ち着け!」
なんだ、何が起きてる!?
クラスの何人かが扉から出ようとしたが、扉が開かないらしい。
それが余計に混乱に拍車をかける。
というか、これまるっきり、異世界クラス召喚じゃねか⁉︎
やばいちょっと楽しみ!
そんなことを考えている間に意識が飛んだ。
「う、ここどこだ?」
あたりを見ますが、クラスメイトの姿はない。
それに、教室でもない、どこか神々しさすらある、真っ白な空間だった。
「どうもこんにちは新井輝くん?私は君の憑神第5柱『月の神・月詠』。といってもこれは私が一番気に入ってる名前。他にも『アルテミス』『ルナ』『マーニ』とか色々呼ばれてたね。私は人々の信仰心から生まれた神で、神様の中だと若い方」
「そして俺は同じく第4柱『太陽の神・天照』これも同じく1つの名にすぎん。他のだと『ミトラス』『アポロ』『ルー』などがある」
「そ、そんな神が俺、、私になんお様ですか?それに『憑神』って?」
「ひとつずつ説明するね。まず憑神だけど本来一人1柱ずつ憑いてる神様のこと。憑いてる神によって色々恩恵が変わってくる。で、さっき『本来』って言ったけど、ごくまれに君みたいに2柱以上に憑かれてる人間がいる」
「貴様は『太陽』と『月』に愛されている。そして、本来『勇者』の条件はこのどちらかの神に憑かれていること。しかし貴様は偶然にも私たち2柱に愛されながらもその精神体を正常に維持した」
「と、いうわけで君にはこれから異世界で勇者としての活動を行なってもらうよ」
「安心しろ、我ら二人に愛される。これは最強の勇者であることの何よりの証明」
「それに、ラノベ好きな君はこの状況は願ったり叶ったりでしょ?」
「そ、そうですけど、、、実際にとなるとなかなか動揺が隠せないというか、、、そういえば、他の奴らは?異世界に渡るのは俺だけですか?」
「いや、貴様以外のクラスメイトとやらもそれぞれの憑神により同じ様な説明がなされている」
「あ、他のやつといえば、ちょっと前にも二人ぐらい向こうの世界に行った奴がいたよね」
「え?」
「名前なんて言ったっけ?」
「確か、川崎、、、河合、、、?」
「川崎新太と河合桜ですか!?」
「あ、うん!確かそんな感じの名前だった気がする!」
「あいつらも召喚されたのか、、、」
「いや、奴らは奴らの憑神がしくじって向こうに転移してしまったのだ」
「そ、そうなのか、、、ちなみにあいつらの憑神?ってなんなんですか?」
「少なくとも我々にはわからんな。普通、本人同士が余程親しい関係でない限り相手の憑神は憑神同士でもわからん」
「向こうに行ったら探してみるのもありかも知れんな」
「わかりました。それじゃ最後の質問です」
「うん?何?」
「大体こういうのって向こうの世界で使える『スキル』とか貰えたりしないのかな〜って思いまして」
「あー、それね!」
「我々からはそれぞれ『太陽の加護』と」
「『月の加護』それと、『アイテムボックスLv1』をあげるよ!」
「本来なら、これだけでも十分破格の待遇だが、我々は第4柱と第5柱だからな」
「もう一個『剣術Lv5』をあげる」
「あの、さっき最後って言っておいてなんなんですけど、Lvっていくつまであるんですか?」
「そうだな、、、物にもよるがLv5以上あればその道では有名になれるし人が一生かけて達する1つの限界がLv 10だろうな」
「Lv Maxともなればそうだね
神々に並ぶ可能性も出てくるんじゃなかな?」




